Dr. Lucas Dürer

ドイツ在住。物理学者。自称・ 論理的エッセイスト。ふと考えたことを文章にまとめてnot…

Dr. Lucas Dürer

ドイツ在住。物理学者。自称・ 論理的エッセイスト。ふと考えたことを文章にまとめてnoteに書いています。

最近の記事

白アスパラガス お気に入りの食べ方

3月31日から夏時間(Sommerzeit)が始まり、いよいよ冬から春そして初夏へと季節が移ってきました。 夏時間が始まると時刻が1時間ずれて(Zeitumstellung)、例えば夏時間の前の時刻で言うところの16:00が、夏時間が始まると17:00になります。 仕事が終わる時間が17:00だとすると、夏時間の前で言うところの16:00に仕事終了となるわけで、まだ日が高いうちに仕事をおしまいにできます。そんなわけで、これから夏になって日照時間が長くなると、夜遅い時間まで

    • 僕とリックのドイツ生活(その11) 毎日早朝にリックにたたき起こされる

      ここ最近、毎日リックに朝4時30分に叩き起こされています。 僕とリックは寝室兼自宅オフィスで一緒に眠っています。 僕はベッド。リックはソファの上のクッション。 毎日だいたい午前3時ごろになると、なぜかリックはベッドで眠っている僕の布団の中に潜り込んできて、僕にくっついて眠ります。 それから約1時間30分後の午前4時30分。 リックは布団からモゾモゾと出てきて僕にキスしたり僕の上に乗っかってきたりベッドから降りてあちこち歩き回ったり。あの手この手で僕を起こそうとします。

      • 僕とリックのドイツ生活(その10) 急がないこと・あわてないこと

        僕は子供の頃、小学校の教員に「のろま!」とよく罵られていました。 子供の頃、僕はどちらかというと何か物事をする時に自分なりに納得しないとうまく行動できなくて、それで周りの人たちより行動のテンポが遅かったように記憶しています。つまり、いつもぼんやりしていた夢みがちな子供だったというわけです。 今はどうでしょう?自分自身としては、情報処理能力は他の人と比べるとけっこう高く、仕事を済ませるテンポはどちらかというと速いほうじゃないかなと根拠なく信じていますが、実際のところは良く分

        • 僕とリックのドイツ生活(その9) 屋外市場でお買い物

          僕の住む街では、街の中心の教会前の広場で週に2回、屋外市場が立ちます。 野菜・精肉・ハム・チーズ・たまご・海産物・オリーブオイル・パン・装飾品などなど、色々なお店が街の広場にやってきます。街の市場が立つのは水曜日と土曜日。朝からお昼ごろまで開かれて、多くの人々が買い物かごを持って市場に集います。 市が立つ広場は、僕とリックの住まいから歩いて5分ほど。僕は土曜日の午前中に市場に行き、あれこれ食材のお買い物をします。 市場でお買い物をするメリットは二つ。 一つは、食材が新

        白アスパラガス お気に入りの食べ方

          何もしなければ失敗もしない、ということ

          何か新しいこと・今までになかったことを始めたなら、人は誰も完全な存在ではありませんから何かしら失敗をします。 その物事が本当に新しく挑戦的なことであれば、たとえどれだけ失敗がないように準備をしても、全て完璧に物事を行うのは不可能かまたはとても稀なことでしょう。 その物事が新しく挑戦的であればあるほど、失敗は目立ちやすく、失敗を指摘されやすい。失敗を指摘されると、この計画や挑戦は果たして上手くいった・上手くいくのだろうかと不安になることもあるでしょう。これは僕の経験からも言

