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コードから調(キー)を判別する方法

今回は、調(キー)の判別方法について書いてみたいと思います。
コードを使った作曲方法について書こうと思ったんですが、その前に、前提として知っておかないといけない知識があるので、今回はそれについて書いてみます。


調の判別方法はいつくかある

調の判別方法といっても、メロディーから判断する方法、調号から判断する方法など、いくつかの方法が挙げられます。
今回は、その中でも、弾き語りの方向け。いわゆる歌詞と、コードネームのみの楽譜から判断する方法について書いてみたいと思います。

例えばこんな楽譜↓

架空の曲です

調についてですが、最初の段階では、基本的に、12種の長調と、12種の短調の、合わせて24種類あり、大体の場合が、そのいずれかに該当すると考えてもらっていいと思います。
そもそも調というのがわからないという方は、楽典などを参考にしていただければと思います。

1、始まりと、終わりのコードネームから予測する

一番、簡単なのが、曲の始まりのコードと、曲の終わりのコードで判断するというやり方です。
初心者向けの説明にしようと思うので、詳しい解説は省きますが、一つの調には、ダイアトニックコードと呼ばれる7つのコードが存在します。
例えは、Cメジャーキーであればこうです。

Cメジャーキーのダイアトニックコード(3和音)

その中で、一番安定して聞こえるのが、最初のコードです。
Cメジャーキーであれば、Cのコードです。

そして、曲の始まりと、終わりには、一番安定したコードが使われることが多いです。つまり、曲の最初と最後のコードが「C」だとしたら、Cメジャーキー。
「Am」だとしたら、Aマイナーキーと予想できます。

ちなみに、実際の楽譜のコードネームを見ているとCM7とか、Am7とか出てきますが、最初のアルファベット一文字と、小文字のm以外は一旦無視してOKです。
例えば、こんな感じ。

ちょっと雑な省略ですが、一旦こんな感じで進めます。

では、実際の曲で確認していきます。
例えば、あいみょんさんの「マリーゴールド」。

これは、最初と、最後のコードが「D」ですので、Dメジャーキーと予想できますね。

2、ダイアトニックコードとの一致数を確認する

先ほど、曲の最初と、最後のコードから予想すると書きましたが、これは、あくまでも、統計的にその確率が高いという話です。
アーティストというのは、曲に意外性を持たせたりして、工夫を凝らしていたりするので、あえて、そうでないコードを使ったりすることがあります。

例えば、荒井由美さんの「卒業写真」ですが、

これを先ほどのやり方で、予測してみると、「Dマイナーキー」と考えることができます。もしくは、最後がAmなので、「Aマイナーキー」。 

ですが、この曲のキーはCメジャースケールと考えられます。
その理由ですが、曲の中で使われているコードの種類です。

曲というのは、特に転調などを行なっていなければ、基本的には、一つの調でできています。そこに出てくるコードというのは、ほとんどその調のダイアトニックコードで構成されている場合が多いです。

この曲に出てくるコードをあげていくと
Dm、G、C、F、D、Em、Amといったところでしょうか。
それをダイアトニックコード一覧の中で、一番被っているコードが多い調を探します。

こちらのサイトで24の調のダイアトニック一覧が見れます。

すると、CメジャーキーとAマイナーキーが該当するとわかります。

3、最後に

最後に、CメジャーキーとAマイナーキーのどちらか?ということですが、ここでは、Cメジャーキーと考えました。私は、その根拠として、機能和声と、最後のメロディーの音で判断しました。
そこまで話してしまうと長くなりすぎるので、ここではやめておきますが、上記の2つの方法を覚えておくだけでも、多くの曲のキーが判別できるようになると思います。

最初にも書きましたが、今後、コードを使った作曲について書いていこうとする中で、調の話は、どうしても避けて通れない話になってくると思い、このような記事を書いてみました。何かの参考になれば嬉しいです。

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このYouTubeチャンネルでは、私が作った作品のデモ音源などをUPしてます。1コーラスだけのものなども多いですが、よければ、訪れてみてください。

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