終わらないトラブル。ゴッホ美術館とアムステルダム1日目
こんにちは
先日またまた一人旅でお隣の国、オランダのアムステルダムに行ってきました。
アウシュビッツに行く前にアンネフランクの日記を読んで、アンネの文才とみずみずしい心の動きに感動し、アンネが過ごした家とペーターや他の家族が住んだ場所を一目見たいとアムステルダムにあるアンネフランクの家の見学を2か月も前に予約していたのでした。
(アンネフランクの家は狭いので約1か月前に予約しないと入れません)
と、いうことを我ながらびっくり、忘れていて1週間くらい前にスケジュール帳を読んで思い出しました。あぶないあぶない。
ドイツの電車は信用ならない&高いので今回もFLIX BUSで行きました。
往復でなんと28€です。約2時間30分で着きます。
トラブル①
まずはエッセン駅から。
エッセンの停留所は小さいので、ポーランドの時みたいに待機場所を間違えるはずがありません。
着いたのが出発の20分くらい前です。
すでにバスが2台到着していて、1台はFLIX BUS、もう1台はノーマークのバスでした。
FLIX BUSはこれです
知ってるぞ、ノーマークのバスでもFLIX BUSの可能性があるんだろう!
よし、まずは手前のノーマークのバスに聞こう!
「これはアムステルダム行きですか」
「へぇ~い!そうだよ!アムステルダム!!」
良かった。これだ。でも待てよ、QRコードを見せなくちゃ
「これでお願いします。ビッテ」
ちらっとQRコードを確認して、運転手はOK!ニコっと私に合図。
(いつも乗る時は機械でスキャンしてくれるのに、今日はナシか・・・と思った)
何はともあれ、ふぅ。よかった。ちゃんと乗れた。
私の予約した便の出発時間は7時20分。
7時10分。出発!!!!
まだ定刻じゃないのに!?出ちゃうの?!
まぁでも乗れてよかった。
トラブル②
定刻前に出発したバスは、なぜかエッセンからデュッセルドルフに向かって南下していきました。
あれ~~おかしすぎる。
本来デュッセルドルフには通らないルートだし、そもそも南下するのは遠回り。
私がちゃんと確認してなかっただけでデュッセルドルフも寄ることになったのかしら・・・
と、悠長に考えていたら、さらに南下していくバス!
え、やばい
ケルンまで向かっている!!!焦
旦那に「絶対バス間違えた。シャイセ」(シャイセ=ドイツ語でくそ)
と送った。
その時はじめて私は乗るバスを間違えたことに気がつきました。
冷や汗と、あーもぅ何してるんだ、、とメンタルがやられます。
途中で運転手にもう一度アムステルダムに行くか確認しましたが「このあとにケルンまで行ってからアムステルダムに行く!」と言っていました。
おそらく、すごい遠回りをしてアムステルダムに夜ごろ到着するバスだったのでしょう・・・中でドイツ語が一切聞こえてこなかったのも謎でした。どこの国のバスだったんだろう、、
この時点で9時くらい。すでに出発して1時間30分以上経っています。
アンネフランクの家の予約は今日の13時45分です。
もうこのバスに乗っていては絶対間に合わない!!
と思った私はケルンで一度休憩があったタイミングで脱走しました。爆
とにかく電車で向かおう!
急遽調べて色んな方法・価格から見つけ出したのが
ケルン→アーヘン(ドイツ)→ヘーレン(オランダ)まで向かう
そこからオランダ鉄道に乗り換えてIC(特急)でアムステルダムに直行便で行くことにしました。(わけがわからないことをしている)
トラブル③
ケルンからアーヘンまでは珍しく定刻運転。
しかし、そこからどんどん遅れていきヘーレンから乗り換える時間が無くなりました。
分かりますか。この地獄の時間設定。
10時49分に着いて、49分発の電車に乗れるわけないでしょう。
むしろ、もっと遅れるんじゃないか?と思われる方も多いでしょう。
でも、私はやり遂げたのです。
どこかで巻き返した30秒で私はダッシュ。当然他の乗客もダッシュ。
私たちは、DBに勝つことができたのです。泣
この時の興奮ったらない。
思わずあとから駆け込んだおばちゃんに「グッジョ~~ブ!!!(´;ω;`)」
と言っていました。究極のマインドフルネス。
今、ここ、私、生きてる、という気がしました。
DB、シャイセ。
そしてここからはお察しの通りオランダ鉄道なので定刻運転で出発です。
ICで29€。
初見のアプリを直感だけで操作し、すぐに購入できました。
アプリ取得からクレジット決済までわずか5分!自分は天才か?と思いました。アドレナリンのおかげです。
これに乗って、13時15分にアムステルダムに到着予定です。
中は結構快適で静かで冷房もガンガン効いていました。
アムステルダム中央駅に着いて30分でアンネフランクの家に向かわないといけないのでマップを駆使し何度もシュミレーションをします。
トラムのチケットの買い方、改札の方向、荷物は預かってもらえるのか、など。
トラブル④
電車、止まる。
何でか分からないけど、止まりました。
みんな、海外では英語が必須だよ!!!(´;ω;`)
親切に教えてくれた男性がいたけど、本当に何言ってんのか分からなくて
でも全員が同じ改札に向かっていたのでここしか無いんだ・・・と思ってみんなの行くところに向かいました。
今ならわかる。英語は必須だ!ドイツ語より英語がいる。
アプリを見てみると、その時いたRoermondというところから電車が消えていました。
何度も何度も、旦那に連絡をして
なんでこんなことになってしまったんだろう、、
日本では乗り間違いなんてしたことないのに、、
と弱音を聞いてもらいました。
そのたびに励ましてくれて、
なんでちゃんと確認しなかったの?
