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これだけでいい。介護の仕事を続ける"3つのコツ"

介護業界の採用担当者に話を聞くと、採用を決めるポイントになるのは「笑顔」「挨拶」「敬語」と言われることが圧倒的に多いのはご存じでしょうか。

そして、実際介護の仕事に就いた後も、仕事を続けていくうえで必要不可欠なのはこの3つだということを聞いてびっくりされる方もおられることでしょう。

なにせ介護の業界に入ってから必死に介護技術の習得に励んできた福祉現場の皆さんです。基本的な介護技術から応用知識まで、あるいはケアーマネジメント能力やご利用者さんとのコミュニケーション能力など、求められるものはもっともっと色々あると思われたことでしょう。

でも日々の仕事に追われる今、改めてこの仕事を続けていくためのコツを考えるには、できるだけシンプルな方がいいのです。

あえて初心に戻ってこの3つの大切さを考えてみましょう。

「笑顔」は笑い顔でなくてよい。大事なのは相手を不快にしない表情

介護の世界で相手にするのはたいてい何かしらの障害や困難を抱えて支援を必要としている人、つまり自分より弱い立場の人が多いですから、支援者の明るい笑顔は相手に希望を抱かせてくれます。

しかし実際に介護の仕事に就いている今、そんなに一日中へらへらと笑っていられないという実感があるのではないでしょうか。

そうです、無理に笑顔になる必要はありません。

ここでいう笑顔とは、相手を不快にしない表情を指すと捉えてください。

ものを頼みやすい雰囲気、尋ねやすい雰囲気が備わっていれば良いのです。

「挨拶」さえ自分からできていれば、そのあとはスムーズにいく

挨拶はすべてのスタートと言っても過言ではないくらい大切なもの。

利用者さんには勿論ですが、職員同士も同じです。

介護の世界に入ってしばらくたった方からは介護そのものよりも職場の人間関係に疲れてしまったという話をよく聞きます。

人間ですから相性が合わない人も中にはいることでしょう。そんな時、必要以上に良い関係になろうと思わなくてもよいのではないでしょうか。

挨拶さえ自分からちゃんとできていれば、そこに続く仕事の会話は仕事だと割り切って対応する、それ以上は関わらない、そういう割り切り方もあってよいのです。

「敬語」を使いながら乱暴な介護はできないというはなし

介護の世界でなぜ敬語を使うことを大切にしているのかというと、年配者を相手にしているからというだけでなく、丁寧な言葉を使いながら乱暴な介護はできないということなんです。
(試しに敬語を使いながら乱暴な行動をとってみてください。通常とても難しくてできませんよ)

丁寧な仕事をしていれば相手のことをよく見たり考えたりするようになる、丁寧に仕事をこなしていけばいつかどんな介護もできるようになるんです。

介護について難しく考え始めてしまったら、このスタートラインにもう一度立ってみてください。

3つのキーワードが出来ていれば、もう8割がた大丈夫

いかがでしたか。
「笑顔」「挨拶」「敬語」、たった3つの基本ですが、奥が深いですよね。

介護の世界でこの3つが出来ていたらもう8割がた大丈夫だと自分に言い聞かせてあげてください。

え?でも家族のように心を寄せて介護することに疲れてしまったって?

いいんですよ、それで。

そもそも利用者さんは自分の家族ではないのですから。

笑顔も挨拶も敬語も仕事の技術なんですから。

オフの時間や休みの日はしっかりと自分を労わって利用者さんのことは忘れてリフレッシュしてください。

そしてまた今日も元気に介護の仕事を続けていきましょう。


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