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助産師ファイルvol.1武藤啓子さん@和歌山④final

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5人の母の助産師マニアみつこと
イラストレーター助産師いくちゃんが
助産師さんを取材して記事にしていきます。
孤育てをしているお母さんたちと
助産師さんが繋がれますように。
素晴らしい助産師さん達を知ってください。
ゆくゆくはフリーペーパーを作っていきます。
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助産師ファイル第一弾は和歌山県和歌山市の
むとう助産院 院長の武藤啓子先生です。

助産師マニアみつこが、助産師マニアになる
きっかけとなった武藤啓子さん。
わたしの5人目の自宅出産を介助してくださいました。
ぜひ皆さんむとう先生と繋がってください❤️



前回の記事



ー助産院をやっていく上で、
1番大事にしてることってなんかありますか?
先生のカラーはありますか?

私、自分の考えはあるけど、
主人公はお母さんと赤ちゃんじゃないですか。
その家族じゃないですか。
お産についても子育てもそうやけど、
私らはちょこっとお手伝いしてるだけで、
ほんとに家族中心ですよね。

その人がどんなふうにしたいのかっていう所は、
できる限りこっちの気持ちを
押し付けたくないので
それぐらい柔軟な姿勢でいてたいなって。
できてるかどうかわからへんけど。

◯◯しなさいとかは言わなくて
それやったらこうした方がいいんじゃないのかなっていう感じで言います。

ーいつも検診の時に
こう思うんやけど、どう思う?って。
聞いてくれましたよね?


そうそう、そういうこと。

別になかったらいいし、
ただ思いが違ったらいけないので。

バースプランってものすごい大事で、
ただ書いてもうたらええだけじゃなくて、
その人がこんな思いがあったんかって、
そこで気づくことがあるから。

この人のしたいお産に
私たちがコーディネートしていく
っていうところ。

私のお産じゃないから。
だからできる限り合わしていきたいし、
否定することなくっていうのは思ってます。

子育ての仕方もそうなんです。
特に産後ケアの方が増えてきてるから、
私はこうした方がいいかなって思うけど、
やってみて違ったらまた変えようよとか、
その人のことしっかり聞いて、
合わしていきたいっていうところかな。

助産師って結構色々カラーがあるな
っていうのはすごい感じるけど。
うちってどっちか言ったら
ない方かもしれんわ。
これでなけりゃっていうところは。


ーそれこそが先生のカラーですね!
どちらでもいいというか
中庸がいいなと常々思っていて。


はい、まさにそれなんよ。


ーここに来ると、 ただただ応援してもらえる。
この受け入れてもらえるっていうのが
1番元気が出て癒されるなって
いつも、思います。


ありがとうございます。
私もそう。
信念といえばそこかな。
その人の考えっていうのはやっぱり大事やから、
その考えに至るまでのいろんな経験もあったし
その中でのことやから、否定することなく、
だけどうまくいかない時には
ちょっとアドバイスしますよ
っていうぐらいの感じでいきたいなって思ってる。

ー素敵。
 むとう先生は
 どんな助産師でいたいですか?


お母さんと赤ちゃんの声が聞ける助産師ってことでしょうかね?


ーむとう助産院では食事を大切にされてると聞いたんですが?

うんうん。これもね、
めっちゃくちゃこだわってるってわけではないんですよ。
できるだけ添加物少なくて自然なものを。

やっぱり妊娠中もそうですけど産後の体って、
そっからおっぱいもできるし
めちゃくちゃ大事で。

ってことから考えたら、
ちょっと学んでもらえる機会にもなってくれたら
嬉しいなって。

何にもこだわりなく入院してくださる方もいらっしゃるけど、
ちょっとこうしたら野菜取れるよとか、
こんなこと気をつけた方がええんちゃう。
っていうことはアドバイス してます。

