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漫画・アニメレビュー:2024年冬アニメ1話感想 その③

■僕の心のヤバイやつ 第2期

 OPがかわいい!かわいい上にぐりぐり動きます!このOPだけでも観る価値ありですわ!
 二人で帰るシーンの夕陽、スペクトルの時間経過による変化がおみごと。スタッフの熱意が伝わってきます。クラスメイトの原さんが視聴者目線のツッコミをしてくれるのが助かりますわね。
 お揃いの秋田犬チャームを無くして落ち込む山田さんを見かね、原さん神崎くんに『ありがとう……もういい』『オレが探す』と言い残して悪天候の中へ出ていく市川くんの頼もしさといったら。このシーン、市川くんは片腕を折っているので傘が差せないんですね。傘を差してしまうと積もった雪をかき分けられなくなるから。雪のそぼ降る中、自身が濡れるのも構わず地道に探し続ける市川くんにそれとなく助言を与え、山田さんに彼の行動をそれとなく伝える関根さんのオトコマエ度よ!からのチャーム発見は偶然か必然か。これは1話目から確実に尊死させようとしてきていますわね……もちろん視聴継続。
 本編とは関係ありませんけども、吉田さんを演じているのは種崎敦美さん。フリーレン、アーニャ、玉葉妃、そして吉田さんのようなギャルといった幅広い役柄を演じ分けられるのには恐れ入りますわ!


■姫様“拷問”の時間です

 巨躯の独眼巨人をひとりで打ち倒すほどの力を持つ姫騎士……からの速やかな捕縛、虜囚。テンポはよろしくてよ。
 さっそくの拷問ターン、アイアンメイデンから出てきたのは……焼き立てのトースト。香ばしく焼け、パリパリとした食感が伝わってきそうな焦げ茶色の耳に、厚切りトーストに特有のふんわりした中身……贅沢に新鮮なバターをのせ、溶け出す乳脂の香りは空腹の胃袋と脳みそを直撃する。そう、そのトーストはまさに今が食べ頃、時をおいてはならぬもの。……を見せられた姫様、思わず「おいしそう……」と漏らし、いっしょに囚われていた聖剣(意思あり、会話可能)に早口で言い訳をする始末。以降、たこ焼き、深夜のラーメンと続きます
 うーん、ある意味では“拷問”なんですけど、これ、たぶんアニメ映えはそんなにしないのでは?ストーリーらしいストーリーもなく、このパターンがずっと続くのであればかなり厳しいのではないでしょうか。とりあえず視聴継続。


■道産子ギャルはなまらめんこい

 北海道は北見市が舞台。雪が降りしきり、すでに積もった雪の中を、なぜか目的地まで行かずタクシーを途中下車する主人公。降りて初めて冬の北海道の脅威に直面したみたいな顔をしてますけど、あなたどこからタクシーに乗ってきましたの?この奇行の答は簡単、ヒロインのギャルに道端で出逢うためでしたわ〜はい〜この時点で嫌な予感がいたしますわ〜
 どうやら目的地の隣町まで徒歩約3時間かかる模様。なぜそんなところで途中下車しましたの?地図アプリとか入っておりませんの?そして東京から来たというだけでギャルに好感度MAX持たれる主人公。これってあれですわね……異世界に転生した主人公が無条件に異性に好感を持たれてハーレム、という構図とまったく同じですわ。あまりにも主人公に都合のよいストーリーテリングが気持ち悪すぎてBパート途中で脱落。1話切り。


■望まぬ不死の冒険者

 よくある疑似中世ヨーロッパ、あるいはナーロッパ。ギルドのお仕事斡旋方法にちょっと疑問が残りますわね。貼られた依頼書を持っていく方式だと、持っていった個人ないしはグループしか受注できないということですわよね。まあ、この手の作品にそのような整合性は必要ないのでしょうけど。
 まあ、ゲームの中の世界ですわね。どこからともなく三角フラスコが4つ出てきましたし……1話目でスケルトンからグールに進化?して終わり。進化……?今のところ可もなく不可もなく。劇伴は空気にも等しい出来ですけども、EDは絵も歌も謎に高クオリティ。とりあえず視聴継続。


■悪役令嬢レベル99〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜

 ちょっとドイツ風味?のナーロッパ。道端で具合を悪くしたおばあさんを助けた治癒魔法は「まだレベル1」。ここもゲーム世界ですのね……初邂逅は大臣の息子、将軍の息子、王国第二王子。タイトルコール、「光の魔法と勇者様」。
……
「光の魔法と勇者様」!?
 ちょっとお待ちなさい何かがおかしいですわよ!
 やっぱりゲームの世界でしたわ〜!トラックにはねられて異世界転生した女子大生が独白を始めるのに至るまでCMをはさんで約15分!Aパートで切られたらどうするつもりでしたの!
 あと攻略対象に興味ゼロって、それはなにゆえにそのゲームをやっておりましたの?
 よくある無自覚無表情無感動主人公。わたくし、この手の作品をどう楽しめばよいのか皆目わかりませんし、主人公が最初から強いと感情移入できないので困ります。例外があるとするなら、最初から優位な理由がちゃんとあることですけども、この作品のようにそれを説明口調で大した苦労もなくレベル99に達しましたとやられると、それはそれで興ざめしてしまいます。よくこんな稚拙な構成のものをアニメ化できますわね。1話切り。


■最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました

 声優は邪神ちゃんと同じ人ですわね。高所から落ちる時に邪神ちゃんと同じ声で悲鳴を上げておりましたわ。やたらと顔のアップが多いのはそういう演出なんでしょうか。背景も気合が入ってるようですし、つくりは丁寧だと思います。時折チーンという音とともに独り言と言いますか、見えない誰かとしゃべっているシーンが入りますけれども、これは転生した自分の前世?としゃべっているそうですわ。人格が二つあるということですの?
 もらったスキルで職業も人生も決められる、よくあるなろう系世界。しかも星という概念が付加されており、星の数が多いほど優れている、と。ミシュランですの?そして村長いわく『星無しなどこの世にいてよい存在ではない』とか。怖っ!
 追手に使役されていたスライムがただのゼリーみたいなのに対して、主人公がテイムするスライムにはかわいらしい目と口がついているのがあざといですわね!あと冒頭でいわゆる収納魔法のかかった四次元ポケットみたいなバッグをいくつも持っておりますけど、それがあればいくらでもなんとでもなるのでは……
 全体的にガバさは目立つもののやる気と丁寧さは感じられ、何より劇伴が良いので視聴継続。

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