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2022年横浜DeNAベイスターズ戦力分析

過去5年間の成績

昨年は最下位だったが
CSには2016年から3回進出しており
しばらく続いた暗黒期からは脱出した。
「強力打線」と形容されることが多いものの
得点力はさほど高くなく
失点もやや多い。

野手展望

スタメン候補たち

好打者がそろうわりに
得点力が高くない理由は
好成績を残すポジションと
それ以外のポジションとの落差が激しいため。
他の戦力分析でも書かれていたが
キャッチャーとショートのマイナスが特に大きい。
一方
センターライン以外は
主力がチームから離れても
外国人や新鋭の輩出でしっかりカバーできている。
こちらも懸案だったセカンドには牧が加入。
今年も昨年ほどの好成績を残せるかは未知数だが
慣れられてきた後半戦でも
好結果を残し続けたのは
大きなプラス材料と言える。

若手・中堅の二軍成績

長年育成に苦戦している
ショートとキャッチャーは
二軍の若手もまだまだ苦しい。
山本と森がそこそこ成長し
昨年は一軍起用も大幅に増えたものの
一軍定着には早い打撃成績。
一・二軍のこの成績の差があっても
現在の一軍主力を上回るぐらい
二軍で打てるようになれば
完全なスタメン奪取も現実のものとなるだろう。
ただ伊藤、戸柱、大和の年齢を考えると
猶予期間はあまり残っていないか。
「起用できる空きポジションがない」という理由で
外部からはトレードの声もあがる細川は、
よほどの交換要員でも提示されないと
トレードで出したくはない存在。
大卒と高卒の違いがあるとはいえ
佐野のスタメン定着は
26歳だったのだ。

主なドラフト新戦力

ドラフト前から
巷での評価が非常に高かった梶原は
まあまあの成績を残した一方で
三振率が驚異的に高く四球は少ない。
4年次の1年間通しての三振率は
ドラフト指名された全大卒野手のなかでも
歴代トップではなかろうか。
なお比較対象とした渡部の成績は
4年春が中止だったため秋のみ。
その前は神奈川リーグからの指名野手が
10年以上いなかった。

投手展望

主なローテ、ブルペン候補

先発は
長いイニングを投げられる選手が少なく
20代前半の若手も何人かいるが
かなり不安定だった。
一部の人たちから
三浦監督に求められている完投数の増加は
もうしばらく時間がかかる。
またベイスターズは
チーム成績でも見たように
投手そのものの成績よりも
失点がやや膨らむ傾向がある。
投手力の向上とともに
野手の守備力もかなり高める必要がありそうだ。
この意味でも
森にかかる期待が大きくなっている。

若手・中堅などの二軍成績

二軍で結果を残す若手が増えてきたものの
そのほとんどは
昨年一軍の主力の一角を担うか
既に一軍戦力になったことのある選手ばかり。
これ以上の底上げには
下のほうに記した
若手の成長も不可欠だ。
最後の2人は育成枠。
なおここではあくまで
ある程度二軍登板した若手を対象としているので、
リリーフで期待をかけられている
入江大生などは載せていない。
ご了承いただきたい。

主なドラフト新戦力

小園は高卒1年目だが
2球団競合の末獲得した選手だけに
「1年目から使え」の声も大きくなると思われるため
この枠にあげておいた。
徳山と三浦は
近年の東京六大学の中だと
三振率、四死球率などで
似通ったスタッツの選手がなかなか見つからず
ずいぶんとさかのぼった比較対象になってしまった。
特に徳山は
数年後の素材と考え
即戦力としての過度な期待は
かけたくない存在と言える。
1年目から活躍できなかったとしても
失敗選手扱いしないように。

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