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2023年2月23日(木)大授搦

2023年2月23日(木)天皇誕生日
大授搦

天気予報は雨。
鳥見には向かない天気になるなあと
前日からちょっと不安でしたが、
当日は雨はなんとか降らず曇りのお天気となりました。
そんなに寒くもなく風もなくまあまあの気象条件です。

この日の満潮は午前11時31分、潮高5.5m、大潮。
7時に家を出て8時に着く行程です。
到着時間が早いのはこの時間に集合と言われたからです。

現地に着いた。誰もいませんでした。

時間になったのに待ち合わせしていた人たちが来ません。
どうやら先に別の場所で鳥を見ている様子。

まあそのうち来るかと、車にあった縄跳びを取り出し、
飛びながら待つことにしました。(すぐ来ると思った)

きっと、ここで縄跳びをする人は私が初めてじゃないでしょうか。
二重跳びなどしながら待っていると、当たり前ですがすごく疲れました。
鳥を見に来たはずなのに限りある体力を
早い段階で消費してどういうつもりなのでしょう。
完全にペース配分ミスです。

そうこうして1時間くらいたったあと、
やっと待ち合わせしていた人たちがきました。
遅れる連絡をもらった時に私は
「遊んで待っているから大丈夫」
と返信しており、
てっきり私が先に鳥を見ていると思っていたらしく、
本当に遊んでいるとは考えてもみなかったようでとても驚かれました。

皆さんにも縄跳びを勧めてみましたが完全に無視され悲しかったです。

さて、気を取り直して干潟の鳥たちを見ることにします。
頭が黒くなったズグロカモメ、ツクシガモやクロツラヘラサギ、数千羽のハマシギ、ダイシャクシギの数百の群れなど、ここは有明海の干潟の冬ならではの鳥たちの楽園です。

最近結構忙しくて、久しぶりに大授にきた私は
もう全てがきらきらと輝いて見えました。

やっぱり有明海の干潟はいいなあ。
最高の精神安定剤です。
鳥たちがいなかったら。干潟がなかったら。
私の精神はもうとっくに崩壊してそうです。

干潟にはシチメンソウの芽生えも見られました。
新芽は赤いハートの形をしていてとても可愛らしいのです。
でも生えているところには固まってどさっとありますが、
その他には今のところあまりシチメンソウの芽生えは見られませんでした。
ちょっと心配。

潮高は5.5mなのでけっこう潮が来るかと思いきや、
ぜんぜん通路まで来ずちょっと拍子抜けでしたが、
逆に鳥たちは干潟に止まるのも多く、
ゆっくりと観察をすることができました。

そしてこの日は一度もハヤブサが来ませんでした。

潮が満ちてもダイシャクシギは飛び立たないものが多く、
飛び立ってしまってもすぐに空から次々と干潟に降りてきました。
降り立つとき上空からくるくると輪を描き下降してきます。
ダイシャクシギトルネードです。
勝手にそう呼んでます。
これが見られるところは日本でもここだけです。
すごい場所です。

それから、私のお気に入りのシギ、「オオハシシギ」がいました。
オオハシシギはここで少数越冬しています(2桁はいかない)
1万羽くらいいるシギ・チドリの中で見つけるとなんだか嬉しくなります。
パッと見た感じは地味で小さめのシギの仲間ですが、
少しクチバシが長めで太く全体的に寸詰まり感があります。
独特な目つきも特徴で可愛いんだか可愛くないんだか微妙なラインです。
餌を探すとき干潟に長いクチバシを上から垂直に刺しながら移動します。

ちょっと何考えているのかわかんないところがミステリアスです。
どこが好きなのかと言われるとなんとも答え辛いのですが、
なんだか気になる存在。

それがオオハシシギ。

オオハシシギ

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