【書評】ゴールデンスランバー

コミュニティの方の推し本、5冊目を読み終えた。
※ネタバレは含まないように感想を書かせて頂く。

日本作家の方の小説を読むのはおそらく5年ぶりくらいだった。約500ページのボリュームで、最初は1か月くらい読むのにかかるだろうかと思っていたら、なんと5日で読み終えることができた。特にストーリーの中心的な内容に入ってからは、展開が気になって仕方がなく、夢中で読み進めていた。

これは必ず伏線として回収されるだろう予想したり、前のページを読み返してこの話はここと繋がっているかもしれないと考えたり、自分の中の解釈でストーリーを楽しむことができるというのは、本書を通して、小説の魅力だと実感した。とはいえ、読み終えたらすぐに他の人の感想なども知りたくて、感想・解説のコメントを読み漁っていたが、これはこれで今の時代の楽しみ方なのかもしれないと思った。(もちろん、誰かと直接話して、感想を共有できることが一番ではあるが…。)

また、多くの映画やドラマで、伏線をはって、ラストで回収するというのはよくあるストーリーだが、小説の中でそれが再現されるというのは、書き手の方の超越した表現力の凄さだということも理解できた。また、文字だけで情景や心情といったものが、すっとイメージできる分かりやすさも、著者の伊坂さんが書く魅力なのだろうとも思った。(他の書籍を読んでいないので想像ですが。)

今回は小説だったため、これからのアクションプランに繋がるものではないが、読書好きの人におすすめしていきたい1冊になった。もし、興味を示して読んでくれた人がいたら、感想を語り合いたいと思った。私は後半200ページくらいを4時間ぶっ通しで読んでいたので、余裕のある休日に読み込むことを、これから読む人には推奨しておきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?