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2022年北海道日本ハムファイターズ戦力分析

過去5年間の成績

2016年に日本一になったものの
翌年から5年間で5位が4回。
得点力が下がるのは
球場の特性で仕方ない部分もあるのだが
失点も多くなっている。
主力選手がチームを去っても
次々と新たな戦力を輩出してきたチームだったが、
育成の成果が出なくなった。
あるいは
今までの育成が出来すぎだったか。

野手展望

スタメン候補たち

これまでは
チーム全体での得点力が低い代わりに
安定して結果を出す主力自体は何人かいたのだが
昨年はその主力の大半が不調に陥り、
トレードや事実上の戦力外で
かなりの数がいなくなったため
2022年の一軍野手はそれなりに若返った。
昨年使われた若手・中堅も
結果を出せたと言える選手がおらず
彼らの飛躍的な成長が期待される。
レアードがチームを離れてから
当たりが出ていない外国人選手も
打線低迷の大きな要因であるので、
新外国人2人と王にも大きな期待がかかる。

若手・中堅の二軍成績

二軍の野手で面白い結果になったのが
昨年ルーキーの外野手2人。
社会人では三振も多かった今川は
三振率が大幅に減少。
五十幡は二軍での打席数が少なかったものの
大学時代には一度もなかった
OPS.800超を記録している。
今年もこの状態を保てれば
一軍の競争に割って入れるだろう。
昨年使われるようになった若手・中堅は
二軍で結果を残したが
一軍では故障で機会を逸してきたか、
主力が好調で起用できる枠がなかったか、
去年初めて好成績を残したか、
という選手ばかり。
二軍で結果を出せていない若手・中堅は
一軍のポジションが空いていたとしても
無理に一軍には置きたくない存在である。
昨年二軍でも結果を出せなかった清宮は
1年目に昨年の万波とほぼ同じ成績を残している。

主なドラフト新戦力

ドラフトで指名された大学生・社会人野手は
高卒3年目だった水野と
守備力に定評のある上川畑の2人。
1年目から
バッティングでのチーム力向上に期待するのは
ちょっと無理があるが、
内野の守備力も難のあるチームなので
上川畑が
ユーティリティとして使われることは
充分考えられる。

投手展望

主なローテ、ブルペン候補

伊藤が加入し
加藤が長いイニングを投げられるようになったため
有原航平が抜けた穴は
しっかりカバーできたものの、
池田、立野、河野が入っても
先発ローテは6人ぎりぎりの状態。
層を厚くするには
ガント、ポンセの活躍も不可欠だ。
リリーフも
開幕一週間後の一軍登録人数だけを見ると
充分すぎるように見えるかもしれないが、
1年間を戦い抜くうえでは
もっと一軍候補が欲しい。

若手・中堅などの二軍成績

その新たな一軍候補は
そろっているとは言い難い。
立野、鈴木に
一軍実績のある福田以外は
全体的に伸び悩み気味で
また吉田などは
二軍で調子が良くても
一軍登板すると打たれることが多かった。

主なドラフト新戦力

8位指名ではあるものの
リーグでの実績が優秀だったのが北山。
今のところはOP戦でも好調だが
開幕後はどうなるか。
ドラフト1位の達は
1年目からの即戦力とは考えづらい選手だが、
将来MLBを目指すと公言するロマン型だけに
「すぐ使え」という外部の声は
非常に大きくなるだろう。

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