子供達に教えられた、目を見て話すことの重要性。
私は、相手の目を見て話すことが、
子供の頃から、とても苦手だった。
学校の先生や両親から、
「目を見て話しなさい!」
と、何度言われたか分からない。
怒られないために、相手のあごから
喉の辺りを見ることにしていた。
すると、怒られることがなくなった。
しかし、通知表には、いつも、
『相手の目を見て話しましょう』
と、書かれてしまう。
なぜ、それが苦手なのか、当時は、
自分が発達障害だと知らなかったし、
どうしても、相手の目を見ることが
出来ない。
そんな私を変えたのは、福祉団体で
働いていた時に出会った、子供達だった。
私は、県内の介護施設のデータベースを
作りながら、福祉図書館の司書もしていた。
苦手な窓口業務に、戸惑いながらも、
手元の本や、申込書を見ながら、
業務をこなしていた。
そんな時、課長が、近所の小学校に、
この図書館のことを知ってもらおうと、
通知を出した。
すると、数人の小学生が、図書館に
来てくれた。
子供達にとって、福祉は初めての世界。
「手話ってなんだろう」
「これ、点字ってやつかな」
という声が聞こえてくる。
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