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マンハッタンカフェ、好きだ……不思議な雰囲気、コーヒー、そして何より後輩想いな姿に成長して社会性を得ていく様子に尊敬しています

ウマ娘マンハッタンカフェの魅力はなんといっても、スピリチュアルで引っ込み思案で教室の浮いた子みたいな人物像から成果をだしていき、注目の的になった後しっかりと皆のあこがれとして成長していく様子ですよね。

育成ストーリーの最後の先輩としての姿、トレセン学園の中で得た新たな役割は本当にかっこよく、とても尊敬します。

私もマンハッタンカフェみたいになりたい。


マンハッタンカフェとアンティークなカフェに通ってコーヒーを飲みたァァァい!

ウマ娘というのはそれぞれがキャラクター性を無理やり印象付けるようなモチーフが設定されています。カフェといえばコーヒー!

それが性格のときもありますが。まあとにかく、まんがタイムきららの「青髪」「赤髪」「金髪」レベルでわかりやすい「このウマ娘はこんな子!」というものを持っているのです。

改めて、マンハッタンカフェといえば幽霊とコーヒー。

はい。これってあんまり本質的な人間性ではないのでわざわざ記事で語るほどのことでもないのですが、コーヒーともなるとさすがに変わってきます。(といった具合に、簡単に釣られる)

なんたって私がコーヒー大好きなので、そりゃもうワクワクするわけですよ。カフェと一緒に色んなコーヒー飲んで落ち着きたいんですもん。

コーヒーってすごいんですよ。日常的に飲みたいのは「いつもの味」もしくは「いつもの味と同じ系譜だけどおいしいやつ」なのですが、気分によっては一風変わったものが飲みたくなることがあるんですね。

わかりやすいのだと牛乳のバランスが極端だったり、クリームを使っていたり。あとはカフェモカだったりね。

マンハッタンカフェはその辺の理解もすごくて、コーヒーはこういうものだみたいな堅い感じがないのです。

シトラス・アイスコーヒートニックを他のウマ娘に進めるシーンもあって、うわ~この子のこういうところ好き~ってなりました!

シトラスがのったアイスコーヒーでしかもトニックウォーターで割ったものなんて、滅多に飲みたいと思うものではないですが、例えば旅行先とかであればすっごく飲んでみたい。非日常感が味わえると思うんです。

ワイもマンハッタンカフェにコーヒーをおすすめされてぇな~^q^

相手のいいところを探してスッと褒めることができる

「どうせ私たちは変わり者チームじゃないか。元からイカれているのだから、常人のフリはやめにしよう」なんて言い放つアグネスタキオンがマンハッタンカフェのストーリーに登場します。

タキオン界隈ではマンハッタンカフェのストーリーが語れることも多く、この二人の関係性やタキオンの魅力を理解するのにはマンハッタンカフェの育成シナリオが欠かせません。

さて、それを成り立たせているものは何なのでしょうか。

マンハッタンカフェの優しさです。

タキオンのことを「あの人は自分以外に通じる言葉では話さない」ので話してもわからなかったといいながらも友達で居続けるマンハッタンカフェ。このシナリオは、読んでいていいなあという感情が湧いてきます。

まあ実際、タキオンのような友達がいたら大変でしょうね。ただ同じくらい、マンハッタンカフェのような友達がいても大変です。似た者同士なのでしょうね。

マンハッタンカフェのシナリオではそんなカフェさんの厄介さがすごくよくわかるシーンがいくつかあります。代表的なものだとやはりオペラオーとの会話でしょうか。

強いと言われていたオペラオーを見たマンハッタンカフェは、本人の目の前で「この人はチガウ」と言い放ちます。まあ普通はライバルとして認められなかった感じがしていい気分はしないですよね。ただ、マンハッタンカフェは普通じゃないのです。オペラオーはその気配を感じ取っていました。カフェの異質さを感じ取れるオペラオーもかっこいいのですね。

オペラオーのかっこよさは、また今度触れます。大好き、オペラオー。尊敬してる。

おっと脱線しちゃった。閑話休題。

「ライ ホウ シャ」のイベントでも「マンハッタンカフェはいたずらに他人を怖がらせる嘘をつくような娘ではない」とトレーナーが断言していますし、マンハッタンカフェは……まあ変わり者だけど優しいと言えるでしょう。

ラブコメ要素がなんだか文学的

なんだろう。なんかね、使われている言葉はウマ娘らしく簡単な言葉のみで構成されていて、難読な長文も無く、一文は100文字程度で進むのですが、モチーフや読者に体験させようとしている体験がやや文学的な気がするんですよね。

一番顕著なのはシニア級のバレンタイン。バレンタインイベが文学過ぎる。んです。すげー好き。幽霊に後押しされるラブコメあたりはギャグ要素ですが、そういうギャグを使ってくるあたりも「ウケる!」みたいな感じではなくって「いや~いいっすねぇ」みたいなテンションなんですよ。