でもこれも緩いんです。私。
今の世の中、全てを排除してとか
ビーガンとか色々あるけどね、
やっぱりそれじゃないよなって思うんで。

もうそれをしたいっていう人には
できるだけやれる範囲でするけれど。
やっぱりタンパク質も必要やと思うし。

だけどあんまり添加物が多かったりとかは控えたいな。
野菜もそうですけどねー。


ー私の妊娠中も体重増加とかもあんまり言われなかったですね。

あんまり増えすぎたらリスクが高まるから、
それはちょっと助産院としては困るんで。
なんでもええよってわけにはいかないじゃないですか。

クリニックは帝王切開ができても、
ここは吸引分娩からもう既にできませんから。
もちろん会陰切開も何にも医療行為ができないんで。

やっぱりその人が安全にお産してもらうってことが第一ですから。
そこから考えたらな、
あんまり増えるのも困るけれど、
めちゃくちゃストレスたまるほども
頑張らんでもいいんじゃないかなって思うから。
それもゆるくですね。

だから、これぐらいどうかな?
ここちょっと変えてもどうかな?
ぐらいしか言いませんかね。

ーもう今年で開業して何年になりますか?

何年になるかなぁ、、、。
開業して14年です。

ー多分14年前と今とめっちゃ時代が変わってるじゃないですか。
子育ての環境も絶対違うと思うんですよ。


そうやなー。コロナもあったりとかでな



ー今のお母さんたちって、
子育てしにくい気がするんです。
自殺者も多いっていうし。
どんどん孤立していってる世の中な気がするんですね。そのしんどいお母さんたちに対して、
なんか思うことありますか?


そうやなー、私たち助産師だけでなく
もうとにかく支援を求めて、
誰かと繋がってほしいなっていうのはすごい思いますね。

今のお母さんたちは
インスタとかしっかり見るから、
そうやってどこかで繋がっていってくれたら
めちゃくちゃありがたいですよね。
私そんなことようせんから。 笑

だからめちゃくちゃありがたいし、
とにかく繋がってほしい。
それは助産師であろうがなかろうが、
普通のママで全然いいの。
ママの方がいいかもわからへんので。

そうやって繋がっていって
とにかく孤立せんといてほしいなあ
て思いますよね。
やっぱり時代とともに
ちょっとずつメンタルが大変というか、
強くない人も増えてるし、
時代やからもう当たり前なんやけれど、、、。
希薄になる中で繋がっていってもらえて、
自分1人じゃないと思って育児してくれたら嬉しいですよね。



ーそうですよね。
時代って言ってしまったら、もう
一言で終わっちゃうけど、
それでも取り戻さなあかんものがあると
私はそんな気がして。
お産もそうやし、医療も子育ても全部
本当に近代化になってて、
便利で時短がいい訳じゃないじゃないですか。
その始まりが、お産やと思ってて。
妊娠中もしんどすぎて動かなかったら
もっと体も弱るし。
だから、日頃のそういう関わりがあれば、
一緒に体動かしたりもできる
繋がるっていうのがほんまに大事やなって。


そうよなー。
やっぱり人間1人じゃ絶対生きていけやんから、
それは妊産婦さんだけじゃなくて、
どの時期でも老人であろうがなんであろうが思うから、ほんまに繋がってほしいですよね。


ー助産院を開業してからこの14年間、
大変なことがたくさんあったと思うんですけど、
1番大変やったのはなんですか?
どうやって乗り越えたんですか?


わたしね、1回ね、
すごいミスしたことあるんですよ。
自分が日頃思ってるのに、
それを実践できてなかった。
でも、何に助けられたかって言ったら、
それを隠すことなく仲間に話をして、
仲間がフォローしてくれたってことですね。
同じ助産師仲間が。
だから、やっぱりそういうところから考えても、
繋がりって大事ですよね。

その時にみんなからすごい責められたら
もう私やめたと思うんやけど、
もう無理やって、
廃業しようかなって思ったから。

だけど、やっぱり最終的に助けられたのは
仲間ですね。
そのタイミングで
お母さん達にここがとても大事なんやって。
他の方もむとう助産院が大事なんやって
言うてくれたことが、
すごく私の支えになったんです。
だから、やっぱり人の繋がりなんよ。
どれをとってもそうですよね。

リスクは0じゃないし、
ヒューマンエラーはあり得るんやなって。
誠心誠意でやってるつもりでも、
やっぱりそういうことっていうのは
あり得ると思ったから。
うん。繋がり
ネットワーク大事ですよね。助産師同士の。

