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私は本質を見たいだけ(たまにはVでない者を推す)

るーしっどです。久しぶりに記事書いた気がします。

■あなたはどうしてVが好きなの?

VTuberというコンテンツは近年止むことなく伸びつつあり、中でもホロライブ、にじさんじの人気はすさまじいものがあります。また、企業個人問わずそれに次ぐ形で音楽系Vを中心とするクラスタもDJイベントやライブなどを通じながら、根強いものになりつつあります。

と、いう前置きを踏まえた上で、今一度ファンに問いたい。

「なぜVTuberが好きなのか?」「推しのどこに惹かれたんだ?」

答えはファンや、推す対象によってそれぞれ異なるとは思います。

可愛いから。曲や歌声に惚れたから。トークが面白いから。夢に向かってのひたむきさや、実行力に惹かれたから。つよつよ技術に憧れるから。作るコンテンツに夢中になれるから。

あなたが惹かれているのはバーチャル(仮想)か、それともバーチャル(本質)か。推しはじめやきっかけはアバターの見た目などから…いうこともあると思いますが、多くの方にとって、推し続けてる際に最終的に見るのはアバターの向こう側、魂と呼ばれる本質的な部分だと思ってます。

■最近のVTuberはパワーダウン中…?

さて、本題に入りましょう。今回わざわざこういう記事を書いたのには理由があります。それは、最近のVTuberはVのとんがった強みを発揮できずにいるということ、結果それでも見てるのは「Vとは関係ない?部分」に惹かれてると気づいたから。そしてVでない者にも(ここにきてようやく)注目をし始めたからです。最近はVTuberでない歌い手やアーティストを推すことが、私の中でガチで増えてきました。(元々ボカロか二次元だけで、生の歌い手や声優に熱狂的な愛を示すことがあまりなかった…良くないオタクです)

さて、強みを発揮できていないことに関してのお話です。これは某ウイルスによる影響で収録や企画に大きく制限が出ていることが最も大きな原因だと思います。とはいえど、一部のVTuberやファンからも

「最近はつまらない、ゲーム配信かコラボ雑談…と同じことばかり」

という声がちらほら見受けられます。こうした言葉を投げる理由は様々だと思いますが、元々VTuberに期待していた、高度なトラッキング技術やAR、VRを利用したコンテンツ等々、V特有の特殊エンタメを摂取できる機会が激減して、生主と変わらぬコンテンツしか届けられていないことに退屈を感じてしまっている…からなのかもしれません。少なくとも私はそうです。

それゆえに、Vでない活動家へのフォーカスも強くなり、おおよその違いを感じずに本質だけを見て、惹かれ、推しが増えてるような気がします。

■Vとはなんぞや

改めてバーチャルとはなんぞや。古来からVTuber界隈で幾度も議論されてきた事項。その活動方針やイメージはそれぞれで異なる為、一つに定義することは困難です。それゆえに、在り方を巡ってしばしば論争や転生問題などで騒ぎが起きることもあります。それだけここにいる人にとって、バーチャルという要素は多様で、繊細で、とても大事にされてきているモノなのだとわかります。それでも、共通している要素やベクトルもある程度は定まっており、あえていうならば「2D、または3Dの非リアルなアバター/モデルを持ち、生きた架空の存在として活動する者」だと私は定義します。ですが、また疑問が一つ。Live2Dのアバターや3Dモデルは持たず、架空のアイコンを「顔」として歌い手/配信などを行うクリエイターはなんなのか?

V?リアル?

顔出ししてなければリアルとは言い難く、かと言って架空のキャラクターになっている訳でもないのでVと呼ぶにも難しい。また、人によってはアバターもありながら顔出しもしているなど、といった方もいる。ある意味Vより曖昧な存在だが、共通していることはあります。それは、どちらもクリエイターとして面白い、カッコいい、かわいい、等惹かれるコンテンツを提供しているということです。

■Vであるかどうかは無問題

結論として、Vであるかどうかはクリエイターとしてエンターテイナーとして生きる上では無問題なのである。ただVとして生きれば、VTuber同士でコラボはしやすく、ファンアートをいただきやすくなったり、キャラクターとしての商業展開もしやすくなるというメリットはあります。一方で、一つの決まった形の「VTuber」として、組織やファンが期待している偶像としてある程度ふるまうことも維持しないといけない…という拘束もできてしまう。そうしたデメリットも忘れてはいけない。大抵は「割と自分らしく、自由にできているんじゃない?」というように思えるが、ある程度Vとしてのイメージを崩さぬよう(または炎上しないよう)、控えている言動も少なからず存在していることは確かであるとは思っています。年齢、住んでいる地域、学生時代の話、恋愛など…。「髪を切ったの」とかいう話だけでも、完全にモデルは体でなくアバターだと言い切ってもしまったことにもなるので難しい。特に企業勢、アイドル/キャラクター色の強い人など(例外もいる)は顕著だと思います。一方で、アバターを持たず、アイコンにはイメージだけを内包し、独立したキャラクター性を持たせないようにしている場合はその限りではありません。

