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有明海の貝の話

2022年9月は本当によく有明海の干潟や川に行きました。

仕事でも行ったし、プライべートでも行った。
後半は疲れがどんどん溜まってきて、夕飯を作れたまではいいけど、そのあと食べながら体力が0になってしまい、18時30分に寝たりとか、とにかく充実した9月でした。

9月は後半、関西からw先生が来たので
ここぞとばかり調査をご一緒しました。
干潟の生き物全般に大変詳しい彼は同世代の鳥屋でもあり、
有明海にはちょこちょこきてくれるので
なんだかんだで毎回会っている気がします。

調査風景


有明海の干潟には日本でもここだけ、世界でもここだけ。
というような貴重な生き物たちが生息していますが、
何せそこはマイナーな貝や底生生物の世界・・・。
学ぼうにも参考図書は少ないし(素人さん向けはほぼない)、
独学での勉強がとても難しい分野です。
w先生が来るのは貴重な学びの機会・・・。

というわけで今回もいろいろと教えてもらい、
また新しい生きものの名前を覚えました。
新しい生きものの名前を覚えるのは
とても嬉しくワクワクする瞬間です。

オカミミガイ


私は昔から知らないことを教えてもらうのがとても好きです。

先生はお目当ての魚がいてそれを採集できたらと言っていたので、
私もタモ網をもってガサガサに挑戦しましたが、
ものすごく下手らしく網に全然魚が入りません。
後半はもう魚とりは諦め干潟の貝やカニたちを眺めて過ごしました。

今回私が教えてもらって初めて見た生き物の中では
「ナラビオカミミガイ」と
「キヌカツギハマシイノミ」がとても印象に残りました。

ナラビオカミミガイはオカミミガイを小さくして
ツヤツヤに磨いたみたいなとても美しい貝で、
オカミミガイ好きにとってはたまらない貝です。
顔もとても可愛い。

キヌカツギハマシイノミは一見植物の種(ジュズダマとか)に
そっくりで、これは貝ですと言われないと見逃してしまうような生き物です。
表面にシマシマがあり(ないのもいます)
体は黒っぽくこれもまた可愛い貝です。
どちらも佐賀県のレッドデータでは
最高ランクの絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。

キヌカツギハマシイノミ


こういう生き物たちが、その辺の川の河口域で見られることは本当はすごいことなのですが、
普通はそのことを全く知らないので河川改修などであっという間に物言わぬ小さな生き物たちは絶滅していきます。

今回、有明海の干潟に住む貴重な生き物たちについて教えてもらうことができたので、このことをもっといろんな人たちに伝えていけたらいいなと思います。

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