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Project LUCK 暗号資産探索〜アバランチ(AVAX)編〜

はじめに

Project LUCKと書く人

Project LUCKメンバーの大橋です!Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。

今回のテーマ

今回は「Project LUCK 暗号資産探索〜アバランチ(AVAX)編〜」と題して、AVAXについて皆さんに紹介していきます!


AVAXって何?

アバランチとは、分散型アプリ(Dapps)を構築するためのオープンソースプラットフォームで、コーネル大学での研究に基づいて構築されたブロックチェーンプラットフォームです。

そして、このネットワーク上で使用されている基軸通貨が「AVAX」であり、ブロックチェーンネットワークと同様、アバランチと呼ばれています。

ちなみに、アバランチ(Avalanche)とは英語で「雪崩」を意味しています。その情報を知ると、アバランチのロゴも雪山みたいに見えてきますね!


AVAXの特徴は?

送金が速い

アバランチは、確率論に基づいた「アバランチコンセンサス」という理論に基づいて開発され、現在は独自のコンセンサスプロトコル「スノーマンコンセンサス」を採用しています。このコンセンサスプロトコルにより、理論上1秒間に最大6,500件ほどの取引を処理することが可能であり、1秒以下で取引を確定することができます。
ビットコインは取引が確定するまで1時間程かかるので、その差は歴然ですね…!

取引が確定するまでの時間とは、取引が取り消されたり、変更されたりしないという合理的な保証が得られるまでの時間のことで、TTF (Time to Finality)とも呼ばれています。
ブロックチェーンの速度を評価する指標としては、TTFの他にTPSがあります。TPS(Transactions Per Second)とは1秒当たりの取引処理件数のこと。


ステーキングが可能

アバランチでは独自のコンセンサスプロトコル「スノーマンコンセンサス」を活用したPoS(Proof of Stake)方式で取引の検証を行っているため、ステーキングが可能となっています。
また、確率論に基づいてブロックを検証するバリデータを選出するので、ステーキングを行うバリデータの数が増えても、ブロックチェーンの処理速度が下がりにくいという特徴もあります。


複数のチェーン

アバランチには用途の異なる3種類のチェーンがあり、それぞれCチェーン、Xチェーン、Pチェーンと呼ばれています。
Cチェーンにしか対応していない等、取引所や販売所によってルールが異なるので、AVAXを送金する際には事前にどのチェーンに対応しているか確認する必要があります。

メインネットと各チェーン

Cチェーン (Contract Chain)
スマートコントラクトやDeFiアプリに使用されるチェーン。MetaMask等のウォレットでも使用できる。
Xチェーン (Exchange Chain)
資金を送る際に使用されるチェーン。ただし、DeFiプラットフォームやMetaMask等のウォレットでは使用できない。
Pチェーン (Platform Chain)
ステーキングに使用されるチェーン。バリデータはPチェーンからステーキングを行い、報酬を受け取ることができる。


様々なブロックチェーン開発が可能

開発者はアバランチのブロックチェーン上に、独自のネットワーク(サブネット)を作ることができます。サブネットを使えば、ゲームやNFT、DeFi等のアプリを開発することができます。

サブネット
「サブネットワーク」の略で、大規模なネットワーク内のセグメント化された個別の領域

アバランチのサブネット
(画像はこちらの記事より引用)


アバランチでは、Evergreenサブネットと呼ばれる金融機関向けのサブネットもあります。
Evergreenサブネットでは、取引の際の手数料を自由に設定できたり、KYC(本人確認)機能等の権限設定ができたり、非公開のチェーン(プライベートチェーン)を作成できる等、様々なカスタマイズが可能なため、企業でも使用しやすいように設計されています。
金融機関にとってマネー・ローンダリング(資金洗浄)対策は必須なので、KYC機能があれば既存の金融機関でも使いやすいですね。


AVAXの将来

アバランチは2023年にアマゾンとの提携を発表しており、アマゾンのAWSから、簡単にサブネットのツールやインフラへアクセスできるようになっています。
また、サブネットの使いやすさから、J.P.MorganやCiti、MastercardやDeloitte. など様々な有名企業で採用されています。

最近では、パワプロくんや桃太郎電鉄で有名なKONAMIがアバランチを採用し、NFTに関する設計や発行、販売、販売場所の作成を簡単に行えるプラットフォーム「リセラ」をリリースしました。
「リセラ」では、日本円(クレジットカード決済)でアイテムの売買が可能となっており、ガス代やウォレット、暗号資産等が不要なので、暗号資産に詳しくない人でも利用しやすいサービスになっています。

株式会社コナミデジタルエンタテインメント ニュースリリース


また、三井物産デジタルコモディティーズが発行している暗号資産ジパングコイン等の流通事業やWeb3事業支援を行っているデジタルアセットマーケッツは、アバランチの開発元であるAva Labsのパートナーとして、現実世界の資産をブロックチェーン上でトークン化するRWAトークン(ジパングコイン等)の発行支援・流通の促進や個人情報のオンチェーン活用におけるインフラ構築を推進していくことを発表しました。

株式会社デジタルアセットマーケッツ プレスリリース


その他にも、ポイントサービスのPontaと提携していたり、人気漫画「俺だけレベルアップな件」のデジタル収集プラットフォーム「unlimited」やアメリカの有名観光地「エンパイアステートビルディング」来場者に向けたロイヤリティプログラムでアバランチが採用されていたりと様々な分野の企業でアバランチが採用されています。
今後はさらに多くの企業でアバランチが採用されていきそうですね!

アバランチに関するニュースはコイントレード公式X(旧Twitter) やNoteのつぶやきでも定期的に発信していますので、参考にしてみてください!

コイントレード公式X:
https://twitter.com/Cointrade_cc


参考文献


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