おじさん考。
わたしは年齢は50代。
あと数年で還暦を迎えるおばさんである。
おっさんで言うと、
あなたの会社にもいる窓際の(物理的な意味ですよ)部長さんと同じ年齢である。
別におじさんで例えなくてもいいが、そのくらい「隔たり」があるということである。
会社に行くとほぼ年下。
娘より若い子もたくさんいる。
こちらとしては楽しいが、あちらはとても気を遣っている。
わかる!昔そうだったもの。
当時は、上司が歩み寄るほど
距離感が難しかったもの。
それをようやく思い出したわたしは、最近は無理には合わせず、大人しく「窓際」を極める。
会社でイザコザがある度に考えに考えた挙句、
最終的に相談するのは娘。
若い子は若い子の生きてきた過程や時代や空気感がわたしとはまったく違うから、
やはりこちらが理解できない「気づき」を娘がズバリと指摘してくれる。
「ママだめだよ、そんな事言っちゃ」とか、
「そういう考えは今の人にはないね」とか、
「今の人はママが考えているよりずっとナイーブだからね」とか
娘に真面目に指導され、
日々なんとか難事を乗り越えいる次第である。
ところで
娘の「今の人は」というフレーズ、
おかしかないか??
娘は30歳ちょい前。
十分「今の人」だと思うんだけど。
本人いわく「わたしはすこし変わっているから」という事らしいのだが、
それが気持ちが考え方が老けているからなのか、
なんなのか、よくわからない。
わたしと違って無駄話をしない彼女から
特にそれ以上の説明はないからだ。
そんな彼女をみる度に、
母子家庭で長く暮らしていると、
子どもの時に育まれただろう伸びやかな「若さ」というものが
うまい具合に育たなかったのかと思う事がある。
それは今の若い方々にも同じ印象をもつ。
とても思慮深く、人を思いやり、きちんと目上の人にも心配りができ、もちろん仕事は丁寧。
容姿も美しく、
人前でひと通りのプレゼンもできる。
凄いなぁと普通に感心している。
完璧じゃん!
わたしの若い頃は
そんなスーパーマンいませんでしたよ。
自分を含めて
みんなガッタガッタに駄目でしたもん。
それを束になって協力して
なんとかしようとしても上手くもいかず、
結局上司や得意先の年上の方に引き上げて頂き、どうにか形にしたを繰り返す日々でした。
そうやって自分の駄目さに
毎日打ちひしがれてましたもん。
時々、同じ世代のおっさんが
「今の若いやつはウンヌン」とか申しますが、
あなた、若い頃完璧でした?
若い頃、彼のように出来ました?と言いたい。
つくづく今の二十代、三十代〜は本当にたいへんだと思う。
そんな息苦しい世の中にしてしまった張本人が言うことではないけれど、
もうちょっと世の中が
寛容であってもいいんじゃないかとわたしは思うのである。
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