#6 【黒板】やってはいけない使い方
前回に引き続き、黒板ネタです。今回は、絶対にダメな使い方。それは、
黒板に「授業に関係のないもの」を貼ったり書いたりする。
この黒板は前方にあるものです。サイド黒板には当てはまりません。近年はオープンスペースと言って、廊下側の壁がない教室も増えてきました。時間割や今日の予定、担任からの連絡事項を書くサイド黒板がない学校では、前方の黒板に書いてしまう教室が多いような気がします。
では、なぜダメなのか。得意のゲームに例えてみます。皆さんは、ダウンロードやプレイが無料のスマホゲームをやったことはあるでしょうか。リリースしたゲームがタダ、というのは市場原理に適っていません。当然どこかで開発費を稼がなくてはいけない。そこで入るのが広告です。あるものはプレイを中断するような形で入ってきたり、ゲーム画面の上か下にバナーとして居続けたりするものもあります。プレイ中もついつい目に入ってしまいますよね。消そうと思って×を押したら、うっかりタップしてアプリストアが起動されることもしばしば。広告はアピールが仕事なので、目に入ってなんぼ、なのですが、本来のゲームに集中したい時には何ともわずらわしい存在です。
黒板に貼ってある(使っていない)ネームカードや「○日までに課題提出!」という情報も、まさにそれ。授業には全く関係がありません。でも、自分にとって関係がない話題とまではいかない。無意識のうちに目が止まってしまうこともあるでしょう。よほど忘れてほしくないのか、赤チョークで囲んであるものも目にしたことがあります。もはや、黒板で何が大切なのかがわかりません。
サイド黒板や掲示板が足りないのなら、100円ショップなどにも売っている小さなホワイトボードで代用できます。それを、黒板の外の掲示板に貼る。(私はそれすらも躊躇います。なるべく、教室の前面の壁は貼りたくないのです。)子どもたちが黒板の方を向いて授業を受ける、という形をスタンダードにしている先生には、強くお勧めします。「教室の前面の黒板や壁はシンプルにしておく」。たぶん、探せばエビデンスもあるはず。
2023.9.3 あーる
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