安藤大六

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Twitter https://twitter.com/luadsix 小説 引きこもり長者 怖い話 人民の模範を示した朝鮮でもっとも輝く星 句点追放令 金正日伝 後ろで大きな爆発音がした。俺は驚きながら振り返った。 生き生きとした恋の話 よくあるランプの精の話 マハーカーラの詩 杉三本柱について記し後蔵文化に捧げる 顕密、一後蔵において チューリップ演説 資本帝国主義に背を向けている日 ~どきっ☆ 2月は恋の予感! わくわくバレンタイン~ おしっこ高野豆腐レシピを求めて

    • 立候補制限選挙と首相殺害事件

      日本の選挙は制限選挙制である。立候補が制限されている。 それは『月刊自治研』2019年3月号の片木淳「市民が主役の政治を取り戻すために―日本の選挙制度の抜本的改革」で詳しく指摘されている。 https://t.co/5kjiE7rbNT 概して言えば、供託金、過剰代表、事前運動禁止、兼業禁止、被選挙年齢高止めという立候補制限だ。 供託金は、一定の得票数に満たなかった立候補者が金銭を徴収されるという制度だ。特に日本の供託金は世界最高級に高額である。供託金は選挙を非政治的宣伝

      • 『宝石の国』の物語展開の問題から見える部分的な重要構造

        『宝石の国』を読んでみたが、SFマンガであり世界観が雄大で面白かった。人類滅とその後始末だけでなく、終盤にはその先の新生命体の世界が描写されており実によかった。登場人物の見分けをつけずに読んでも問題無いのも楽でいい。もっと言えば、この作品は主人公が異世界転生する過程を壮大かつ詳細に初めから最終話直前までかけて延々描き続けた作品とも言える。 しかし、そんな作品でも探せば粗はある。今回はそれらを取り上げ、その背後にある構造に思いを馳せたい。一見絶望的にみえるこの作中世界も、粗とい

        • アニメやマンガの登場人物が名誉職または無職になって開く未来と異世界もの

          日本のオタク文化は、青少年を登場人物にして彼らの個性を描くのが上手い。 それは学校という共通の舞台を設定しやすいのもあるが、学校の勉強が大して取り組む必要の無いことだということも大きい。赤点を取ろうが、退学にさえならなければ問題にはならないし、退学や不登校になっても本人や周囲の人が深刻に受け止めていなければ話も深刻にはならない。 社会から課題を設定され遂行を強要されて時間と気力体力を奪われていないからこそ、青少年は個性を十全に伸ばせるのだ。 一方、日本のオタク文化は青少年のそ

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          (お気持ち長文資料)冨岡義勇取扱説明書

          (1/2)鬼滅界隈の平和のため、お願いしたいことがあります。 なお、このメッセージについては他言無用です。 ★★★★★★★★★★★★ 冨岡の正しい扱い方=100%自業自得で人間にも動物にもみんなから嫌われてるボッチ柱・陰キャ・コミュ障・チー牛・豆腐メンタル・下らない悩みでこれ見よがしに不幸アピール・自分本位で身勝手な私情を言い訳に職務放棄する擁護の余地がないクズ・1人ではまともに任務もできない無能・笑顔が気持ち悪い・ムッツリスケベ・他キャラ引き立て要員・オチ要員・嫌がる実弥

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          仮想世界における欲望の増長と多様な個性

           最近『魔法少女にあこがれて』というアニメが放映されているが、これには興味深い点が一つある。それは、主人公の欲望が貪欲に増長しているということだ。  作中で主人公は加虐嗜好を増長させていく。「魔法少女になりたい」という当初の目的を大きく離れ、SM雑誌による学習等を経て、行為がさらに多様になっていく。  加えて、欲望の増長によって人格が魅力的になっているという点も注目される。主人公は欲望が増長する中で加虐趣味者としての特徴が際立っていき、能力も向上する(感情は力の源泉であると作

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          rei『生きてるだけで、疲労困憊』の、ケイくんとナンパ師とお世話になっております問題について

          reiが『生きてるだけで、疲労困憊』という本を書いた。 https://www.kadokawa.co.jp/product/321912000791/ この本には発達障害者が社会に出る時に役立つ考え方や障害者雇用の本音と事例、オタク向けの処世術や恋愛法が書かれており、それも勿論有益なのだが、 この本で最も特徴的なのは、そこで書かれている筆者reiの半生である。 この本に書かれているreiの半生は、現代の若手とは思えないほど濃い。昭和の反差別運動家とか『日本残酷物語』

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          第二回「集まるが大事」の雑駁なメモと感想 1

          「集まるのが大事」という合宿勉強会に行ったので、その内容と感想を書いておこう。 高木氏の講義「民藝という『抵抗』」では、 民藝の重要な本旨に「~だから賞揚する」ではなく「~にもかかわらず賞揚する」という姿勢があり、それは民藝以前から一貫していた柳宗悦の姿勢だったという話があった。 また、工藝は能や床屋のハサミの調子(多分電車の「ダァシエリイェス」でもいいだろう)のようなもので、自分の意図と先人の行為と実演時の環境が煮詰まってできる多声的な(フランシス・ベーコンのよ

