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【翻訳】PKOのBTNのプリフロッププレイをマスターする【PKO】GTOWブログ.106
BTNからのプレーは、どのトーナメント形式においてもそうだが、特にPKOにおいては、多くのユニークな機会を与えてくれる。ポストフロップで常にポジションを取れるという利点の他に、PKOトーナメントでは、ブラインドに対して最も広いレンジでバウンティを狙う機会があるかもしれない。この記事では、他のプレイヤーをカバーしている場合と、自分がカバーされている場合で、PKOにおけるプリフロップのBTNレンジにどのような影響を与えるかを見ていく。
RFIレンジの比較
出発点として、トーナメントのステージと相対的なスタックサイズがオープニングレンジに与える影響を理解することが不可欠である。ハンドをプレイする際のリスクプレミアムとバウンティの価値の両方が最適なBTNオープニングレンジの広さに影響する。
それでは、様々な平均スタック深度とトーナメントステージにおけるBTNレンジのサンプルをいくつか見ていこう。これらの例は8Maxのものなので、この3つのポジションだけでなく、テーブル全体の平均が40bbであることに注意してほしい。ここではBTNのRFIレンジについて議論するため、これらの前のポジションは除外している。
平均40bbでフィールドの40%が残っている場合
![](https://assets.st-note.com/img/1722244837849-5R9KF92qnK.png?width=1200)
バブルファクター(BF)とリスクプレミアム(RP)については、以下の記事を見て欲しい。
以下のチャートは、BTNのリスクプレミアム(SBとBBに対する平均値)と、そのオープニング頻度を比較したものである:
![](https://assets.st-note.com/img/1722246077800-ABxoQoM2eO.png?width=1200)
これらの例から、BTNでのプレイに関するいくつかの興味深い傾向がすぐに見えてくる:
対称スタックと比較して、両ブラインドにカバーされている時に最も少ないハンドをプレイする。(VPIPは11.6%減少)。
対称スタックに比べ、片方のブラインドにカバーされた時のプレイハンドが少ない。(VPIPは3.5-6%減少)。
BTNのレンジは、(対称シナリオのように)自分がカバーされずに両ブラインドをカバーした場合に0.6%わずかにレンジが増加するだけである。
これらの観察から、次のことがわかる:
トーナメントの序盤から中盤にかけては、対戦相手からカバーされることは、対称的なスタックと比較して、対戦相手をカバーすることよりも、レンジに著しく大きな影響を与える。
比較のために、平均的なスタックの深さとトーナメント全体のステージが、どのようにレンジに影響するか見てみよう。下の表は上の表と似ているが、ICMのプレッシャーがより高いバブル付近の平均スタックを30bbのものである。
平均40bbでバブル付近の場合
![](https://assets.st-note.com/img/1722248348507-QTArbntRRb.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722248383346-7Ht4a2HtQS.png?width=1200)
これらのスポットを前の例と比較すると、次のことがわかる:
ショートスタックでバブルに近い場合、対称的なスタックのオープンレンジは7.1%減少する。バブルが近づくとプレイするハンドが減るのは直感的なことだが、PKOにおいてこの影響がいかに大きいかは注目に値する。
このため、BTNが対照的なスタックからカバーされるように移行しても、もともとプレイするハンドが少ないため、変化が少なくなる。
両ブラインドをカバーしている場合、BTNはかなり多くのハンドをプレイするようになり、チップリードが大きくなるにつれてハンドレンジが広がる。
逆のシナリオ(SBはカバーするがBBはカバーしない)とは違い、BBだけをカバーしSBをカバーしない場合でも、BTNはかなり多くのハンドをプレーする。
これら2つのデータセットから得られる重要なことは、以下の通りである:
PKOトーナメントでは、BTNのオープニングレンジは主にあなたのリスクアドバンテージに影響される。両方のブラインドをカバーすることで、バウンティを狙い、ICMプレッシャーをかけることができる。
参考までに、76%のRFIレンジは以下である:
![](https://assets.st-note.com/img/1722331549551-IBlBRV0z6q.png?width=1200)
RFIレンジにオールインを追加する
PKOトーナメントのBTNオープニングレンジの例をいくつか見てきたところで、オールインを検討するタイミングを探ってみよう。ここでも、同じようなトーナメントのステージとスタックサイズを比較していく。
オールインの頻度
![](https://assets.st-note.com/img/1722331665216-6Qh8XgDVZg.png?width=1200)
これらのソリューションを見ると以下のことがわかる。
最初の「フィールドの50%が残っている」の例を除いて、自分かブラインドのどちらかが20bb以下のスタックを持っている場合にのみオープンオールインが使用される。
BTNが20bb以上のスタックを持っていて、1人以上のプレイヤーにカバーされている場合、平均を大きく下回るチップスタックを持っていない限り、オールインはほとんどしない。
3つのポジション全てのチップ数が近い場合、ブラインドが最も高いリスクプレミアムに直面し、両者ともカバーされているときに、BTNは頻繁にオールインをする。
オールインレンジ
オールインの頻度を見たところで、次はオールインレンジの構築方法を見てみよう。以下に示すのは、オールイン頻度が増えるにつれて拡大するレンジの具体的な一部の例である:
1-10%のオールインレンジ
![](https://assets.st-note.com/img/1722337490168-DteIVs415E.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722337525584-8IR8WeNOPU.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722337573518-Dr34YDqIXL.png?width=1200)
私たちのオールインレンジはA9oと55から始まり、スーテッドホイールA、33-77、いくつかのスーテッドTx、さらに中間のAxまで広がっていることがわかる。
10%+のオールインレンジ
![](https://assets.st-note.com/img/1722337807494-3dAfXYBg2Z.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722337843984-rEdqQTWKtS.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722337879613-czqUzVTJyq.png?width=1200)
レンジが広がると、オフスーツのAxが増え、最低のペアやホイールAも加わる。最も広いレンジ(バブル付近で両ブラインドをカバーしている)では、オフスーツコネクターだけでなく、多くのスーテッドハンドが加わるのが見られる。重要なのは私たちの最も強いハンドのほとんどは、オールインでないオープンを好むことに注意する。なぜなら、私たちがリードしているときは、比較的広いレンジで相手をポットに引き留めたいからである。それほど強くないハンドがオールインするのは、EQRを最大化したいからである(さらに、バウンティを獲得出来る可能性もある)。
まとめ
ボタンからプレイすることは、PKOで最も多くのチャンスを提供するが、レンジを拡大するべき時と狭めるべき時、そしてオールインを使用するタイミングとそのレンジの構築方法において熟練が必要である。また、PKOにおけるスタックサイズの影響から次のことがわかる:
トーナメントの序盤から中盤にかけては、対戦相手にカバーされていることの方が、自分がカバーしていることよりも、レンジに与える影響が大きい。
RPが高いスポット、特にBTNが大きくリードしている場合、チップのアドバンテージはより大きな影響力を持つ。
ボタンがオールインのオープンサイズを使うのは、自分かブラインドの一人が20bb以下のスタックを持っている時だけである。
両ブラインドをカバーしている場合、リスクプレミアムの増加に伴いオールインレンジが広がる。
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記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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