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調剤事務の仕事内容やメリットは?現役薬剤師が解説!

皆さんは調剤事務という職種があるのはご存知でしょうか?
簡単に説明すると薬局の受付の人です。
そんな調剤事務の需要が最近増加してきています。

調剤事務とは一体どんな仕事をしているのか?
どんなメリットがあるのか?
現役薬剤師であり、普段調剤事務と一緒に働いている私が解説していきます。

何故需要が増加しているのか?

2019年に厚労省が発表した0402通知によって、今まで薬剤師しかできなかった業務の一部が、調剤事務などの非薬剤師でもできるようになりました。
これにより調剤事務の業務範囲が拡大。できる事が増えるとそれだけ人手も必要になるので、需要も増えてきているという訳です。
実際多くの企業は積極的に調剤事務を採用しています。


調剤事務の主な仕事内容

できる事が増えたといっても、薬剤師の代わり服薬指導をしたりする事はありません。
簡単な仕事のお手伝いと思ってもらえれば良いかと思います。
今回は細かい業務は省いて、メインとなるいくつかの業務について説明していきます。

1.受付&パソコンへの入力

薬局に来た患者さんから処方箋を受け取り、処方箋に書かれている内容をパソコンに入力します。
書かれている内容とは、薬品名や用法などです。
たくさんの文字を打つ訳ではないので、タイピングはそれほど速くなくても普通に文字や数字が打てれば問題ありません。
接客ができて基本的なパソコンスキルがあれば大丈夫です。

2.ピッキング

入力が終わったら次に調剤棚や引き出しから薬を取り揃えます。この業務をピッキングと言います。
ピッキングは0402通知で非薬剤師でもできるようになった業務の1つです。
処方箋に書かれている薬を取り揃えていく作業なので、特殊な技術などは必要ありません。だからこそ非薬剤師でもできるようになりました。
最初は時間がかかるかもしれませんが、毎日する業務なので慣れるのも早いですし、慣れれば速度も上がっていきます。

3.レセプト業務

レセプト作成や請求業務も調剤事務が行う重要な業務です。
レセプトとは診療報酬明細の事で、診療に要した費用などが書かれています。
医療費は最大3割を患者さんが負担し、残りを保険者が負担する仕組みになっています。
レセプト請求は、この残った分を保険者に請求する業務です。
請求はパソコンで行いますが、やり方のマニュアルがあるところがほとんどなので、それに従えば問題なくできます。
レセプト作成はコンピューターが行ってくれるので、誤りがないかどうかをチェックします。
もし誤りがあった場合は正しい内容に修正する。これもレセプト業務の一環です。
そうして作成したレセプトを月に1回まとめて請求します。


調剤事務として働くメリット

調剤事務という職種にはたくさんのメリットがあります。
じゃあそのメリットとはどんな内容なのか?
今回は誰にでも当てはまるようなものに絞って紹介していきます。

1.未経験、無資格でも働ける

医療業界は専門的な資格がないと働けない事がほとんどですが、調剤事務として働くにあたり必要な資格はありません。
もっていれば優遇される資格はありますが、どれも必須ではないです。
更に先ほど説明したように特殊な技術は必要なく、業務内容もそれほど難易度が高くないので未経験でも始められます。
実際、私が普段一緒に仕事をしている調剤事務も完全未経験から始めた方でした。
企業側も未経験歓迎の求人を多く出しています。

2.勤務場所がたくさんある

調剤薬局は全国どこにでもあります。
数もコンビニ並みに多いので、自宅の近くで働きたいなどの希望を叶えられる可能性が高いです。
もし引っ越しなどのイベントがあっても大丈夫です。転居先の近くにも必ず薬局はあります。
ドラッグストア併設の調剤薬局も増えてきているので、それも含めると勤務する場所がないなんて事はあり得ません。

3.継続的な需要が見込めるので将来性がある

医療は人々の生活に欠かせないものです。今後も絶対になくなる事はないですし、むしろ高齢化の影響で需要は増加していくでしょう。
なので薬局含め医療業界の仕事がなくなる事はありません。それは調剤事務にも同じ事が言えます。
薬局がある限り調剤事務という職種はなくならないので、安定した医療業界で働き続ける事ができます。
今後も十分に需要が見込めますし、一度離職した後でも復帰しやすいでしょう。

まとめ

  • 調剤事務の業務範囲が拡大した事で需要が増加した。

  • 未経験、無資格でも始められる。

  • 接客ができて基本的なパソコンスキルがあれば問題なし。

  • 今後も継続的な需要が見込め、安定した医療業界で働ける


以上、調剤事務という職種について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
疑問に思っていた事が解消されたり、新たな発見などがあれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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