DELLのポータブルモニター(P1424H)を1ヵ月使ってみた。

DELL製品のアンバサダープログラムに参加してデルアンバサダー当選しましたので約1か月間使用してみました。
情報発信が必須にはなりますが自分が気になるデル製品を実際に使って試すことが出来る良いプログラムだと思います。


ちなみに今回アンバサダーに参加したわけですが、忖度無しで良い点、少々気になる点、思ったことなどを一般ユーザー目線でレビューします。
(ビジネス使用の為、基本的にビジネスユーザー向けになると思います)
辛口な部分もあるので、先ずはDELLさん御免なさいと先に誤っておきます。




商品概要


メーカーページより一部抜粋します。
詳細はDELLさんのサイトをご確認ください。

画面サイズ:14"
パネルタイプ:IPS
アスペクト比:16:9
水平視野角:178°
バックライト:LED
解像度:フルHD (1080p) 1920x1080 @ 60Hz
輝度:300 cd/m²
寸法 (幅x奥行きx高さ):32.237 cm x 1.43 cm x 20.269 cm
重量:590 g



外観


右側面(設定ボタン、輝度調整、USBポート)
左側面(電源ボタン、USBポート)
背面
折り畳み状態

すっきりとしたデザイン。
ゴム足もしっかりしておりがたつきや滑りもありません。
またヒンジ部分も固すぎず緩すぎずで使用中に角度が変わるなどはありませんでした。
正面画像は重量とともに別にあるのでそちらを参照。
ノングレア液晶で反射が少ないのが解ると思います。

こういうスリムできれいなものを見ると中身が気になり、仕事柄どうしても分解して中を見たくなるのですがそこは借り物なのでグッと気持ちを抑えておきました。




携帯性


持ち運び前提だけど持ち運びはしやすいのかを確認。
まず感じた事は流石DELLのポータブルモニターだけあって軽いなという事でしょうか。
スペック記載で590gとの事ですが、実測は個体差はあると思いますが本体単体で約600gです。
本体も薄く持ち運びやすいです。
そして薄い。

正面と本体重量


付属ケース含む

スリーブ含めて700gはいかないので持ち運びに関してはかなり良いです。
ただスリーブ自体薄くクッション性には優れていないので基本別のケースに入れて持ち運びをしていました。
このモニターの一番の魅力は上記軽量というところでしょうか。
次に、軽量ポータブルモニターでありながら解像度はFHDで60Hzのモニターである事。
最近のポータブルモニターは解像度が高いものも多いですが、意外と重量もそれなりにあったりするのでその点はプラスですね。



性能確認


FPSの測定とかしてみた。

FPS測定
ディスプレイ設定

カタログ値通りの結果です。
そしてIPS液晶という部分もあり視野角が広いですね。
正面と側面で違いが少なく大人数でモニターを見ても左右上下の人が見づらいということはまず無いです。
というかこのサイズで大人数で見るかは置いておき…。
FPSは大体50fpsなのでゲーム出来ないことは無いですが正直不向きですね。
リフレッシュレートは60Hzが最高でした。
一般的なモニターとしては十分ですね。
逆に本格的にゲームをするのであればゲーミングモニターを買った方が幸せになれます。ゲーミングモニターでは無いので。
個人的にはビジネス用途で持ち運んで使用するのがこのモニターにとっては一番合っている使用用途だと思います。
非光沢なので外でも反射は少ないですし、デュアルモニター環境で外出先でプレゼンしたりするには非常に良いと思います。

給電しながら映像出力

ディスプレイ経由で給電状態

これが地味に一番便利でした。

外部出力をするとどうしてもバッテリーの減りが早いのでディスプレイ経由で給電しながら映像出力が出来るので65W以上のPD充電アダプターとUSBケーブルを別途準備すれば出先でもバッテリーの残量を気にせず使用できます。
最近のモバイルPCはPD充電ができることがほとんどなので充電アダプターとケーブルの使いまわしができるのが一番良いですね。
正直これだけで購入する価値はあります。

