ネイルを塗るという行い
私は頻繁に爪に綺麗なマニキュアを塗る。
理由がある。そこしか好きになれないのだ。
形を整え、好みの色を注意深く塗り終えた10枚の爪はひらひらと動き、自分の視界に色と光を散りばめる。
私の爪だけはきれいだと、自分にもきれいな部分があるのだと、スキという気持ちを気づかせてくれる。
「そんなことない、きれいですよ」とか言ってもらえるのだろう、人間だからね。言いますよね?
でも理屈ではなく、言ってもらえても、ほぼほぼ嬉しくないのです。
(というかそもそも出し抜けにきれいですよ、って言