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          引きこもり長者

           あるところに、村瀬健治という男がいました。この男は裕福な家庭に生まれたので、進学校と塾に通いながら己の学力を磨き、とうとう大学受験を迎えて、ついに合格発表の時がやってきました。 しかし、そこには非常に重く、認めたくない事実だけがありました。男に用意されていたのは、ただの空白でした。つまり、男は落ちたのです。 …と、ここまでならただの悲しいお話なんですが、この男は違いました。この男は失敗の事実を知るや否や、すぐさま大学構内に駆け込みました。そして階段を四つほど駆け上がり、

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          怖い話

           えーっと、僕の番ですか。うーん怖い話ですよね。えっとこの話はそんなに怖くないんですが、一応これを話します。 えーと、じゃあ話します。これは確か十数年かそれくらい前の、高校の部活の合宿だったと思うんですが、なにかの運動部の夏合宿だったと思うんです。で、合宿先がお寺だったんです。周りに何もない田舎の寺で、寺の建物が広かったので部員――あ、この部は全員女子でした――えーっと女子がですね、お寺を探検しようと、そういうことになったんです。で、夜にお寺の蔵に入ったんです。 確かですね

          人民の模範を示した朝鮮でもっとも輝く星

           金銀豊かな麗しい共和国では、燦爛たる文化で育った賢い人民が、真理で一つになって全世界に先立って進んでいます。自己の運命の主人は自分自身であり、革命と建設を推進する源は人民にある――この人間中心の哲学の創始者である偉大な金日成主席は、民族受難の悲運にとざされた亡国の初期に生まれ、激動する内外情勢の渦中で人生の第一歩を踏み出し、幼いころから祖国と運命をともにし、同胞たちと喜怒哀楽を分かちあう道を歩みつづけ、人類の生活に未曾有の大きな痕跡を印し、世界の政治地図に刮目すべき変化をも

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          句点追放令

          さてお急ぎの方、あるいは長文読解に眠気を覚える方は☆から★までを飛ばして読むとよいが、私としてはやはり書けることは全て書くべきだと思うし、あまり短い文ばかり書いていても精進できないのでかなり長くなるが書いてしまおう、私が神の存在を感じたときは☆私がたまたま朝鮮中央放送で聞いた歌のメロディーが面白かったので部屋の中でただ独り歌っていたのが階下の住人に聞こえ、それが中学二年の男であるが、やがて育って教師になってその時の事を「十四だった時、私はマンションの一階で夜更かしをしていたの

          句点追放令

          金正日伝

           金正日、字(あざな)は将軍、朝鮮の人なり。独裁を以て名を知らる。数千万に※1領導す。正日は短気なり。曾(かつ)て昼日仮臥(かが)す。人民私(ひそか)に之を嘲りて曰く「金将軍、腹※2便便(べんべん)たり。政治を懶(おこたり)て但(た)だ眠らんと欲す」と。正日潜(ひそ)かに之を聞き、時に応じて対(こた)へて曰く「※3正は母たり、日は父たり。腹の便便(べんべん)たるは、※4防弾の鎧なればなり。但(た)だ眠らんと欲すとは※5母の事を思えばなり。寐(い)ねて正淑と夢に通じ、静(いこ)

          後ろで大きな爆発音がした。俺は驚きながら振り返った。

           創価学会は悪の組織である。 その魔手が、あおはら市杉平(すぎだいら)町を覆っていた。魔手は杉平町の喉を閉め、町民は飢餓に苦しんでいた。草を噛み汗を嘗め、飢えを紛らわすために電池を嘗めていた。何人もの町民が電池を喉に詰まらせ、腸を液漏れに侵されて死んでいった。 そもそも杉平町は地方の町だった。しかし昨今のグローバル化によって生き残りのために東京一極集中化が進み、地方の財政は交付金に依存するようになってしまった。そんな地方の自立を促すために国会で地方分権法が可決され、経済の

          後ろで大きな爆発音がした。俺は驚きながら振り返った。

          生き生きとした恋の話

           佐藤弘司を失墜させなければならない。佐藤弘司は株式会社ニューエイジコーポレーションの代表取締役であり起業コンサルタントである。この男の権威を失墜させる流言を書かなければならない。が、方法がわからない。 行き詰ったので気晴らしにコンビニに行った。陳列棚に、ふと『恋愛モノの書き方~初心者でも安心ガイド付き~』という本があるのに気付いた。気晴らしにパラパラとめくってみた。  恋愛モノの書き方~初心者でも安心ガイド付き~  恋愛話はよく雑談の種となっています。恋愛話は床屋政談な

          生き生きとした恋の話

          よくあるランプの精の話

          人里から遠く離れた無人島で、男はランプの精に会いました。  そもそも、どうして男は無人島なんかにいるのでしょうか。 それは、一口に言えば、自分探しのためでした。男は日本での借金まみれのフリーター生活に嫌気がさしていたので、自分探しの旅に出れば何か変わるかもしれないと思ったのです。 しかし、こんな無人島に来ても男は何一つ見つけられませんでした。だから、男は大いにがっかりしていたのです。 そういうわけで、男はランプの精と出会ったとき、男は大いに驚き、喜んだのです。 「お

          よくあるランプの精の話