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2022年広島東洋カープ戦力分析

過去5年間の成績

圧倒的な打力を背景にリーグ3連覇を達成したが
当時の主力の不調と移籍が相次ぎ、
徐々に悪化していた投手陣を支えきれなくなって
現在に至っている。

野手展望

スタメン候補たち

鈴木誠也のMLB移籍が決まったことで
打力のさらなる低下が懸念される。
すでにかなりの結果を出している坂倉に加えて
ここ3年「使え」と騒がれていた
林、小園、羽月の起用が大幅に増えたが、
林と羽月はまだ
主力級に成長したとまでは言えない。
彼らの急激な成長がないと
打線全体がさらに苦しくなる。
田中広、安部の早い衰えと
野間、堂林らの伸び悩みが
チームとしては痛かった。

若手・中堅の二軍成績

若手・中堅の一軍起用が増える中
次に大きな期待がかけられているのは中村奨だが、
一軍だとそこそこ打つものの
実は二軍ではここ2年あまり結果を残せていない。
昨年中盤からの外野起用に慣れてきたところで
どう飛躍していくか。
ここ最近のドラフトで
鈴木流出に備えた外野手指名が続いたため
外野の競争はかなり激化している。
一方内野は
このあと小園、林らがうまくいっても
ベンチ要員の高齢化が課題になる。
矢野、韮澤はまず
一軍ベンチの枠に割って入りたい。

主なドラフト新戦力

ドラフトでは高校生に加えて
即戦力候補の外野手2人を獲得。
末包は昨年25歳で
指名まであまり名前の挙がってなかった選手だが、
有力候補とされていた他の社会人外野手よりも
かなり優秀な成績を残しており
意外性はあったが意外ではない指名と言える。
中村健は大学時代から
長打力に定評のあった選手。
三振率の高さがいささか気になるところではある。

投手展望

主なローテ、ブルペン候補

ここ最近失点の多さはあまり変わっていないが
新戦力は何人も台頭しており、
投手陣の弱体化に歯止めをかけることには
成功している。
外国人枠が今のところかなり余っているので
新外国人の活躍があると
頭数が足りているとは言えない投手陣の
改善も進んでいくことだろう。

若手・中堅などの二軍成績

先ほど書いたように
若い新戦力が何人も輩出されてはいるのだが、
遠藤、アドゥワなど
いったん台頭しかけた若手の
伸び悩み、故障が続出しているのが懸念材料。
ここにあげたメンバーを見ると
なぜか全員高卒。
大卒勢も
長期離脱者や伸び悩み自体は少なくないが、
一度台頭した選手が
再び一軍レベルへ戻ってこれるかという点で
今のところ大卒勢の価値が高いようだ。

主なドラフト新戦力

一軍にいる6人以外の日本人左腕が
育成枠で長期療養中だった戸田隆矢しかいない状況に
危機感を抱いたのか、
ドラフト上位2人は
4連続で大学生・社会人の左投手を入札した。
1年目からの即戦力という視点では
左にこだわりすぎた感は否めないが
1年使われては数年伸び悩む若手、
特に高卒が多いので
数年後の確実性を重視したと
とらえるのが自然だろう。
松本は
主戦となった昨年の三振率が
9点台に達している。

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