そしてかわいい。マンハッタンカフェに「どっちだと思いますか」って何度も聞かれたい。「このプレゼントに愛情はこもっていると思いますか」とか聞かれたい。聞いてくれマンハッタンカフェ。

まあなんかね、なんか難しいんよ。マンハッタンカフェから受け取る愛みたいなやつって。パートナーってわけでもないですし、なんというかもうそのあとトレーナーと結婚しちゃえよもーという感じのテンションなのですが、マンハッタンカフェが仕掛けるタイミングの愛って読むのがちょっと難しい。

そのあたりが変わり者らしさであり、文学的だなあと私が勝手に思った部分なのかもしれません。

初詣の体験とかもね。何かが不満で突然キレ気味になったヒロインに連れられて不思議な場所にいって「星光の癒し」「全身のウロコ」みたいな言葉がぽっと頭に浮かびたい人生だったなあって思いましたもん。でも意味とか考えだすと意味がわからない。

「星光の癒し」が浮かんだんだなあくらいで終わる。その感じもまた文学的なわけです。

何度も何度も『ヘンゼルとグレーテル』のレッカーマウルが擦られますし、意識させたかったり、好きだったりするのかもしれませんね。ぶっちゃけライターが。

ちなみにレッカーマウルを言い出したのはオペラオーで、その後浸透していきます。「レッカーマウルの伴侶」とマンハッタンカフェは言われていました。なにそのオシャレな通り名。ネガティブな意味であってもかっこよすぎるだろうらやましいなァおい!

ちなみにトレーナーからの愛はめちゃくちゃわかりやすい。

体調不良が続くカフェにトレーナーが役割を自覚して精一杯の地図を描いてあげようとしているストーリーとかが愛の提示になるのかな。マンハッタンカフェのストーリーではトレーナーが少し大人な気がします。いや、庇護モードに入ったトレーナーは割とこんな感じかとも思いはするのですが。「わかるよ。守護らなきゃな」というのがトレーナーがマンハッタンカフェに向ける愛……なんだと思うんです。

散々、結婚しちゃえよもーとか言いながら、ウマ娘なので同じ目標を追うパートナーなのですがね!

後輩想いでトレセン学園全体の中で役割を獲得していく姿がかっこよすぎる

カフェは、結果を残しながら成長していきます。

成長して大人になって結果を出すのではなく、先に結果を出して、求められる器の大きさに適応するように大人になろうと成長する物語です。

はい、これ今日一番大事なところね。

そういうことって往々にしてあるものだと思います。

私もそうだったように思いますし。なんというか、結果というのは先にないとうまくいかないタイプの性格というのはあるわけです。ただしそういう人って結果を出しやすかったりみたいなことはあると思います。

だいたいの人は厄介で、社会性に乏しく、人から見たら何を考えているのかわからず不気味だと思われたりする。その分、無自覚であっても自分が求める結果や目標に対しては盲目的に走り続けることができたりするわけです。

例えばVtuberとかでもそういう人って多そうですよね。

マンハッタンカフェのオカルトはトレーナーが全面的に追体験していて、実際にあるものとして描かれるのですが、タキオンはこれをイマジナリーフレンドと表現します。まあ私もイマジナリーフレンドがはっきり居たタイプの人間なのですが、イマジナリーフレンドは精神の未熟性の現れのような扱いを受けることもしばしばあり、ちょっとその辺の印象を利用したシナリオなのかな、とか思っています。

マンハッタンカフェはG1でも勝ち、有馬記念も勝ち、すっかり人気者になった後に幽霊と合体して「オトモダチ」が見えなくなる、みたいな描写があります。

イマジナリーフレンドって大人になると見えなくなるものなんですって。まあトレーナーは実際に幽霊を体験しているので、お化けとオトモダチは別物ということなのかもしれませんが、そういう成長描写を嫌らしい上に現実ちっくな言葉をヒロインに言わせることなく描写しきったシナリオなのでしょう。

そうして成長したマンハッタンカフェは、もうただの変わり者ではありません。

慕われて、持前の変わり者さは変わり者もいるという理解の深さにつながり、個人主義的にみんなを指導したり実際に行動を見せる役割を担っていきます。

担っていくというか、自然とそうなっていきました。

最後は後輩を想い、後輩を育成し、初心者にもやさしくメンタル面でも支えていたのです。

改めてになりますが、最も教える工程で大事なのが、その教え方でした。

マンハッタンカフェの教え方は一般化して自己理論を語るのではなく、相手にあった方法を、しかも自分が見せる形で教えるわけです。鏡だよ……ウマ娘トレセン学園という社会を繁栄させる、誰もが目指す対象のウマ娘になったんだと思います。

私も、この先の人生でどんどん増えていく後輩みたいな存在に対してそのようにありたいなと強く思いました。

マンハッタンカフェのことは本当に尊敬しています。かっこいい。

マンハッタンカフェ、好きだ……

生きるためになるべく頑張ります