もったいないことしたね、など
凹むようなことを1つも言わないでくれて
なんとか頑張って向かうことができました
メンタルがやられっぱなしだった頃から考えると、運動をしているおかげで体力がついて多少自分を雑に扱っても大丈夫なくらい丈夫になってきました。
終わった・・・アンネ・・・間に合わないことが確定。
ちなみに、まだこの辺りです。
家を出て4時間、まだドイツを出ていないという衝撃。
恐ろしいのが今度は15時30分に、ゴッホ美術館を予約していました。
(厳密にいうと予約は15時で、30分までは猶予がある)
絶対ゴッホ美術館だけは間に合わないわけにはいかない!!
究極のシュミレーションをこなし、なんと15時24分にゴッホ美術館に到着!!
本当に良かった〜〜〜
ゴッホ美術館
ゴッホ美術館も人気なので予約がないと入れないようです。
日本語ガイドも予約していたので、じっくり解説を聞きながら。
視認性と直感性がパーフェクトな機械。
ゴッホはうつ病や精神障害で心を病んでいた時期が長かったと聞いたので、今やっているカウンセリングにも何か感じるものがあるかもしれないと思って行きました。
特に何かが見たいというわけではありませんでした。
ゴッホの自画像をたくさん残していました。
うつ病や精神障害の人の特徴として「自分」にフォーカスを強く当てすぎるという傾向があります。
例えばいじめられたりパワハラをされるのは相手ではなく、自分が弱いせいだ、という考えです。
また、いつも過去の自分の行動を振り返って執拗に反省したり。
ゴッホも自画像をこれだけ書いていたということは、常に自分と向き合うことを過剰にしていたのだと思いました。
自分をよく見ろ。自分はどんな顔なんだ、表情なんだ、と。
ゴッホの作品はどの絵にも悲しみと孤独を表すものが感じられて、元気じゃないときに見ると巻き込まれそうになるかもしません。
でも、田舎町や大きな自然を愛していたゴッホの絵は究極に癒されるものでもありました。
ゴッホの友人の作品。
私の好きなポールシニャックの作品も飾ってありました。
やっぱり好きです。
ゴッホが弟テオに宛てた有名な作品
ゴッホは27歳から37歳の間になんと2千枚も作品を描いてきたそうです。
精神状態が悪かったのになんでそんなに書けたのか。。
精神状態が悪ければ悪いほど、絵を書き続けないと自分を保っていられなかったのかな。
人間関係もうまくいかなかったようで、彼にとって絵は自分を解放し平常心でいられるための逃げだったのかも、とも思いました。
きっとすごく苦しかったんだろうなぁ
耐えられないくらい自分と向き合ったんでしょうね。
苦しい生活でもどんどん楽しいことを見つける天才だったアンネフランクと、自由なのに苦しくつらい生活を送って自殺したゴッホ。
ジャーナリストになって有名になりたいと言っていたアンネと、ひまわりの画家として有名になりたかったゴッホ。
死後にも関わらず世界中の人の心に生き続けている二人。
たっぷり2時間ほど鑑賞して出ました。
もう17時過ぎていたので軽くポテトを食べてホテルに向かいました。
アムステルダムはホテルがすごく高かったので、少し離れた場所にあるドミトリーを予約していました。
口コミに周辺の治安が少し悪いと書いてありましたが、
エッセン中央駅より全然ましでした。
ドミトリーと言っても女性専用なので安心して、ビールを飲みます。
疲れを癒し、早く眠りにつくためであります。
ふぅ。とりあえず1日目終了です。
踏んだり蹴ったりです。
どうしてもアンネフランクの家に行きたい私は次の日の朝、オンラインで当日券を狙います。
こうご期待~
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