ー人との繋がりがあれば、色々乗り越えていけますもんね。

病院のドクターとかも
全てを合わせてのことですけど。
大変なことしたのに、
めちゃくちゃ責められたわけじゃないというか、
私自身が1番責めてたけど。

だけど、そういうことあるよね。
だからいつでも助け求めてよって。
病院の先生がそう言ってくれた。
すごいなって思った。

また別のはなしやけど
ある先生も
わたしが1人でやってるっていうのは
すごい判断にも迷うやろうし、大変だから、
いつでも言うててくださいって。
そんなふうに声かけてくれたこともあったし。




ー自宅出産が終わった時に病院に電話してたじゃないですか?
それを聞いてめっちゃ感動して。
遠くで見守ってくれてるんやって。
病院に検診行った時も、
先生も助産師さんもすっごい優しくて。
ここでお産するわけじゃないのに
最後に頑張っていいお産やってきてね
みたいなこと言われてめちゃくちゃ感動して。
関わる人みんながめっちゃあったかくって。



やっぱり人の温かさに救われるよね。


ーお産も痛いじゃないですか。
痛いとか辛いとか怖いとかあっても
説明もあまり無く我慢するのが
当たり前じゃないですか。


我慢せなあかんと思ってんのよな。


ーでもむとう先生は妊娠中もいっつも
すごい細かく聞いてくれるし、
なんか何言っても肯定してくれて。
とにかく手厚いケアにすごい感動したんですよ。
その経験が今思い出しても胸があったかくなるし、
すごく自分に力を与えてくれたので、
こういう経験をしたことがある人は強いなと思って。
だから、そういう人を増やしたいなと。


そうよな。うん。ほんとに同じ思いやな。


ー自分の母親には甘えにくいとこあるじゃないですか。
血の繋がりはないけど、お母さんみたいな存在で。
全部聞いてくれるから言える。
だから私は武藤先生を連れてもう全国に行きたい笑
お産終わってもこれで終わりじゃないからねって
言ってくれてめちゃくちゃ嬉しかったです。

ほんまにいつまでもええから。
でも、相談者がどんどん
溜まってきません?って
きかれるけど
いや、みんな卒業していくから。
その人が必要としなくなるまで
言うてくれたら嬉しいね。


ーだから、みんなしんどい人。
 1回武藤先生とこ行ったらいいのになってすごい思います。



ありがとう。そんなん言ったら、
また私の活力になって
もうちょい頑張ろうかと思う。
必要とされてるってやっぱ嬉しいことやなー。



むとう先生の記事はここまでです。
4回に渡り読んでくださり
ありがとうございました!
ご感想などいただけたら
今後の励みになりますので
よろしくお願いします。

そして快く取材を受けてくださり
貴重なお話を沢山してくれた
むとう先生ほんとに
ありがとうございました‼️





🍀むとう助産院基本情報🍀


〒641-0013 和歌山市内原582-6
にて開業されています。

以下ホームページ抜粋

看護師として病院勤務をしながら二児を出産。
自分のお産に満足できなかった事や、
母乳育児をサポートしてくれる人が
いなかった体験から、自分自身が助産師に。
公立病院に22年勤めましたが産科病棟が閉鎖!!
ならば、自分で満足できるお産を・・・と、
自然でアットホームなお産を求めて
退職しました。
平成18年4月、自宅出産介助やおっぱいケアーをしながら、
ひとりひとりの妊産婦さんとじっくり関わりたい・・・
そんな思いで出張専門助産院を開業しました。
平成21年4月に自宅を無床助産院として開院。
平成22年3月、有床助産院として
念願の助産院を新築オープンしました

休診日:  日曜日・木曜日
診察時間:午前9時から午後5時
(最終予約午後4時)

むとう助産院メニュー

乳房マッサージおよび母乳育児相談
 初診5,000円 
 再診3,000円~
育児相談料 3,000円~
新生児沐浴料 3,000円
産後2週間健診 3,000円(母子)
産後1ヶ月健診 5,000円(母子)
★和歌山県内市町村の産婦健診受診券を利用できます
・その他
産後入院、産後デイサービス、産後訪問を御利用いただけます(各市町村との契約状況により、自己負担額が異なります)

乳児預かり(4か月ごろまで)
上の子と同時預かりや
乳児期後半の赤ちゃんはご相談下さい

https://muto-jyosanin.amebaownd.com

むとう先生、快く取材にご協力いただいて
ありがとうございました

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