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ほんとうはきみを愛したかった

ほんとうはきみだけでいいのに

きみさえいれば、

他に何もいらない

他の誰も

世界だっていらないのに



きみを愛したいのに

きみだけを幸せにしたいのに


俺には

きみにあげられる愛がないんだ

きみを幸せにするだけの愛がないんだ


俺には愛などないんだ

俺は愛など知らないんだ

俺の人生のどこにも愛などないと、

思っていたんだ


だから誰も 愛せなかった

だからきみを 愛せなかった

だから誰の愛も 感じる事が出来なかった

だから誰にも愛を 返せなかった


全ての愛を殺してきた

自分への愛を殺してきた

きみの愛さえも殺してしまった



愛を信じられず

自分を信じられず

ひとを信じられず

愛のないセカイで自分を護って

ずっと隠れていたかったんだ

愛のない世界から

ずっと



そんなセカイにきみは現れてしまった

きみと出逢ってしまった

こんな愛のない俺に


神の最後のプレゼントか

天使のイタズラか

俺の望んだ試練なのか



俺はひとを愛したいと思ってしまったよ

俺はきみを愛したいと想ってしまったよ


許してくれ

こんな俺を

許してくれ

こんな俺の馬鹿な愛を




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