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コンクリートダムを造る上で大切なこと

ダムを造るときに最も重要なのは「熱量」だと私は思っています。気持ちさえあれば何でもできるというのは冗談ですが、それに近いものもあります。

最も重要なことは、コンクリートをできるだけ早くできるだけ均等に打ち上げることです。

コンクリートは科学的な材料であり、施工後に長い間熱を発生します。内部の温度は80℃以上になることもあります。ただ水とセメントを混ぜただけなのに、本当に不思議な材料です。また、温度が外気温と同じくらいになるまでには2〜3週間かかるという特徴も興味深いですね。

ダムはマスコンクリートで構成されており、大きなブロックを積み重ねていく構造物です。そのため、発熱による影響は非常に大きいとされています。

ダムでは様々なコンクリートを製造しますが、大きく分けて次の二つのコンクリートで作られているという理解をしてもらえば大枠はOKです。「内部コンクリート」というセメント量を抑えて、発熱量を小さくしたコンクリートと「外部コンクリート」という発熱量が大きいコンクリートを使います。内部コンクリートは重さとある程度の硬さがあればOKで、ダムの安定性を保つために施工されるものなのに対して、外部コンクリートというのは名の通り外部に配置されるので、気温の変化や水にさらされるリスクなどを含む耐久性・止水性を保つために施工されるという違いがあります。

ダムではこのような工夫がなされていますが、発熱が2~3週間続くという話が本当だとすると(本当なんですけど)・・・。隣り合ったコンクリートの温度差が大きすぎると、すぐにひび割れが入ってしまいます。ダムの場合は、さらに複雑です。隣り合っただけでなく、上下にも温度差が生じます。そのため、周囲との温度を合わせておかなければ、すぐにひび割れが生じてしまいます。組織内の状況にも似ているかもしれませんね(笑)

そのため、ダムのコンクリートは可能な限り毎日打設していくことが非常に重要です。仲間外れを作らないようにするため

サムネの素敵な絵はkei02さんに描いて頂いております。
kei02さん https://twitter.com/kei02_02

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