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#7 【黒板】 ____ の役割分担

 まだまだある、黒板ネタ。今回は役割分担と題してお届けします。
 ロールプレイングゲームのオープニングのように、タイトルを4文字開けてありますが、皆さんなら何の名前を入れるでしょう。

1.チョークの役割分担

 これは実践されている方が多いと思います。チョークの色で何を表すかを決めて書く、ということです。私は、

  • 赤:(囲み線)まとめ、(アンダーライン)大事な言葉

  • 青:(囲み線)課題

  • 黄:(文字)豆知識、ノートに書かなくても良い雑学

  • 緑:(囲み線)意見の類分け

  • 白:文字、矢印など

と決めています。白、黄色以外では文字は書かないことにしています。認識しにくい色だからです。ただ、色彩感覚は人それぞれですので、そういった特性を持つ児童のためのチョークというのもあります。該当される方はぜひお試しください。
 なお、パステル系の水色や紫、オレンジ、蛍光色など様々ないろがありますが、黒板アートをする時以外は使わない方が無難でしょう。色が増えると、意味づけも難しくなってきます。#5で「黒板はマップ」と書きましたが、実際の地形図も凡例があるように、黒板も自分なりの凡例を作っておくとわかりやすくなります。

2.矢印の役割分担

 これはやや難易度が高い役割分担です。何気なく書く矢印に、意味を持たせてみるというもの。例えば

  • →(直線矢印)「…ということは」:スタートの語句や文の意味や解釈

  • ⇒(二十線矢印)「つまり」:導かれる結論、結果

  • ⇔(双方向矢印)「相反する」:対義語、比較

 毎時間この法則に合わせられるかというと、そうではないと思いますが、やはり自分の中で決めておくといいでしょう。書いたことを関連させようと、矢印をたくさん引いている黒板を見たことがありますが、結局何が大切なのかがわかりにくくなってしまうことが多いです。安易に多用しないことが大事です。

3.「貼る」「書く」の役割分担

 黒板用に、あらかじめ貼るものを用意しておく授業もあります。教科書の画像の拡大や、大事だと思うキーワードを短冊にして貼る、今日の課題を貼るなど様々なパターンがあると思います。
 私が気をつけているのは、「子どもの意見を発端とするものは書く」です。国語の授業で、主人公の動きや筆者の意図を表した「注目してほしい文」があるとします。教師としては、必ず触れておきたいので、あらかじめ短冊に書いておいて、子どもがその文に気付いたらさっと出す…。一見良さそうな展開ですが、これには落とし穴があります。それは、子どもたちが「先生は何を欲しているんだろう」という「解答当て」に陥ってしまうこと。授業はクイズではありません。様々な意見から一つの解答に辿り着いたほうが、思考が深まるのは言わずもがな。どの意見を書いて、どの意見を書かないかには「選球眼」が必要ですが、それはまた別の記事に書きたいと思います。

 いかがでしたでしょうか。ここに書いたことは、自分への大きなブーメランでもあるので、私も日々の実践(補欠などに入った時)に気をつけて臨みたいと思います。

2023.9.4 あーる

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