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僕とリックのドイツ生活(その9) 屋外市場でお買い物

僕の住む街では、街の中心の教会前の広場で週に2回、屋外市場が立ちます。

野菜・精肉・ハム・チーズ・たまご・海産物・オリーブオイル・パン・装飾品などなど、色々なお店が街の広場にやってきます。街の市場が立つのは水曜日と土曜日。朝からお昼ごろまで開かれて、多くの人々が買い物かごを持って市場に集います。

市が立つ広場は、僕とリックの住まいから歩いて5分ほど。僕は土曜日の午前中に市場に行き、あれこれ食材のお買い物をします。

市場でお買い物をするメリットは二つ。

一つは、食材が新鮮であるということ。

野菜は、大型スーパーの棚に並ぶものとは比べ物にならないほど新鮮。この間はキャベツと大根を買いましたが、どちらも新鮮でとても美味しい。スーパーで買うキャベツと大根はちょっとしなびていて、特に大根は手にとって揺らすとぐにゃぐにゃと曲がるものが多いです。市場の大根は硬くてしっかりしていて瑞々しい。

ドイツでは新鮮で美味しい魚介類を入手するのは難しいのですが、市場の鮮魚店で買った生ニシンの塩漬け(Matjesfilet)は新鮮で塩味が薄く、お刺身と同じクオリティでした。スーパーに並ぶパック入りのものや鮮魚コーナーの対面販売のものとは大違い。これなら美味しい魚を食べに日本に行かなくてもいいや、と思うくらい美味しい。

市場でお買い物するメリットの二つ目は、リックを連れて買い物できること。

ドイツではほとんどの公共施設や店舗にわんこ同伴で入ることができますが、スーパーマーケットなど、食品を販売する店舗にはわんこ同伴で入れません。でも屋外の市場なら、もちろんわんこ同伴で買い物できます。

街の市場に買い物に行く時には、リックの散歩がてら買い物かごを持って出かけます。市場は人が多く、リックはちょっと苦手そうですが、僕はいつもリックをだっこするためのだっこバッグを用意してあり、人混みでリックが戸惑っているときには、リックをだっこしながら市場のあちこちの店を巡っています。

市が立つ広場には喫茶店があり、天気が良い日には喫茶店の屋外席でくつろぐ人も多く、市が立つ日の街の広場は活気があって和やかな雰囲気に包まれます。

魚介類は別にして、野菜やたまごなどの農産物は地元で採れたものが多く、加工品は工場で大量生産されたものではなく、地元の食材が扱われています。この点も僕が市場をお気に入りな理由です。また、市場ではお店の人とのやりとりもあって楽しいですね。

土曜日の午前中、買い物バスケットを提げて、リックと市場をめぐり歩いて色々な珍しいものを見てまわり、のんびりとお買い物するのが最近の気分転換の一つになっています。

今回はこのへんでおしまいです。

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