【バイク教習日記29】バイクに乗ることを楽しんでみたい!
50歳153㎝の女子が無謀にも大型バイクの免許にチャレンジした記録です。
【3月17日 教習44時間目】
教習項目11.16 急制動 高度なバランス走行など
400㏄バイクは軽くて扱いやすい!
待合室で準備をしていると先生から
「今日は小さい方のバイク(普通自動二輪)に乗るよ」
とのお言葉
駐輪場に行っていつものようにバイクを出す
「うわ…軽い!」
普段の大型バイクとは全く違う取り回しの感覚
跨ってみると足つきもいい。
これまでのバイクに対する扱いづらさの感覚から考えると嘘のよう!
大型バイクよりは一回り小さいのだから当たり前のこと
排気量の違いによる運転感覚の変化を体験すべく、コース走行と急制動を実施する。
加速や停止のタイミングや感覚が違い戸惑ってしまうが、足つきがいいことでコケる恐怖が軽減されて普段より落ち着いて運転できる。
ちょっとバイクの運転が上手になったような??気さえする。
「軽くて小さくて扱いやすい!!」
「怖くないって気持ちが楽!」
大型バイクとの違いをしみじみ感じながら体験を終える。
身の丈に合わない大型バイクに無理にチャレンジするのを諦めて、普通免許に変更したほうがいいのではないか?そんな弱気な考えがふつふつと浮かんでくる。
すごく楽しそうな人
教習の待合室はみんな黙々と準備するのでいつも静かだ。
見極めや検定前の人は緊張感満載で眉間に深い皺を寄せながら、コース図と対峙している。
ピーンと張りつめた空気が流れていて、とても声を掛けられる雰囲気ではない。
そんな普段はシーンとしている待合室が今日は賑やかだった。
20代の男性がいろんな人に話かけて場を和ませていた。
彼曰く「バイクが好きで好きで、免許を取れると思うと教習が楽しくてしょうがない!!」
なんて楽しそうなんだろう。
本当にバイクが好きで免許を取るのが楽しみでしょうがないんだな。
嬉しさ駄々漏れ状態でほほえましい。
怖い、痛いでビビッてばかりの私って…
自由走行中に信号待ちで彼の後ろに停車した。
彼の体は小刻みに揺れて、バイクから伸びたすらりとした足は軽快なリズムを刻んでいたのだ。
鼻歌でも歌ってるのかな?
身体全体からバイクに乗れる喜びがあふれ出ている。
ホントに嬉しいんだな。
そんな彼の後ろ姿を見ていてふと思う
「私はどうだろうか?」
楽しいなんて一瞬も思ったことない!
いつも怖い、痛いでビビッてばかり
たまに教習を見学に来てくれるベテランライダーの夫から
「アホの子のような運転」
「果敢にチャレンジしていない」
などの厳しいお言葉をいただくのは、私の運転する姿には覇気が感じられないからなのだろう。
「怖い・痛い」で頭が一杯で、常にテンパっている私から覇気が発せられるはずもない。
やがて信号が青に変わり、彼の内面を体現するように軽やかに滑るように発進する後ろ姿を見ながらふと思う。
身体で風を感じながら颯爽と走りたい!バイクを満喫したい!
そんなことを無邪気に夢見ていたことがありました。
教習が始まり現実は甘くないと知りました。
物覚えが悪く、超トロい私はコケまくり「怖い・痛い」ばかりで楽しいなんて感じたことは一瞬たりともありません。
そんな私が教習を続ける意味ってあるのだろうか。
こんな私が免許を取れるはずもない。
ネガティブなことばかりが頭の中がいっぱいになりつつ本日教習を終えました。
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