木のトンネル
ここを抜けると明るい未来が待っているような気がしてくる。
田舎の山道なので、時速60マイル(約100キロ)出してもいい。
対向車や後続車もほぼない。
新緑と木漏れ日が美しいこの”木のトンネル”を、時速100キロで通り抜けると清々しく、パッと抜け出るとあまりの眩しさに、本当に私の未来が明るく変化したのではないかといつも錯覚(期待)してしまう。
実際は何も変わらない。
秋になって紅葉し、冬になれば葉が散る。
そしてまた初夏に真緑の新葉を茂らせる。
その繰り返しの一時にすぎないのに。
まだギラギラしていない初夏の日差しが気持ちいい。
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