■Vではないけど注目の人

Vに縛らなくてもいい活動家はいるぞ、ということを伝えたいので、前述で語っていた中で、VTuberではないがいち活動家として最近注目している方を何人か紹介しておきます。純粋に歌声を聞いて、興味を持ってくれればと思います。というか推しt


かざみりか

Twitter / YouTube / niconico

弾みのある歌声に注目。なんというか、明日も頑張るぞ!って元気がもらえます。可愛い曲もかっこいい曲にも伸び伸びとした雰囲気が感じられていて聞きやすいと思います。

また、音楽同人サークル、モザイク楽団YouTube / niconicoにてゲストボーカルとしてもよく活躍している。下記のカバーは何度も聞いてしまえるほど必聴モノ。また、Boothにも参加しているアルバムが販売されているので、気になる方はチェックしてみてほしい。

あり子

TwitterYouTube / niconico

TwiCasで、後述の御堂丸さんと歌う配信をしていたところで知りました。かわいさとかっこよさが同居している声にハマること間違いなし。まずは下の歌ってみた動画を聞いてみてほしい。

御堂丸

TwitterYouTube / niconico

独特なクールボイスが魅力的で、一度聞くと忘れられなくなる。ずとまよが大好きで、脳裏上のクラッカーのカバーの綺麗さからも愛が伝わってくる。一方で、かっこいい歌も強いので動画やTwiCas等の配信にも注目してみよう。

THE BINARY(mido、あかまる)

Twitter / YouTube / FCなど各種リンク

緑の方のmidoと、赤い方のあかまるとの二人組で活動するユニット。ファンネームはスイミー。clusterにてVRライブをするなど、一応3Dモデルも確認できるためVTuberでは?という声もあるかもしれないが、リアルライブでは生身でも出演する2.5Dのアーティストである。

バーチャルとリアルの融合した演出が持ち味で、空虚さと透明感とを持たせながらテンポよくエモーショナルな表現をぶつけてくるため、一度聞き、目で見れば、その世界観の虜になること間違いなしである。

REALITYライバー

ここにきて、おおざっぱになった感じがするかもしれないが、割と真面目。一口には言えない数の配信者が存在し、アバターで活動する彼ら(彼女ら)だが、実は配信者もリスナーもVの文脈ではなくニコ生などから来た方が多い(といち配信者から直接お話を伺いました)。実際、VTuberについてはよく知らないリスナーも多く、純粋に持ち前のトークスキルや歌声をカスタムアバターを介して披露する形となっており、バーチャル性を強調している者とそうでない者で分かれている印象です。

似たようなスマホ配信アプリではIRIAMがありますが、あちらはオリジナルの立ち絵だけで活動できることから、VTuberのようなスタイルが多い印象で、文化圏が異なるように捉えています(あちらも凄い人がわんさといて面白いです)。

とあるVTuberのイベント以降、本格的にREALITYを見る機会が増え、推しも増えてきました。また、バーチャルSNS「cluster」における3月のスマホ対応、そして6月のREALITYアバター連携実装により、cluster内でREALITYのライバーさんと出会って話す機会も急速に増加しました。これらを起点に、私自身がREALITYでおもしろい人、推しを探す…なんて行為も増えるようになりました。

普段は見ていないという方も、試しに誰かの枠を覗いてみませんか。自分に刺さる、思わぬ原石に出会えるかもしれません。

ひとまずは、ライブユニオンにも所属したHACHIさん、焔魔るりさんからチェックしてみてほしい。彼女たちはどちらかというとVTuber側だと思いますが、REALITY勢すごいじゃん!!!というきっかけとして強くおすすめします。

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ハマるきっかけはVだったのかもしれない。知るきっかけはVの文脈からだったのかもしれない。でも一周周って遅れて、ここに来た。

どこまで来てもやっぱりバーチャルは好き。けれどバーチャルに縛られず、リアリティにも目を向けてもっともっと輝く人を見つけたい。

そして願わくは。Vと非Vの境界もなくなり、ただ一つの共通点(例えば音楽)を持つものたちが、より配信などでも交流が盛んになる未来を。



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