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私にとっての魔法(上)


「魔法使いになりたい」
小さい頃私がハマっていた遊びは魔法使いごっこだった。
ドレスにティアラ、キラキラの靴、そして魔法のステッキを持って手作りの呪文を唱えながら色んなものに魔法をかけた。
セーラームーンに憧れて、二つ結びにセーラー服に魔法のコンパクトやペンダントを身につけて街中を駆け回ったり、魔女の宅急便に憧れて家の屋根に登り、道を歩いている人に「やっほー!」と手を振っていたら近所中の大人が集まってきて救助されたりしていた。(屋根に登るのが当たり前だと思ってたからびっくりしたw)

本気で魔法使いになりたかった。


どうして私は魔法が好きなんだろう??
何にそんなに惹かれているのだろう?

いつも問いかけても答えは出なかった。


多分私が初めてアニメか何かで魔法を見た時の気持ちはこんな感じだったと思う。

「わぁ〜!!!こんな世界があるんだ!!」

カラフルでキラキラしてて
空を飛べたり、物が浮いたり
魔法の力で人を救うことができたり

そこには私がいつも見ている世界とは全然違う世界が広がっていた。
人も物も自由自在で、不可能な事が一つもない。救った人も救われた人も喜びに溢れている。

「わぁ〜!魔法ってすごい!!魔法使いってすっごく可愛いしすっごくかっこいい!!」

私もこんな素敵な人になりたいっ!!

その日から私の中で修行が始まり、まずは地球と友達になろう!と思って風に話しかけてみたり、
どこかにいるはず!と思って妖精を探したり、願い事を叶えられるようになるために色んなおまじないや呪文を作っては試す日々が始まった。

でもどんなに頑張っても、猫と話せるようにならなかったし、ほうきで空を飛べるようにはならなかった。
呪文を唱えても風は止んでくれないし、一瞬でりんごを手のひらに出すこともできなかった。
(空に住んでる猫から手紙が来たことはあった。これは不思議すぎる話なのでまたいつか話す時があったら話そうw)


魔法使いにはなれないのかもしれない。
本気でなれるなんて思ってた私がおかしかったんだ。
そうやって魔法が好きな気持ちをグググっと心の奥に押し込んで、もう二度とその気持ちが表に出てこないように遠い記憶の湖に深く沈めて見ないようにした。

そうやって、今までのことは全て無かったかのように何年も普通に生きた。


だけど、最近になってようやく気づいてしまった!!
あ、私魔法使いになれるわ!

魔法少女の中にはそれぞれ5つくらいの自分だけのクリスタルを持っていて、その自分だけの武器や才能を使って世界を救っている人もいる。(多分!なんかの魔法アニメでこういうのあった気がするんだけどw私の妄想かもしれません。その5つのクリスタルが魔法のコンパクトの中に並んでて、自分だけのその才能が詰まったコンパクトで変身するイメージ!)

イメージ↑ ibispaintで初めてこういう絵描いてみた😂


私だったらどんなクリスタルを持っているかな?って考えた時、小さい頃からずっと好きで続けていた音楽、絵、物語がふと思いついた。


音楽は辛い時によく音楽の世界に浸って、1人で感動して、心に響いた歌詞を小学校の昼休みにひたすらノートに書き残したり、もっと小さい頃は即興で曲を作って歌ってカセットテープにお爺ちゃんと一緒に録音していくというのをよくやっていた。


絵は描けばいつも表彰されちゃって♡てへw
勝手に横浜市の小学校を1校ずつ私の絵がツアーしながら飾られていたり、中学の時は気づいたら横浜ベイブリッジに飾られていたり...絵で表彰されるたびに色鉛筆や絵の具を貰って喜んでたw
絵の上手さでというより、その頃は宇宙に浮かぶ道とかちょっと不思議な絵を描いてたからだと思う!

でも今思えばそういうところで必死に、
「私はこういう世界が本当は好きなのぉ!!」
って訴えてた気がする。
高校から美術の授業がなくなってあまり描かなくなったからもう一度あの頃の気持ちを取り戻したい😂

物語はよく魔法少女の漫画を作ったり、人形劇を作ったりして昼休みに友達向けに上映していたw
こんな世界だったらいいなと思うような物語を作ったり、図書室に行って色んな魔法使いの本を読んだりするのが大好きだった。(あと偉人の本読むのもめっちゃ好きだったw この時から人生をのし上がろうとしている。)


あと2つくらいアイテムあったら5つのクリスタルになるんだよなぁ。
誰か思いついた方いたらぜひ教えてくださいっ💎


5つの宝石はどんなに些細な事でもいい。
どんなに小さくても自分が持っている好きなこと、得意なことを自分が受け入れて理解してあげることで、私は私にしか持っていないアイテムを使って世界を救う魔法使いになれると思った。

つづく...

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