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予備試験合格者の大学別構成

 先日に投稿した難関資格に関する記事にいくつかの指摘があった。難関資格といえども合格者の大半が早慶旧帝以上ではないか?というものだった。

 ただし、資格試験は浪人や社会人受験者も多く、学歴や新卒就活とは随分と条件が異なるだろう。このあたりのギャップについては旧司法試験の考察を行う際に触れたいと思うが、随分先になってしまうかもしれない。

 一方、学部中の予備試験合格については比較的大学受験や就活と同じ条件で比較しやすいと思う。特にここ数年は予備試験ルートが完全に確立しているため、大学受験に近い雰囲気となっている。

 令和元年から令和4年の予備試験合格者を取り急ぎグラフ化するとこのような感じになった。急いで作ったので細かいミスがあるかもしれないが、御愛嬌。

 なんと、難関企業と大きく変わらない結果となった!!合格者の3割超が東大で、残りは多くが早慶旧帝である。難関企業との違いは中央大が一大クラスタとして存在することと、学歴フィルターが存在しないため、その他の大学からも合格者が存在することである。ただし、大まかな分布としては変わらないだろう。

 予備試験合格者の三割は東大法学部だ。一方、東大法学部のうち予備試験合格しているのは毎年80人ほどだ。東大法学部のうち法曹志望は120人ほどだったが、実際は法律に興味が持てずに別の方面に進んだ人間も多いだろう。となると、東大法学部のうち予備試験に合格できるのは上位3割くらいだろうか。こう考えると東大文一と予備試験の難易度は同じくらいと考えることができる。

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