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韓国伝統茶#01. 五味子茶(オミジャチャ)で自分の体調を知って健康になろう

 五味子茶(오미자차)というお茶をご存じでしょうか。韓国では日常的に親しまれているお茶で、市場やスーパーなどでも手軽に購入することができます。

 今回はこの五味子茶についてご紹介しようと思います。


5つの味がする五味子(오미자

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오미자(オミジャ):五味子
차(チャ):茶(漢字の「茶」は韓国語でも「チャ」と読みます)

 この可愛らしい赤い木の実が五味子(오미자)です。チョウセンゴミシの成熟果実で、韓国では昔から漢方や健康茶として使われています。

 一番の特徴は、何と言っても5つの味がすることでしょう。

 5つの味とは酸味・苦味・甘味・塩味・辛味です。それぞれの味は五臓(肝臓・心臓・脾臓・腎臓・肺)に関連していると言われています。


体調によって味が変わる五味子茶(오미자차

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 五味子茶を飲んだときにどの味もバランスよく感じれば健康だということみたいですが、特に強く感じる味がある場合には注意が必要です。

酸味:肝(肝機能・解毒、慢性疲労、ストレス、目、筋肉)
苦味:心(血液・貧血、ドロドロ血、自律神経、精神疲労、睡眠)
甘味:脾(胃腸・消化吸収、老廃物、元気の源)
塩味:腎(ホルモン、免疫力、下半身の冷え、生殖機能)
辛味:肺(気管支・咳、水分代謝、免疫機能)

 不調な臓器に関わる味ほどより強く感じるということなので、たとえば、血液ドロドロの人は苦味を強く感じたり、風邪を引いて気管支を悪くしている人は辛味を強く感じたりします。

 そのため、五味子茶は「その日の体調によって味が変わる」とも言われています。

 私は五味子茶を飲むと、基本は甘酸っぱく、ちょこっとだけ塩味を感じ、後味に軽い苦味が残ることが多いように思います。5つの味がするとは言え、辛みを感じることはあまりありません。集中して味わえば、「遠~くの方に小さくピリッとする奴がいるかなあ・・・」と感じる程度です。ひょっとしたら、勝手にそんな気がしているだけかもしれません。

 基本的には毎回似たような味がしますが、いつにも増してとても酸っぱく感じるときが何度かありました。飲んだ瞬間に「わ、酸っぱ!」みたいな。そのときは肝臓の調子が良くなかったのでしょうね。ストレスだらけで目も疲れていたのかもーー。

 このように自分の体調について教えてくれるので、定期的に飲むと日々の体調の変化を知ることができる、ある意味とても便利なお茶だと思います。


五味子の効能

 もちろん、身体に良い効能もあります。

 五味子は昔から漢方として滋養強壮、疲労回復、新陳代謝、咳止めに使われていました。また、ビタミンCやビタミンEも豊富に含んでいるため、体内の酸化防止(老化防止)美肌にも効果があると言われています。

 今回調べて初めて知ったのですが、五味子は日本では漢方薬として扱われているため、薬機法により薬局以外での販売は禁止されているとのことでした。新大久保やネットで販売しているお店もあるようですが、手に入りづらいのは確かなようですね。


伝統茶カフェ


 五味子茶は伝統茶を扱っているカフェでも手軽に楽しむことができます。

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 こちらはソウルの仁寺洞(인사동)にあるカフェです。
 名前は忘れてしまいましたが、仁寺洞にはこのような伝統茶を扱うカフェがたくさんあります。

 こちらのお店では、五味子茶を含む各種伝統茶と韓菓(한과、韓国の伝統菓子)、かき氷などを置いていました。

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 外からは分かりませんでしたが、店内は広くて洋風の部屋もありました。
 この日はこちらの部屋でのんびりまったり決定です。

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  氷の入った冷たい五味子茶も美味しかったです。


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 今回の記事で参考にしたサイトです。五味子茶についてもっと詳しく知りたいという方はご参考にしていただければと思います。


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