手作り水ようかんと共に過ごした夏
あまりにも暑い今年の夏をどう乗り切るか、その答えとして今年用意したのは水ようかんでした。
涼やかな見た目に、夏バテでもつるっと喉を通る水ようかんは、きっとこの厳しい夏の支えになってくれると考え、この夏の相棒として選びました。
手作りする中で色々試してみて良かったところも悪かったところもあったので、その備忘録としてレシピ兼水ようかんアルバムとして記します。
基本の水ようかんレシピ
水ようかんは材料も作り方も至ってシンプル。
使う粉寒天の量がものによりけりなので、材料バランスを決める手順としては、(1)粉寒天の量を決める、(2)粉寒天の推奨の量の水の量を用意する、(3)水と同じ量のあんこを用意する、という流れがおすすめです。
この材料比をベースにして、その時の気分に合わせて主にあんこの量を調整していました。
あんこは、粒あんでもこしあんでもどちらでも作ることができます。どちらでも作りました。
要するに、全部混ぜて煮込んで冷やせば完成です。ただ、手順3の沸騰後しばらく煮込み続けるのは、寒天を固めるために必要な工程なので省略しないようにしましょう。
この夏の水ようかんたち
ホールケーキ水ようかん
どでかいものを作ってみたかったので、合計1kgの重量で作成。ホールケーキっぽく円形の容器に入れて、切り崩しながら食べるのは、なかなかに幸せだった。
少し前に、粒の食感が楽しい粒あんを食べた影響で、あんこに選んだのは粒あん。かき混ぜがゆるかったのかあんこが下に固まり、菱餅みたいな2層構造になったが、それはそれで美味しかったのでよし。
ミニサイズ冷凍水ようかん
水ようかんって冷凍したらどうなるんだろうという疑問が湧いたので、製氷皿を使ってミニサイズのものを作成し冷凍。冷凍することを加味してあんこを半量で作成。
結果としては、まあまあな出来。ゼリー感は失われたものの、あんこかき氷として生まれ変わっていた。これより硬くて美味しいものとしてあずきバーが存在するので、そっちでいい場合がある。
あんこ半量水ようかん
さっぱりと頂きたくなって、粒あんを半分の量で作成。
水の割合が大きくなった分、見た目もつやつやして涼しげになって、あんこの主張もさっぱりとした。水ようかんに求めるものは場合によりけりだけれども、あんこ感を求める場合は少し物足りないかも。
王道こしあん水ようかん
水ようかんといえばこしあんのイメージだけど、そういえばこしあんで作っていないなと思い、こしあんで作成。さっぱり食べたい気持ちとあんこを求める気持ちの両立を目指してあんこは400g。また、他の水ようかんを食べている時に少し塩を振って食べるのも美味しかったので、あらかじめ入れてみる実験も敢行。
出来上がりはムラもなくこしあんだからこその綺麗な見た目に。ただ、自分としては粒あんの食感がある方が好きかも。あと、塩は後からかけた方が甘味と塩味のコントラストがはっきりして美味しい。均質に作るよりも、移り変わりを楽しめるものの方が自分に合っているということがわかった。
水ようかんと共に過ごしてみて
水ようかんづくりを行なって見えてきた、水ようかんと共に過ごすメリットデメリットをまとめるとこうなります。
水ようかんは、出来上がってしまえば夏にピッタリなのですが、作っている最中は鍋を煮込み続ける必要があるのでとても暑いということがわかりました。
暑さを乗り切るために作っている水ようかんで、暑さに汗を流すのは本末転倒な感じもしますが、同じ暑さに苦しむならば美味しいものが出来上がった方が嬉しいので、まあいいでしょう。
暑い夏はまだまだ続く見込みなので、水ようかんと過ごす日々はまだまだ続きそうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?