再び世界を目指すことになるかもしれない話
今日、一般社団法人日本国際手話通訳・ガイド協会で開催された国際手話講座プログラムの説明会に行ってきた。
国際手話とは、手っ取り早くいえば世界中のろう者が交流する際に使われるもので、日本手話やアメリカ手話など、自国で使っているものとは異なる。
国際手話には、各国のろう者が顔を合わせ交流する際に自然発生的に生まれてくる非公認のものと、世界ろう者会議で話し合って決められた公認のものの2種類があって、国際手話通訳者は、後者の公認手話を用いて通訳を行っている。
ただ、国連主催の会議に国際手話通訳がつくようになったのはここ数年のことで、国際手話自体の普及率もまだ発展途上。今後はまず認知度と普及率を上げていくことが喫緊の課題となっているけど、日本で国際手話ができる人材の育成を急ぐ理由がもうひとつある。
それは、聴覚障害者による国際総合スポーツ大会である「デフリンピック」が2025年に日本で開催される予定となっていること。
夏期のデフリンピックは25競技あって、各競技につき2人の国際手話通訳を配することになっている。言い換えると50人の通訳者が必要となるわけなんだけど、現状、日本語⇔国際手話に対応できるプロレベルの通訳者は10人程度とのこと。
当然今も養成は続けられているけど、国際手話をマスターするには最低3年以上はかかるので、2025年までに人が揃わない可能性もある。
数年前、ブラインドサッカーのレフェリーでパラリンピック出場を目指していたけど、仕事の休みが不安定になって活動できなくなった後悔がある。
今日も「ぜひ講習に参加して、一緒にデフリンピックを目指しましょう」と頭を下げられたわけだけど、今から研鑽を積んで、再び国際大会の出場を目指してみるかな...
ちなみに、日本ASL協会でも国際手話の講習会が開催されているけど、公認手話を一から学べるのは「一般社団法人日本国際手話通訳・ガイド協会」だけとのこと。
国際手話はそれぞれの国の言葉や手話とは概念が違うので、英語が喋れなくても、また日本の手話がわからなくても学ぶことができる。
もし興味がありましたら、こちらをご参照ください↓
https://jiiga.com/
今後も記事を増やしていきますので、ご期待ください。