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#129 主動筋と補助動筋のお話②

私たちは、日常生活やスポーツ
などを行っていく上で、
たくさんの筋肉を使っています。

人には何個の筋肉があると思いますか?

人の筋肉は、実は640個と
言われています。

筋肉には2通りありまして、
自分の意志で動かせる筋肉を骨格筋といい、
全体の筋肉の約40%になります。

残りは、自分の意志で
動かせない筋肉となりまして、
ここには心筋と平滑筋がございます。

普段、身体を動かすために使っている
筋肉は骨格筋になります。

骨格筋で身体を動かすときに、その動きを
行うために主に働く筋肉は主動筋と呼ばれ、
補助的に働く筋肉は補助動筋と呼ばれます。

今まで多くの方を施術を
させていただいておりますが、
主動筋(メイン)と補助動筋(サブ)の
逆転現象が起きてしまっている方や
主動筋の中でもバランス悪く使われている方を多く見てきました。

メインはメインの働きを、
サブはサブの働きをさせてあげることが、
ケガをしないためには大切になります。

ここでは、肘関節・前腕の主動筋・補助動筋を綴っていきたいと思います。

主動筋をメイン、
補助動筋をサブとしていきます。

肘関節・前腕の関節運動には
・屈曲
・伸展
・回内
・回外

があります。

・屈曲
メイン:上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋
サブ:円回内筋、手関節屈筋群

・伸展
メイン:上腕三頭筋
サブ:肘筋、手関節伸筋群

・回内
メイン:円回内筋、方形回内筋
サブ:腕橈骨筋、肘筋、手関節屈筋群

・回外
メイン:回外筋
サブ:上腕二頭筋、腕橈骨筋、長母指外転筋

肘関節は細かく分けていきますと3つの骨、
3つの関節から出来ています。

3つの骨とは、
上腕骨、尺骨、橈骨になります。

3つの関節とは、
腕尺関節(蝶番関節)、
腕橈関節(球関節)、
近位橈尺関節(車軸関節)
になります。

腕尺関節(蝶番関節)の主な動きは
屈曲と伸展となります。
腕橈関節(球関節)は肘関節の回内、回外
だけでなく屈曲、伸展にも関与します。

近位橈尺関節(車軸関節)は
前腕の回内、回外に関与します。

日常生活動作では、肘関節・前腕の回内の
動きがとても多くなるため、
回内に関わる筋肉が硬くなりやすくなり、
回外の動きが制限されやすく
なってしまいます。

また、円回内筋の影響で、
しびれなどが出てしまうことも
ありますので、肘関節・前腕の回外の動き(手のひらを上に向ける)
は、日頃から動く範囲が
制限されていないかご自身でチェック
していただけると幸いです。