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韓国語#12.시원하다~実は便利な言葉なんです~

 今回は、시원하다(シウォナダ)という単語をご紹介したいと思います。覚えておくと便利な言葉で、いろんな場面で使うことができます。

시원하다(シウォナダ)

 Naver辞書では、시원하다 を以下のように説明しています。

시원하다(シウォナダ):
1.さわやかだ
2.すがすがしい、爽快である
3.涼しい、 涼やかだ

 これだけ見ると使う機会は多くなさそうですが、実際は色んな所で使える便利な言葉です。


1.体感的に涼しい、気持ちがいい

 体感的に涼しい、または気持ちがいいと感じる際に使うことができます。例えば、風が涼しかったり、空気が気持ちよかったりするときに使えます。

바람이 시원하다.(パラミ シウォナダ)
風が涼しい。

 その他にも、お風呂やシャワーでさっぱりしたとき、マッサージやサウナで体がすっきりしたときにも使えます。また、ヨガやストレッチなどの運動をした後にも使うことができます。


2.口の中がさっぱりする

 辞書の説明だけでは分からない使い方がこれです。시원하다 は何かを食べたり飲んだりして、口の中がさっぱりしたときにも使えます。

◆冷たい飲み物・食べ物

 例えば、冷たいものを飲んだときにはさっぱりしますよね。そういうときに言いましょう。「시원하다(シウォナダ)~!」

시원한 물(シウォナン ムㇽ):冷たい水

 冷たいお茶、ジュース、炭酸飲料、ビールなどに使えますが、果物を食べて口がさっぱりしたときにも使うことができます。暑い夏に冷えたスイカを食べるのを想像すると、分かりやすいかなと思います。

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 また 시원하다 という表現は、キムチにも使います

 飲み物は分かります。果物も理解可能です。でも、キムチを食べて口の中がさっぱりするというのは韓国に来たばかりの頃は理解できませんでした。香りも強くて辛いので「さっぱり」という表現からは遠いと思っていたのです。しかし、韓国にいるといつの間にか思うようになります。

「お口直しにキムチが欲しい」

 えぇ、キムチは確かに口の中をさっぱりさせるのです。

◆辛い食べ物

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 それだけではありません。辛い料理に対しても使います。

매운탕 맛이 시원하다.
メウンタン(魚の辛い鍋)の味がさっぱりしている。

 キムチは冷たい料理ですし、野菜ですし、理解できます。でも、辛い料理を食べてこれが「さっぱりする味だ」と理解するのには、時間が掛かりました。

 しかし、結局のところ「さっぱり」という言葉で考えるから、分からなかったようです。この場合は、辛い物を食べて汗をかく「爽快感」という風に捉えると理解しやすいかなと思います。


3.気分が晴れてスカッとする

 確か『スカッとジャパン』という番組がありますよね。시원하다 は、まさにそのような場面で使うことができます。

속이 시원하다.
せいせいする。

 この「속이 시원하다」は使う頻度の高い熟語です。

 속(ソッ/ソク)とは「中、内、内部」という意味で、胃などのお腹という意味でも使います。つまり 시원하다 は、腹が立っていたところにスカッとするような出来事が起きてせいせいするときに使います。


◆◆◆


 お風呂、シャワー、飲食、運動、マッサージ、ヨガーー。これらは日々の生活で行っていることですよね。ということは、一日に一度は 시원하다 と言える場面があるということです。

 このように実は使い勝手のよい言葉、시원하다(シウォナダ)。

 ぜひ使ってみてください。

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