2021年度NAIST第2回入試に合格しました

はじめまして。

去年NAISTの第2回入試に合格しました。情報科学領域です。ちなみに当時の志望研究室は機械学習とか使う系の研究室です。

開示結果は161点で、寮優先権が同封されていました。

そろそろ今年の受験生の方が去年の自分と同じように入試情報を探す時期かと思ったので、記憶が曖昧ですが体験記のようなものを書いてみます。

私が何者であったか

文系です。GPAは2.4くらいでした。プログラミングはPythonだけそこそこ書けましたが深層学習のフレームワーク(tensorflowとか)は全く書けませんでした(ちなみに面接で深層学習のフレームワークが使えるかどうか聞かれました)

TOEICは800点後半で、数学は特別得意なわけでもなく、コネがあったとかでもないです。


これだけは絶対にやった方がいい

2つあります。

1. 志望研究室と周辺領域の先生と面談

NAISTの入試に限らずこれは絶対にやった方でいいです。人と話すのがめちゃくちゃ億劫な人にとっては他人、ましてや面識のない教授と面談するなんて面倒通り越してタンバリンですが絶対にやった方がいいです。

合格したら2年間自分の生活に関わる人ですから(NAISTは途中で研究室を変えられるしハードルも低そうだけど)、自分が重視する要素を満たしている方か見定めましょう。

おそらく重視する要素は研究面と人格面にざっくり分けられると思います。私は人格面を特に重視しました。研究内容がズレていてもアドバイスがあまりもらえない程度ですが、そもそも性格が合わなかったりパワハラ気質な人とだと大学院生活がとてもストレスなものになりますので。

人格的な要素はネットの情報だけだと全くわからないので実際に話をする中で掴んでいくのがいいです。あとはそこの研究室の学生に聞くという方法も有効ですね。

2. サーベイ

一にサーベイ二にサーベイ、三四もサーベイ五にサーベイ。ベイベイベイベイサーベイ音頭。あっそれ。

NAISTの入試は小論文の比重がとても高いので、英語や数学に特別注力するよりこちらに時間を割いた方がいいです。院に進学してもサーベイはずっとすることになりますし。

学部から分野が地続きの人はまあ書けると思いますが、他分野から進学する人はまずその分野の雰囲気やノリを掴むことを意識した方がいいです。きっとあなたが勉強してきた分野とは用いる方法も異なるでしょうし、何をもって結論の妥当性を担保しているかも異なる場合があるでしょう。分野には分野なりの型のようなものがあるものです。ノリが分かっていないともしかしたら小論文が的外れなものになってしまうかもしれません。

他分野からの人が他分野に入門するに当たってもう一つ意識した方がいいのは、その分野に関する地図のようなイメージを心の中に持つことです。こういうタスクはこういう手法で解くのが定番で、ああいうタスクと大きく見れば一緒で、あのタスクとはこういう点で異なっていて…など。

「◯◯といえば××」「◯◯といえば××ではない」という形の知識、言ってしまえばそのアカデミックな共同体における暗黙的なルールの繋がりを理解するということが大切です。

例えば新しいバイト先とかサークルに入った時、そこで何がどんな風に行われているか、あの人とあの人はこういう人でこういう関係なんだな…って理解することでそこの一員として動けるようになりますよね。本質的には同じことだと思います。

これらのことはなるべく早くにやっておいた方がいいです。小論文のアイディアはこうした知識の堆積からたまに漏れ出てくるもので、これだけの時間があればいいというものでもないと思うので。

なるべく早い段階から知識を仕込んでおいて、果報は寝て待つのが理想かと思います。

ただ寝て待つだけでもアイディアらしきものは降ってきますが、実際に先行研究を読んで検討してみたら的外れなアイディアだった…ということがありますので、それを果報にする確率を高める思いで論文を少しづつ読んでいきましょう…。

ここまでまあ偉そうなこと書いてますが、自分の入試本番の小論文は結構ひどい出来でした。あの時やっておけば…という強くてニューゲームな思いでこれを書いています。

小論文を書くにあたって

論文を読みながら、自分の当初の興味は捨てずに、彫刻を切り出す感覚で自分の興味をブラッシュアップしましょう。

これは他の人も散々書いていることですが、志望する研究室の方に見てもらうといいです。

英語

英語をやりましょう。

数学

マセマとかストラングとか。ストラング面白いです。本番は解き方を口頭で説明することになるのでその心の準備も。自分は本番で2問中1完1半みたいな出来でした。



私が書けることはこれくらいです。参考になってもならなくともいいのですが、どちらにせよ私の書いていることは鵜呑みにせず、あなたがあなたなりに妥当性を判断して取捨選択してください。生駒は坂が多い。


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