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2022年読売ジャイアンツ戦力分析

過去5年間の成績

2019、20年にリーグ連覇を果たしたものの
昨年は打線の状態もいまいち。
近年相対的に悪化の一途をたどっている
投手陣のマイナスをカバーできなかった。
「補強がうまくいかなければこうなるチーム状況だった」
ということであって、
逆の「補強したからこうなった」ではない。

野手展望

スタメン候補たち

主力の個人成績を見ると
打線の状態がそこまで悪いようには見えない。
ただ個々の打席数がそこまで多くないので
彼らが欠場する際の代役がいない
ということになるだろうか。
高年齢化への対処が急務なのは
否めないところで、
特に最近は
坂本コンバート論をしばしば目にするようになった。

若手・中堅の二軍成績

この坂本の早急なコンバートが主張される背景にあるのが
中山の存在だろう。
たしかに高卒1年目としては優秀な成績だったが、
それ以上に
「巨人は常に2008年坂本のような大抜擢をしろ」
と考えている人が少なくないから
と思われる。
ただ現在の巨人の場合は岡本がおり、
この主張をする人たちは
秋広も何が何でも使わせたいはずだから
坂本をコンバートする先がなくなってしまう。
秋広はセンターなども守っているとはいえ
コンバート論者はこの矛盾点をどう説明するのか。
他の若手・中堅では
やはり二軍でかなりの結果を残している
廣岡と岸田の一軍機会が多い。

主なドラフト新戦力

昨年のドラフトは
支配下で徹底的に投手を指名し
野手は岡田1人だけだった。
その岡田のスタッツは
三振率と四死球率では柳町が近く、
打率、長打率、出塁率では岡が近い。
打率、長打ともあまり高いタイプではなく
まずは守備で一軍定着を目指すことになるか。

投手展望

主なローテ、ブルペン候補

2021年後半に
先発5人体制を敷き話題に、
というかほぼ叩かれたジャイアンツ。
先発陣の出来もさることながら
リリーフ陣もかなり不安定で、
そこに畠を回したことで
頭数が足りなくなっていた。
一軍候補に挙がる投手の人数自体は
そろえることができるのだが、
外国人選手も多いため
彼らの調子とプライドをうまく観察して
戦力を回していくことが求められる。

若手・中堅などの二軍成績

先発5人体制を敷かざるを得なかった
もう一つの理由が若手の状態。
先発候補が軒並み伸び悩んでいる。
また戸郷や大江のように
高卒投手を育てるのはまあまあうまいほうなのだが、
大卒・社会人の即戦力を獲得するのが苦手なため
投手の数が全く足りていない。
また先日支配下登録された堀田賢伸は
二軍登板経験がないため
ここには載せていない。

主なドラフト新戦力

大卒の(翁田)大勢、赤星と社会人の山田には
即戦力の期待がかけられているようだ。
大勢は四球が多いが三振率も12点台後半とかなり高い。
高卒3年目で指名の山田も
三振率は10点台に達している。
逆に赤星は四死球が少ないが
三振率も5点台後半(二部)から前半(一部)と低め。
二部では原とほぼ同じで同僚になる戸根より少し高い。
一方、
一部だと三振率5点台の指名選手が十数年いなかった。
鍵谷は三振率6点台前半で四球率は赤星の半分未満。

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