2021年3月21日 家庭菜園記録

<前回>

露地栽培(大根、エンドウ、そら豆、緑肥)

<京水菜>

 花壇に蒔いた京水菜が収穫できるようになった。3月15日まで収穫ができ、そこを過ぎると、途端に花が咲き出した。下の写真は1月20日に収穫した京水菜だが、背丈は20cm程度のかなりの小ぶりなものだった。3月に収穫した水菜は何とか30cmに到達する程度だったが、基本的に下の写真同様、白い部分が短く、下の方まで青々とした葉が生い茂った状態だった。無肥料でも、とりあえずは育つが、きちんと間引きをしないと、後から生えてくるホトケノザなどの冬の野草に負けてしまう。葉が重なり合ったら、順次間引きというのをきちんとやっていくのがいいのだろうか?

 しかし、きちんと発芽をさせるのが、実は結構難しい。表面の草を削り、雑草の根を切って、溝を掘り、土をかけていくという理屈はわかるのだが、実際にやってみると、どのあたりの土をかけた方が良いのかとか、乾燥防止の為の草マルチをどれだけかけるべきなのかとか、感覚がつかめない。

 冬の栽培は、私の庭での場合は、結構難しい。というのも、1日に日が当たる時間が、良くてせいぜい2〜3時間で、1日中日陰なんて箇所もある。日光が当たったところの生育は、段違いなので、やはり、日の光はすこぶる重要だと思う。今回、画像はあげていないが、プランターと花壇に蒔いた、行政が配布していた菜の花の種は地域に適したものなのか、発芽率も生育も良かった。

 私の栽培は、自然農の真似事をやっているのだが、こういうスタイルだと、種がすこぶる重要になると言うので、今度は、野口のタネなどの固定種を販売しているところから購入して蒔いてみると、また違った結果になるのかもしれない。

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<大根>

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 9月にリンゴの木の下に蒔いた耐病総太りだが、12月24日から収穫出来るようになった。種まきから3ヶ月で収穫が出来る状態になった。今回、雨の都合上、9月2日に播種したものの、私の住む地方では9月10日から、18日頃に大根の播種をするのが良いらしく、次はその期間に播種をしたい。適期適作が求められる。一応、種子袋には、8月から播種が可能とされるものの、8月だと、虫の活動も活発な上に、暑さが厳しい為、幼い苗が弱り易い。一方、9月末に播種すると、寒さがすぐに来る為、株が大きくならないという。そのため、このあたりだと、9月15日前後がベストだと言う。

 今回の私の播種は早すぎたかもしれないが、発芽率は比較的良かったと思う。細かくしたミョウガの葉などを乾燥防止でかけたりしたが、あれは不要だった。発芽阻害をしてしまったからだ。理想的なのは、イネ科の雑草の乾燥したものを草マルチにする程度なのだが、イネ科の雑草が生えていなかったので、草マルチとして、ミョウガの枯葉を使ったが、失敗だった。

 今回、私が大根の種を蒔いたリンゴの木の下は、地下茎が残る多年草の植物であるミョウガが生えてくるところである。植生遷移上(引用元:森林・林業学習館)、多年生植物の草原から雑木林の土壌に該当すると思われる。本来、一年草の大根にとっては、肥えすぎた環境であるのか、無肥料でありながら、窒素過多になった時につくアブラムシがつき、葉も濃い緑色となった。自然農を実践されている人たちも木が多く、落ち葉が多い場所だと、大根の生育が良くないと話されていたことがあったが、その傾向はあったのかもしれない。大きさは、大きくて30cmと小ぶりな出来になった。

 それでも、無肥料・無農薬で栽培されているため、大根独自の力で育ち、その細胞は、かなりしっかりしたものだったと思う。触れると、しっかりとした硬さで、張りがある。皮も薄く綺麗に剥ける。味は2月末の寒さにあたったものは、とりわけ甘みが強く、美味しかった。


<えんどう豆・ソラマメ>

1枚目:雑草の中のえんどう豆(播種:11月7日 定植:12月 撮影:3月16日)

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2枚目:そら豆(10月30日播種 撮影:3月16日)

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3枚目:えんどう豆(播種:11月7日 定植:12月 撮影:3月16日)

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4枚目:エンドウ豆(韓国唐辛子の後作 播種:12月 定植:2月5日 撮影:3月16日)

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 ソラマメは3月に入り、開花が進んできた。エンドウ豆は、地植えのものは開花していないが、鉢植えにしているものは開花してきている。

 ソラマメはともかく、エンドウ豆は2月〜3月10日頃まで、ヒヨドリに苗をつつかれることがあった。それでも、ダメになることはなく、次々と芽を再生させている。スーパーで買ってくる豆苗のように切っても切っても再生して、大きくなる。豆苗はえんどう豆の若苗だが、ヒヨドリも人間と同じように食べる。しかも、ヒヨドリはわかっているのか定かではないが、苗をかじっても死なない程度についばむ。だいたい、朝の6時台に飛んできてはちょっとつまんで去っていく。それを毎日繰り返す。暖かくなる3月中旬以降は食料が増えるのか、ついばまなくなるが、冬の寒い時期では、こうした豆苗は貴重な栄養源なのだろう。それが無くなっては困るから、ちゃんと無くならないように、分けて食べる。ついばむ株も日によって分けるなど、よく考えられている。

 彼らが好むのは、地植えのえんどう豆の苗で、次に好むのは、底の深いプランターで三つ葉を育てている中で育てているえんどう豆の苗だ。逆に全くつままないのは、底の浅い鉢で育てて、開花が早いえんどう豆の苗。どの苗が栄養があって、良いのかをちゃんとわかっている気配である。このまま収穫を迎えて、ヒヨドリが多くついばんだ苗がよく実をつけるのか楽しみである。

 他の人が管理されている畑のエンドウ豆は、もう背丈が1mを越すのだが、うちのはせいぜい40cm程で、背丈が低い。これから4月中旬から6月くらいが収穫になるのだが、どれほど大きくなるのか気になる。

 1枚目の写真はイタリアンライグラスや、ライ麦ライ太郎を周囲に生やしながら栽培している。株周りの草は刈った方が良いのだが、マメ科とイネ科は共存関係にある事や、イネ科が深く土壌を耕し、緑肥にもなり得る点を考慮して、なるべく刈らないで様子を見ている。今のところ、一緒に大きくなっているように見える。時折、麦踏み代わりにイネ科の雑草とライ麦を倒しつつ、見守っている。

 ソラマメは、11粒まいた内、順調に成長しているのは、4株であるが、ただ撒いた割にはよく育っていると思う。栽培が難しいと聞いているので、これからちゃんと育ってくれるのかが気がかりだ。

緑肥(ライ麦ライ太郎)

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播種:2021年2月2日 すき込み予定日:2021年5月6日

 圃場の至るところと、大型プランターにライ麦を緑肥として播種している。初めてのライ麦利用なので、どんな感じで育つのか楽しみである。この写真のプランターには、柿の禅師丸を植えようと思っている。

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