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余りにも痛い敗戦〜ソフトバンク、リーグ優勝逃す

それは、残酷な幕切れだった。

マジック1で迎えた、最終戦。

ソフトバンクは敗れ、同率で並んでいた
オリックスが、リーグ優勝を果たした。

私は、ずっと、ソフトバンクの
試合を観ていたが、
正直なところ、
中継ぎが打たれた時点で、これはダメだ、
と、思った。

打たれた投手は、ベンチに帰っても俯いたまま。
ここで、声出しが出来るくらい、
肝が据わっていなければ、
優勝を賭けた試合の投手は務まらない。

ソフトバンクの選手は、よく頑張ったと思う。

特に、柳田悠岐選手は、
怪我を負いながらも、ホームランを放った。

しかし、先発の、板東投手が、
粘って、0点で守ったものを、
中継ぎ陣が、打たれてしまった。

今までの活躍を思えば、
それらの投手を責められないが、
普段なら抑えているであろう打者に、
ホームランや、ヒットを浴びた。

要は、肝が据わっているか、だと思う。

絶対優勝するんだ、負けられない、が、
良い方向へ、作用する選手。

これは、柳田選手が、良い例だと推測する。

反対に、他の選手は、
悪い方向へ、作用してしまった。

甲斐捕手も、相当、苦労しただろう。
何しろ、ストライクが入らないのだから。

この試合の前の試合は、サヨナラ負け。

そのショックを、どう振り切るかと観ていたが、
それは、出来ていたと思う。

ただ、優勝決定戦というプレッシャーには、
中継ぎ陣が、耐えられなかったのだろうか。

首をむち打ちで痛めて、
時折、顔を歪めながらも、
守備に、打撃にと奮闘した、柳田選手が
浮かばれない。

昨年4位、今年は2位と、
コロナや怪我、病気で、離脱者が
多数出たのに、優勝争いをしたのは、
さすが、選手層が厚いと思う。

しかし、その苦しい時に、支えた若手を、
レギュラー陣が復帰した途端、
ファームに落とし、
メンバーを固定化するべきだったのか。

調子の良い、若手を、
そのまま使うのも、ひとつの手だった。

調子の良い選手を使うのは、
何の不思議もない。

プロなのだから、当然だ。

それを、容赦なくファームに落とす、
そのやり方が、本当に良かったのか。

いずれにせよ、
ソフトバンクは、目の前にある、優勝を逃した。

あとは、CSを、勝ち抜くしか、
日本一になる道はない。

セリーグの覇者、ヤクルトは、
村上選手ばかりクローズアップされるが、
他の選手も上手いから、優勝した。

今のままでは、日本シリーズどころか、
CS突破さえ、危うい。

この、最終戦の解説者、
小早川毅彦さんの言う通り、
選手に非はなく、
監督、コーチの責任だ。

最後に、勝敗を分けたのは、何だったのか。

それは、優勝への執念だと思う。

監督、コーチ陣には、猛省して欲しい。

先日、退団した、松田宣浩選手のように、
劣勢の時こそ、声を出す、
そういう選手が少なかった。

キャプテンとはいえ、
満身創痍の、柳田選手が声を出していたが、
他の選手は、どうだったか。

プロは、結果が、全てだ。

目の前から、スルリと逃げていった、
リーグ優勝を掴まえられなかった、
ソフトバンクは、
まず、CSを勝ち抜いて、
日本一への、荊の道を歩むしかない。

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