僕の目はいつもつまらなそうだと言われる
ギターを弾いている時でさえ
せっかく上手いのに、と
真っ黒い箱である日義足の少女と出会った
左目には眼帯もして
美しくまどろむ大きな右目は僕の弾く赤いギターを見つめていた
入りくんだ傷口に流れる真っ赤な少女
求めてたものを手に入れたのに
いつものように逃げ出してしまう
泣き喚くギター この赤いギター
僕が最後にすがるのはそれだけ
指が動かなくなるまで弾き続けるのは
何もかも忘れるため
一体僕が何をしたというの
どうして僕がこんな目にあうの
自分で破壊するくらいならといつも逃げ出す
ただ人をまともに愛したいだけなのに