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Project LUCK 暗号資産探索〜アイオーエスティー(IOST)編〜

はじめに

Project LUCKと書く人

Project LUCKメンバーの大橋です!Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。

今回のテーマ

今回は「Project LUCK 暗号資産探索〜アイオーエスティー(IOST)編〜」と題して、IOSTについて皆さんに紹介していきます!


IOSTって何?

IOSTとは、次世代のコンセンサスアルゴリズム「Proof of Believability」(PoB)に基づく、超高速な分散型ブロックチェーンネットワークで、ブロックチェーン技術を様々なサービスに活用することを目的として開発されたプラットフォームです。

そして、このネットワーク上で使用されている基軸通貨が「IOST」であり、ブロックチェーンネットワークと同様、アイオーエスティーと呼ばれています。


IOSTの特徴は?

送金が速い

IOSTの特徴として、送金が速いことが挙げられます。

ビットコイン、イーサリアム等の今までのブロックチェーンでは1秒間に処理できる取引量が少なく、送金依頼が増え、ブロックチェーンの処理能力を超えると送金に時間がかかる、手数料が高騰する等の問題(スケーラビリティ問題)が起きていました。

ビットコインは1秒間に7件、イーサリアムは1秒間に27件程度の取引を処理することが可能ですが、IOSTは1秒間に最大8,000件の取引を処理することが理論上可能とされています。
1秒間に8,000件程度処理できれば、クレジットカードくらいの取引量にも耐えられますね。

そして、この処理能力を支えているのが、IOST独自のコンセンサスアルゴリズム「Proof of Believability (PoB)」及びシャーディング技術「EDS (Efficient Distributed Sharding)」です。


独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」

ビットコインでは「Proof of Work (PoW)」、イーサリアムでは「Proof of Stake (PoS)」というコンセンサスアルゴリズムが採用されていますが、IOSTでは独自のコンセンサスアルゴリズム「Proof of Believability (PoB)」が使われています。

PoSでは報酬を得るために、暗号資産の保有量や保有期間等が重要になるのですが、PoBでは保有量以外にネットワークへの貢献度等も重要視されています。
具体的には、IOSTのプロモーション、Dapps、コミュニティの構築等があります。

また、ブロックを生成する権利を得るためには、実際にはポイント制になっており、IOST投票、コミュニティの信頼獲得等を通じて、Servi(サブトークン)というポイントを得ることで、ブロック生成の権利を得られる確率が上がります。

ポイント数に従って10分毎に17人のメンバー(ノード)が選ばれますが、一度メンバーに選ばれるとポイントが減る仕組みなので、毎回メンバーが変わります。

この仕組みにより、一部のメンバーに権利が集中しにくくなり、高速かつ公平にブロック生成を行うことが可能となっています。


シャーディング技術「EDS (Efficient Distributed Sharding)」

一般的に、シャーディングとはデータベースの負荷を下げるために使われる方法の1つで、シャードと呼ばれる塊にデータを分割し、同時並行で複数の処理を行う方法です。
IOSTでは、「EDS (Efficient Distributed Sharding)」という技術により、スケーラビリティ問題を解決しています。

EDSでは、DRP(Distributed Randomness Protocol)という独自の乱数生成プロトコルを使用しており、このプロトコルにより、どのノードがどの取引を担当するかという割り振りをランダムに行っています。

ランダムに割り振られるため、より公平性が高く、不正が起きにくくなるのでセキュリティ上のメリットもあります。


「JavaScript」で開発可能

通常、ブロックチェーン上でスマートコントラクトを開発する際には「Solidity」や「Vyper」等、ブロックチェーン以外では馴染みがない言語で開発されていることも多いのですが、IOSTでは「JavaScript」で開発が可能です。

JavaScriptは世界一利用数の多い言語とも言われており、スマートコントラクトを開発したことがないという人でもDapps開発等を始めやすいという特徴があります。


IOSTの将来

2021年には総合格闘技のRIZINが試合のハイライトやベストショットを収録したデジタルトレーディングカードをNFTとして発売するにあたり、IOSTブロックチェーン上にNFTマーケットプレイス「RIZIN FIGHTING COLLECTION」を立ち上げると発表されています。

RIZIN FIGHTING COLLECTION


また、IOSTは日本ブロックチェーン協会にも加盟しており、2024年3月には「Japan Fintech Week」にも参加する等、日本でも積極的に活動している印象です。

そのため、今後は日本でも面白いコラボやイベント等を実施してくれるかもしれません!定期的にイベント等を実施しているみたいなので、機会があれば参加してみても面白いかもしれませんね。

スケーラビリティ問題については別の記事でも解説していく予定ですので、気になった方はそちらも参考にしてみてください!


参考文献

IOST「IOST」
https://iost.io/iost/

Medium「Introducing PoB — How to design a more decentralized consensus」
https://medium.com/iost/introducing-pob-how-to-design-a-more-decentralized-consensus-bfe2ff82b485

SKYIT TOPICS「ソフトウェア開発でよく使われるプログラミング言語の種類やトレンドを紹介! 選び方についても解説」
https://www.skygroup.jp/media/article/2125/

IOST「IOST Selected for Sports NFTs — RIZIN FIGHTING FEDERATION To Launch NFTs on IOST」
https://iost.io/news/iost-selected-for-sports-nfts-rizin-fighting-federation-to-launch-nfts-on-iost/


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