ディスプレイ経由で画像出力とPC給電



色温度確認


トリプルモニターで違いを確認

色温度比較
Windows標準の写真映像

色温度を確認する測定器などは持ち合わせていないので実際に映像として出力し確認します。
RGBカバー率も測定機器が無いので測定できず。
その為、持ち運び用として使用しているモバイル端末CHUWIのMiniBookとデスクトップのLG4Kモニターを接続しそれぞれ比較してみました。
輝度300 cd/m²の割に色温度も相まって見やすいです。
圧倒的にLGが暖かい感じでそれに続いてDELL、一番冷たく青っぽい感じの色がCHUWIになります。
ただし写真などの映像にするとLGとDellの差はさほど大きくありません。
しかし圧倒的にCHUWIが青白っぽい…



良かった点


・とにかく持ち運びしやすい重量
本体600gは持ち運んだ場合でもカバンにスッと入り軽いので利便性が高い
・USBケーブル1本で映像出力、給電が可能
出力がUSB1本で出来るのでかさばらない。
・IPS液晶で発色も良く視野角も広い
感覚的はほぼ横からでも映像は見えます。
・USBポートが2つあるのでディスプレイとPCに同時に給電できること
USB PDに対応している機種であれば映像出力と給電が行えるので出先でPCのバッテリー残量を気にしないで済む。←これ1番便利



気になった点


・映像出力方法が1種類
出力方法がUSB Cのみの出力であるという事。
USB C to HDMIなどの出力ケーブルなども試しましが出力はされませんでした。
本体にUSB Cポートが2つ付いているので片方で給電し、片方で変換ケーブル(C to HDMIケーブル)と試しましたがやはり映像出力はされません。
最近のPCはUSB Cが標準搭載されていますがひと昔前のPCではついていない機器も多かったので使用できる機種に制約が出来てしまうのは残念。
まだまだ企業ではWin10のCore iシリーズの7000番台以前のものを使用してる企業も多いと思います。
ちなみにうちの会社も保守用のPCはCore i5-4300U…。

第7世代i5搭載Dynabook

企業だとPCのリプレースは行われていて徐々に最新のものになりつつありますが、持ち運び用などですとまだまだ7世代Core iシリーズ搭載のPCを使用している企業もあります。
その為、映像出力方式にHDMIが一つあれば利便性はぐっと上がるのにと思います。

・ケースが液晶保護程度の性能しか有していない。
また付属しているインナーケースというかスリーブに耐衝撃性能が無い事。
モニターには傷がつきませんが衝撃には全くと言って効果が無い点。
正直言うと付属のスリーブなくして価格を1円でも抑えた方が多くの人が喜びます。(持ち運び用のスリーブを別で用意する人の方が多い気が…)




総評


基本的に優れたモニターだと感じる一方で物足りなさを感じる部分もありました。
HDMI系の出力に対応していないのでグラボ搭載のデスクトップでの出力はできず基本オンボードグラフィックの事務用機器もしくは新しめのノートPCでしか使用できない点。
その為自分は保守用PCとは別に出先用のPCとして2台持ちをする形になりました。
とても軽いポータブルディスプレイですがどんな機種にでも合うというわけでは無いのでそのあたり注意が必要です。
また変換アダプタ関連はほぼ使用できないと思って良いと思います。

後は価格問題。
最近は比較的安価で高性能な海外製品も出てきているので価格勝負では難しいところでしょう。
もちろん有名メーカー他機種から比べればお安い部類ですが。昨今いろんなメーカーからポータブルモニターが出ているので、DELLという信頼性と性能に価値を見出せるなら断然お安いとは思いますが価格競争では苦戦かも。

企業として導入するには有名メーカーのお手頃ポータブルモニターとして、とても良いと思います。品質も質感もかなり高いです。
しかし個人で使用する部分では大手ショッピングサイト等で低価格海外製のモニターも多数販売しているので、それらを視野に入れるとどうしてもコスパ面でそちらに目が行ってしまうので、今後どのターゲットでどのように販売していくかが肝になりそうです。
個人的にはモバイルに特化した尖った製品という印象でもう少し万人受けできる商品でも良かったかかなというのが感想です。
持ち運び以外の余分な部分をバッサリ切った切れ味の良い商品という感じでしょうか。

結果、非常に良い製品ですが使う側を選ぶモニターだと感じました。
新しいモバイルパソコンに使用するのであればケーブル1本で給電から映像出力まで行え、かつ軽量なので個人的にはかなりお勧めですね。
FullHD@60Hz出力モニターを14インチという個人的にちょうどいいサイズで使える点も個人的には良いと思います。

ただし、パソコンでUSB C出力できないパソコンをお持ちの方には使用が出来ないので今後に期待ですね。


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