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そうなる事を私は知ってた


「大事な話がある」

翔太くんから届いたメッセージの通知を見た時、心臓がドキっと音を立てたのがわかった。

え、大事な話?そんな改まって私に話すことある?そもそもそこまで深い関係なの?私達って。

なんだろう、、他にも男の子と遊んでるのばれた?

てか、別に付き合ってないし良いよね?

それともこっそりインスタ見てるの気付いた?

あー、DMしたこともあるし見てても別にいいのか、、

じゃぁいったいなんなの、大事な話って??

頭の中がパニックになりながら

〝どうしたの?“

とだけ返信した。


「aoiさんの部屋に一緒に住んでも良い?もう彼女と別れようと思ってる」

、、、え?

一瞬、目眩がした。

でも、どこかでこうなるのを知っていた私もいる。


再会した時から、翔太くんはそのうち彼女と別れるだろうと思っていた。


私は無意識に、緩く、生温かく彼の味方になり、ほんの少しの心の隙間に入り込み、もしかしたら翔太くんの拠り所になっていたのかも、なんて思ったり。

だけど、それは私がそう思いたいだけで、きっと色々なタイミングと偶然が重なって単純に彼にとって私の存在が都合良かったのだということも理解出来ている。


最近、いつの間にかご近所に越してきた健全くんにこの事についてLINEした。

誰かに聞いて欲しかったし、彼も4月からセフレの女の子と一緒に住むと聞いていたからだ。

セフレと同棲とかマジで意味わからんと数日前健全くんに言い放ったばかりなのに、自分だって意図せず似たような状況になりつつあるんだから恐ろしいし、

若い子の感覚ってホントによくわからない。

健全くんはイかれてるaoiさんも魅力的だと言ってくれて、僕も好きになりそうだとリップサービスをくれた。



まぁでも困惑はすれども、
結構面白がっている私もいる。

翔太くんに対しては以前のような恋焦がれる気持ちはなく、今困っているなら力になりたいとただ思っている。

そう、可愛がっていた親戚の男の子が頼ってきたみたいな感覚。


結局は母性本能が全ての原動力。

時々美味しい思いもさせてもらいながら

愛を配る事をやめられない熟女。


これからどうなる事やら、、


お人好しもほどほどに。笑



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