          何もしなければ失敗もしない、ということ

          フーガの技法と まっすぐに生きること

          僕はヨハン・ゼバスティアン・バッハの音楽作品が好きです。 その中でも僕が一番好きな作品はフーガの技法(Die Kunst der Fuge)です。 僕はフーガの技法を聞くと、なぜか心が慰められる、そんな気がします。 君は、とても一途で不器用だ。 物事を論理的に考えてしまい、他のみんなとうまく打ち解けることができない。 君は、物事をとても真剣に、とても深刻に考えてしまう。 でも、それでいいんだ。それでいいんだよ。 この世界は混沌と理不尽で満ちている。 しかし、君は自分の論理

          フーガの技法と まっすぐに生きること

          僕とリックのドイツ生活(その8) 引っ越し先にはキッチンがない

          ドイツでの住まいの引っ越しエピソードの続き。 引っ越し業者さんのトラックがいつまで経っても来なかったり色々なことがありましたが、大きな問題もなく引っ越しを済ますことができました。 が、引っ越し先の住まいにはキッチンがありませんでした。 ここで、ドイツ(欧州全体と言ってもいいかも知れない)でのキッチン事情について少し説明すると、ドイツでは家賃を払って住む住宅には入居時にキッチンが備わっていないことがあります。 ここで言うキッチンとは、いわゆるビルドインキッチン(ドイツで

          僕とリックのドイツ生活(その8) 引っ越し先にはキッチンがない

          ドイツでも花粉症はつらい

          僕はドイツに住んでいて、毎年2〜3月にかけてのこの時期は、春の到来をとても楽しみにしています。ドイツの冬は日照時間が短く、曇りや雨や雪の日が多く、また気温がとても低いので、冬の時期はほとんど毎日、暗くてどんよりした寒い日が続きます。 冬が厳しいからなのか、2〜3月のこの時期に春の到来を身体で感じると、なんだか嬉しい気分になります。徐々に気温が上昇して日照時間が長くなると、街路樹の枝に新芽が現れたり、道端に小さな花が咲き始め、こうした春の到来を眼にするのは本当に喜ばしいことで

          ドイツでも花粉症はつらい

          ドイツ語と英語と日本語と 3ヶ国語話者な物理学者の日常

          僕は物理学者としてドイツの大学で勤務しています。 職場で使用する言語は主にドイツ語。 仕事や研究に関する、同僚や学生との話し合いや打ち合わせはドイツ語を使います。 ドイツ語話者ではない人がいる場面、ドイツ以外の人々とのオンライン会議、また研究に関する国際的な会合等では英語を使います。 職場から離れ、私的な生活でのやりとりは100%ドイツ語です。 タイトルに書いた3つの言語。この並びの順番(ドイツ語・英語・日本語)は、僕がこの3つの言語を使う頻度の現在の順番になっていま

          ドイツ語と英語と日本語と 3ヶ国語話者な物理学者の日常

          僕とリックのドイツ生活(その7) 引っ越しトラックが来ない!

          前回の投稿では、ドイツでの住まいの引っ越しでの、引っ越し業者さんとのやりとりや引っ越し前の色々な準備について記事にしました。 今回は引っ越し当日のエピソード。 当日は朝7:30に引っ越し業者さんのトラックが我が家に来るとのこと。12月半ば・クリスマス前のドイツでは、朝7:30でも外は真っ暗です。しかも寒い。 ちょっと朝早いけれど、早めに作業を始めれば昼までには引っ越しが全て終わるだろうと考えて、引っ越し業者さんの早朝作業の申し出を受け入れました。 僕は朝5時前に目覚めて

          僕とリックのドイツ生活(その7) 引っ越しトラックが来ない!

