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#15 好き嫌いを克服していく大切さを、大人までの時間軸で考えてみる

この週末は義母の古希お祝いということで、箱根の旅館へ親族が一同に集まる。(本当によく食べて、よく飲んだ)
箱根はGW明けの週ということで、空いていることを予測するも、大変な賑わいをみせていた。

そんな旅行中でのひと場面、朝食ビュッフェにて、好き嫌いが多い息子を見て思う。
同世代の子供たちも多くいるため、それなりに気を使いながら食べていたが、選択肢が少ないために、なんだか不憫な様子がチラホラと。

本業が食事に関わる仕事なので、この「子どもの好き嫌い」について色々と考えてみました。


子どもの好き嫌いが発生する理由

理由① 本能レベルで発生する好き嫌い

なんで好き嫌いが発生するか。
一般的に子どもが嫌いと言われている「苦味」「酸味」を本能的に割けるという事実。
「苦味」は毒の味として、「酸味」は腐敗した味として、本能的に避けるようになっているそうです。体に危険なものは避けるという本能レベルで発生する理由。

理由② 体験から発生する好き嫌い

今まで、普通に食べられていたが、食べた後に気持ち悪くなったりと、食事に紐づいた嫌な経験をすることによって嫌いになる理由。
この場合、基本的には特定の食材を嫌いになるため、同じ食品群は食べられることが多く、他の食品で補ってあげれば健康維持にはあまり問題はなさそう。
ただ、理由が心理的な問題であることから、克服方法も一律ではない難しさがある。

理由③ 知らないことで発生する好き嫌い

見たこともなくて、初めて食べるものについて、安全かどうか分からず恐怖に近い感覚から、そもそも食べられないという理由。
子どもだけでなく、大人もこの理由で食べられないことが多くあるため、安全・安心であることを前提にススメていくことで、克服していくケースがあるそうです。

好き嫌いを克服していく鍵

そもそも、好き嫌いを放置していてよいか

好き嫌いを克服していく取り組みは重要になるが、栄養面の観点からは食品グループ内の食品を全て、長期的に食べないという理由である場合を除き、そんなに急がなくても良いとのことです。
要するに、ニンジンは食べれないが、カボチャはOK。魚は食べないが、お肉や卵を食べていれば栄養面では問題ないとのことでした。

好き嫌いを克服していくことに有効そうな方法

これまでの好き嫌いが発生する理由「本能」「体験」「知識」と、それぞれの理由で共通した解決方法としては、親子で一緒にご飯を食べる。が有効そうである。
どの理由においても親が一緒に食べている所を見ることで、どの食品に対しても安全であるという理解が進み、安心して食べていくようになっていき、食事自体を好きになっていくことが考えられます。

大人のエピソードで何故か実家で食べてきたあるメニューを、好きである理由もこのあたりが紐づいていると納得。
(他の人からするとなぜそれが好きか分からない場面多いよね)

親子だけでなく、関わる大人が一緒に食卓を囲む大切さを理解していければ、好き嫌いは大人になる過程で、ゼロは難しくても、減っていくという考え方です。

最後に

体の成長や維持という観点からすると好き嫌い自体は、そんなに深刻な問題でもなさそう。
ただ、好き嫌いがあると困る場面を考えてみた時に、大人での食事の場面が少しあるかと思います。

少し話しが反れますが、どれだけAIが進化したとしても、信頼関係を築いたり、何か大切な局面では対面での食事という手段は、なくならないどころか、重要度を増していくことが予測できます。

そんな時に好き嫌いがないことに、越したことはありませんが、嫌いなことをちゃんと伝えることができたり、マナーを理解した食事方法など、大人になるまでの時間軸で、考えていくことが最も重要ではないかと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございます(^^)


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