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【バイク教習日記25】ごもっともだけど正論は心をえぐる。

50歳153㎝の女子が無謀にも大型バイクの免許にチャレンジした記録です。

【3月7日 教習39時間目】 

教習項目 5・6
交差点の通行(右折)(左折)

夫からの厳しいコメントに凹む


夫は「仕事が早く終わったから教習見に行くよ」と言って、たまに教習の様子を覗きに来る。

若いころからずっとバイクに乗っているバイク歴30年のベテランライダー。そんな大先輩が教習の様子を見てアドバイスをくれることもある。

本日の教習を見た感想は
「アホの子みたいな運転やな…もうちょっと頭使って練習したら?」

オブラートの「お」の字もないなかなかに厳しいお言葉である。
若干表現に問題があるが”頭の使えないアホの子みたいな運転”の言わんとすることはわかる。

緩急をつけてスピードを出すところは出す、落とすところは落とすが出来なくて、常に1速で走っている様子が漫然とした運転に見えたのだろう。

課題も果敢にチャレンジしているように見えない、ダラダラやってるように見えるとのこと。

内心は必死そのものなのに、端からみるとそう見えるのだろう。

私だって緩急をつけた抑揚のある運転がしたい。
華麗にシフトチェンジして意のままに「バイクを操ってるぜ!」感に浸りたい。
スピードに乗ってスラロームで颯爽とクネクネしたい。

自分の中でも理想からかけ離れていることはわかっています、でも怖いんです。
怖いと体が固まるのです。
想定外のことが起こるとテンパって挙動不審になるのです。

教習の日はお腹が痛くなったり、吐き気がするけど、頑張って教習を受けていることを認めて欲しいな。

などという甘い考えは夫には通用しない。
夫の名言?を以下に紹介する。

「怖いとか不安とか気持ちを分かってもらうことに意味あるの?そんなことより頭を使って練習したら?」

「僕があなたの怖いとか不安な気持ちを分かったからと言ってあなたの技術は向上しないよね。それよりどうやったら出来るか、なぜ出来ないのかを考える方が早く上達すると思うけど。」


でも分かって欲しいのよね


カウンセリングやメンタルコーチを生業としている私からしたら、
「まず受容と共感、そして言い方!!」と突っ込みたくなるお言葉ではありますが。

夫の言葉に「そうだよな」と納得もできる。

上手になりたいのならば、気持ちより技術の方にフォーカスすべきなのは自明の理

「出来ない・怖い」を夫に分かってもらったからと言って私のバイクの運転技術が上達することはない。

果敢にトライしてフィードバックを次に活かしていくことの繰り返しが上達への道だとはわかっている。

わかっている、のだが…しかし。

頑張っていることを認めて欲しい。
それで問題は解決しないかもだけど聞いて欲しい。

確かに夫は「バイクの免許を取る!」と言ったとき目を輝かせてすごく喜んでくれた。
一緒にツーリングに行くことを誰よりも楽しみにしてくれているのは夫だと思う。

そんな普段は優しくて愉快な夫が思い描く理想的な未来があるからこそ、

教習に行く度に青あざを増やし
運転は一向に上手にならず
なんだかんだと言い訳しては教習を休む
いつになったら免許が取れるのかもわからない

そんな私の状況に、しびれを切らしての厳しいお言葉なのでしょう。

「まさにその通り!」な正論なのですが。
正論は時に心を深くえぐるのです。

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