          僕とリックのドイツ生活(その6) 住まいの引っ越しエピソード(1)

          家主さんの個人的な事情で、何の前触れもなく突然引っ越しを余儀なくされ、大慌てで新居を探し、かなりタイトなスケジュールの中、何とか無事に引っ越しを済ませて1ヶ月以上が経ちました。 新居での暮らしにも徐々に慣れてきて、やっと自分の住まいになった感じです。新居の周りの土地勘を徐々に掴み、お気に入りのカフェ、買い物に便利なスーパーやお店を見つけて、毎日の生活のリズムやルーティンが整ってきました。 これまで日本では何度か住まいの引っ越しを経験しましたが、ドイツでの住まいの引っ越しは

          僕とリックのドイツ生活(その6) 住まいの引っ越しエピソード(1)

          食事とアイデンティティ(個性・自己同一性)

          南西ドイツの小さな田舎町にある我が家では、年末の大晦日には年越し蕎麦を食べ、お正月にはちょっとした日本料理を用意して日本酒と一緒に楽しむことを慣わしにしています。 日本に住んでいれば、年越し蕎麦や日本酒、お正月の日本料理を用意するのはあまり難しくないことでしょう。でもドイツの小さな田舎町では、ちょっとした日本料理の食材を用意することだって簡単なことではありません。 僕が住んでいるドイツ南西部は内陸にあり海は遠く、日本と比べるとドイツは物流があまり発達していないため、お正月

          食事とアイデンティティ(個性・自己同一性)

          先週金曜日、自転車で通勤途中に雪で滑って転倒してしまい、日曜日から月曜まで足に激痛があり自宅でほとんど歩けなくなりました。昨日から痛みが和らぎ今日は整形外科。通勤途中の事故のため労災扱いです。一人暮らしで歩けないと命を落としかねませんね。こうして僕はいつか一人で死ぬんだろうな。

          先週金曜日、自転車で通勤途中に雪で滑って転倒してしまい、日曜日から月曜まで足に激痛があり自宅でほとんど歩けなくなりました。昨日から痛みが和らぎ今日は整形外科。通勤途中の事故のため労災扱いです。一人暮らしで歩けないと命を落としかねませんね。こうして僕はいつか一人で死ぬんだろうな。

          病気で寝込んだ年明け・厳しい冬 

          年末の仕事の繁忙期や引越し前後の家事で疲労が蓄積されていたためか、新年早々に体調を大きく崩してしまいました。 今回は発熱・頭痛・関節の痛み・咳という風邪の症状フルコースがいっぺんにやってきました。思いのほか身体が辛く、これは食事ができなくなったらまずいと思い、買い物には出られなかったものの、自宅の保存食品ストックで食事を用意してなんとか食事を摂って3日ほど自宅ベッドで寝込んでいました。 4〜5日経って身体を動かせるようになり、次第に生活を元に戻そうとしてはまた身体が辛くな

          病気で寝込んだ年明け・厳しい冬 

          体調不良で食品の買い物に行けないから大手スーパーの宅配サービスを利用したら、直近の配達日は来週火曜日とのこと。今日は金曜日。さすがサービス砂漠を標榜しているドイツだけのことはあります。何とかストック品で火曜まで食いつなぎます。これがドイツ生活の現実です。やれやれ。

          体調不良で食品の買い物に行けないから大手スーパーの宅配サービスを利用したら、直近の配達日は来週火曜日とのこと。今日は金曜日。さすがサービス砂漠を標榜しているドイツだけのことはあります。何とかストック品で火曜まで食いつなぎます。これがドイツ生活の現実です。やれやれ。

          引っ越しや年末繁忙期の疲れが今になって出たのか今日から体調を大きく崩しています。それでも昨日と今日は在宅でフルタイム働きましたが夕方ダウン。風邪かコロナか。辛いので外に出られず。医者に行ってもどうせお茶飲んで寝てろと言われるだけです。鎮静剤飲んで眠ります。一人暮らしのリスク。

          引っ越しや年末繁忙期の疲れが今になって出たのか今日から体調を大きく崩しています。それでも昨日と今日は在宅でフルタイム働きましたが夕方ダウン。風邪かコロナか。辛いので外に出られず。医者に行ってもどうせお茶飲んで寝てろと言われるだけです。鎮静剤飲んで眠ります。一人暮らしのリスク。