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47歳 新人タクシードライバー 6月1日‐2日乗務

最近雨降りが多くて自転車に乗れていない「とーやです。」
雨でも10年前は自転車通勤していましたが、今は雨の日に自転車に乗ることは、ほぼなくなりました。

さて、6月に入って初日の乗務。会社では今月1カ月間、車載のドライブチャートに交通違反が記録されなければ、最大で2万円のクオカードが貰えるキャンペーンが始まりました。

しかし、早くも一時停止無視が記録され、2万円のクオカードが貰える権利がなくなりました。

改めて、一時停止を無視している映像を自分で見ると「あぁ~やっちゃってる」って感じます。これが事故につながらなくて本当に良かった。

6月初日の印象深かったお客様は、まず一組目にお乗せしたお客様。

池袋周辺の山手通りを走行中、GOアプリで呼ばれたお客様。お客様宅へ向かうとすでに玄関前に待ち構えている。幼稚園児くらいの女の子が泣きわめいている。「どおした、どおした」思いながら、母親にお名前の確認をし、ご乗車いただくと近所の病院の緊急窓口までという。

どうやら、兄妹で遊んでいた際、お兄ちゃんが持っていたカッターナイフを振り払おうとして、誤って指を切ってしまったらしい。

血が全く止まらなかったため、病院に電話し、急患で診ていただけることになったので、タクシーを呼んだらしい。

アプリで呼ばれてからの到着の時間が早かったこと、病院までの経路も難しくなかったので、スムーズに到着できたことで、すごく感謝していただけました。誰かの役に立つのは嬉しいです。

その後、乗せた方は、僕の嫌いな歌舞伎町までのお客様。乗車直後は、大通りで降ろして欲しいとのことだったので、胸をなでおろし歌舞伎町に向かっていると、どうやら知り合いから電話がかかってきて、歌舞伎町の中まで送ることに、、、やっぱり歌舞伎町の中は人、人、人で運転に気を遣うので疲れます。

そこで、降ろしてすぐに歌舞伎町から出ようと車を走らせると、すぐに手が上がります。

手が上がるのは嬉しいけど、歌舞伎町の中では止まりたくないのが本音です。手を挙げたのはどうやらホストクラブの方みたいで、イベントで使った装飾品を近くの倉庫的な部屋に運ぶのにタクシーを利用しているようでした。

「荷物取って来るからここ止めて待てって」そこからホストさん3人で、荷物をタクシーに運び入れる。トランクはもちろん、後部座席いっぱいに荷物を積んで、乗車するのは1人。行先も1メーターくらいの近所。こんな風にタクシー使う方もいるのかと驚きました。やっぱり歌舞伎町は苦手です。

その後、高円寺駅付近でお乗せした方は、中野ブロードウェイまでの方。「近くで悪いね。」ってお乗りになってこられたので、「距離は問題ないのですが、新人で中野ブロードウェイまで経路が分からないので、ご案内いただけますか?」と尋ねると「次の駅だから線路沿いまっすぐ走って」って言われたので、素直に線路沿いを車を走らせる。ただ、やっぱり経路が不安なので、大きな通りの交差点で進行方向を確認する。その都度まっすぐで大丈夫。その通り走ったら、行き止まり、、、
Uターンして、そしたら、「そこ右に曲がって」また行き止まり、、、
そんな事を3回くらい繰り返し何とか袋小路を脱出し、目的地へたどり着けました。お客様も酔っていたことと、ご自分で指示を出しているので、怒るどころから、なぜか喜んでいました。本当にいろんな方がいます、、、

そんな方を下北沢のスズナリ前でもお乗せしました。自宅までの経路を伺うと「地元のタクシー運転手さんは、ここ右に曲がるんだよね。」というので、「右に曲がって良いですか?」と尋ねると「よし、曲がっちゃおう!」その先行き止まり、、、
大きな道に出ればわかるから、とにかく大きな道へ出て言われるので、ナビを見ながら環七へそこからは、お客様も道が分かったようでスムーズに送ることが出来ました。

本来は、道を覚えてスムーズにお送りするのが良いのでしょうが、まだまだ、お客様に助けてもらわないとお送りすることができない状況です。

それでも、殆どのお客様は、助けてくれるので、何とかやれているというのが本音です。

明日、どんな方をお乗せするのか、楽しみでもあり、不安でもあります。

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