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#142 関節可動域を考える~肘関節・前腕編~

ケガをしてしまった後の
リハビリテーションや
身体の状態のチェック方法のひとつとして
用いられているものに
関節可動域がございます。

関節可動域表示ならびに測定法は
日本整形外科学会と
日本リハビリテーション医学会
により制定されたものになります。

これは、整形外科医や
リハビリテーション医だけでなく
医療、福祉、行政その他の
関連職種の方々も含めまして、
関節可動域を共通認識として
理解していくために制定されました。

柔道整復師や鍼灸師、
理学療法士なども同じ
関節可動域表示ならびに測定法
となっています。

今回は、肘関節・前腕の関節可動域
綴っていきたいと思います。

肘関節・前腕の関節運動には
以下のものがございます。
・屈曲
・伸展
・回内
・回外

肘関節・前腕の関節可動域は
以下となります。
・屈曲:0~145°
・伸展:0~5°
・回内:0~90°
・回外:0~90°

※前腕の回内・回外のスタート地点は、
肘関節を90°曲げ親指を上に向けた
状態になります。

上記の関節可動域に関しましては、
年齢、性別、肢位、身体の大きさなどによる変動が大きいため、
正常値ではなく参考可動域と
なっております。

身体の各関節には、関節可動域を
満たすための筋肉がついております。

参考可動域がフルにできない場合は、
筋肉が硬くなっていたり、
姿勢異常などが考えられます。

加えて、関節を動かした際に
痛みを伴う場合は
関節内外の筋腱、軟骨、
軟部組織を痛めている
可能性も考えられますので、
注意が必要になります。

以前よりも関節が動き方や
範囲が変わってきたり
悪くなってきているときは、
何らかの身体の異常が
出る前触れとも言えますので、
普段から関節の動き方や範囲に
気を配っていただけると幸いです。

今回綴った肘関節・前腕に関わる
筋肉に関しましては、
こちらの投稿も参照していただけると
幸いです。