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吹き矢/4段階のポイント

不肖「初段」の私が「吹き矢のポイント」について語るのは、「10年早いよ!」と言われそうですが、悩んでいるがゆえに「こうではないか?」ということで投稿していこうと思います。

さて、吹き矢には、以下4つのポイント(流れ)――と言うか、やや大げさではありますが、「要諦(ようてい)」があると考えています。
1.集中:気持ちを集中させる
2.狙い:マト(的)の中心にネライを定める
3.不動:身体を動かさない
4.呼吸:大きな一定の息を一挙に吐く
この4つの項目が、ピシッと決まれば、パーフェクト※となる…と思ってます。 ※5本の矢が、すべて7点(中心の白い円)に刺さること。

まず「1.集中」から。
協会の手引書では、吹く前に、以下の基本動作(=型)というのがあります。主な動作としては、
①マトに対して、45度のスタンス(向き)で立つ。
②両手で持った筒を、下から頭上に「1、2、」と弧を描くように上げる。この時、鼻から息を吸う。(下写真7~9)
③頭上に上げた筒を、「1、2、3、…」と弧を描きながら、ゆっくり下す。この時、口から息を吐く。(下写真10~12)

以前もご紹介した「協会の手引書」より

これ、最初に(初心者向けの)「吹矢教室」で習った時、「こんな、神主さんの儀式みたいのやるより、早く吹いたらええやん!」と心の中で叫んでました。ただし、ボイトレ(ボイストレーニング)教室の「腹式呼吸のトレーニング」でも、同じ動作でしたが。
ボイトレでは、「1、2、」で鼻から息を吸って、「1、2、3、…」で口から吐く※、という、ほぼ吹き矢の基本動作と同じだったんです。

※余談ですが、人間の呼吸とか身体運動では、この<3・6・9>という数字がよく出てきますが、何か意味があるんでしょうかね?
ちなみに、吹き矢で矢を吹いた後、「1、2、3、…」で筒を下す動作があります。
閑話休題――
この、吹き矢を吹く前の基本動作の“意味”が、最近分かってきました。
腹式呼吸で、ゆっくり息を吸う→吐く、という動きは、矢を吹く時のスローモーションの動きであり、アスリートが(よくやる)イメージトレーニング、と同じ。吹矢の「準備運動」なんですね。
筒を呼吸に合わせて上下させる動作は、身体全体で確認するための「型」と言えるのではないでしょうか。

それと、(突然ですが)「禅」の世界で、
調身(姿勢を正す)→調息(呼吸を正す)→調心(意識を整える)
という流れがあるそうです。
これって、吹き矢の基本動作ですよね。最後の「調心」は、意識の「集中」と言っても良いかもしれません。

やや理屈っぽく、投稿も長くなってきたので、「2.狙い」は次回にしたいと思います。
ただ、以上の基本動作は、矢を吹く前に、心身を整えて、意識を集中させる「準備運動」として、重要な動作だと言えるんでしょうね。
それと、この動作をバシッとやると、周りから見ててもカッコイイですよね。結構「ベテラン(達人)」に見えるんじゃないでしょうか(多少、得点が悪くても…)。