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反社会的勢力に身を置くことの意味【相棒22 #5 冷血】

次回予告から「この人何かやらかす?」と予感。

今までのパターンから、警視庁に異動してきたばかりの人が何かしら事件に関与してることが多いで、そう思いました。

しかしそれは、「先入観」でした。



・1枚のミントの葉からたどり着いたもの

事件現場に落ちてあったミントの葉。
逮捕された闇バイトの若者のうちの1人が
「指示役はどら焼きを食べていた」と証言。

「ミントティーでも飲んでいたのか?」と
最初は思いました。
しかし、右京は「洋菓子に使われる」と気づきます。
すごいのは、ここから「フルーツどら焼き」にたどり着いたことです。

しかもフルーツどら焼きの店長も、事件に関係していました。

・冷酷な現実(ネタバレあり)

所轄から異動してきたばかりの桐生。

彼がヤクザや半グレに
情報を売ったわけではありません。
しかし、結果的に彼らに利することになったため、処分が下されました。

実は、フルーツどら焼きで働いていた男性はヤクザで、桐生の父親(花井)でした。
桐生は父親の存在を知らずに育ちました。

身内にヤクザがいれば、
警察になるのは難しいでしょう。

結果的に、桐生は念願の警察官になったものの
退職に追い込まれました。
右京が花井に言った言葉がこれです。

もっとも深く愛した者をもっとも深く傷つける。
反社会的勢力に身を置くということはそういうことですよ」

結果的にその言葉のとおりになってしまいました。

・下っ端は切り捨てられるだけ

序盤で闇バイトで雇われた若者が逮捕されました。
彼らは始める時に
身分証明書を取り上げられています。
逃げようものなら、家族に危害を加えると脅されている状態です。

追い詰められた若者は、
指示役を殺してしまいます。
闇バイトで詐欺に加担するよりも、もっと重い罪に問われます。

「どうしたらよかったんだ!?」
パニックになる若者。
それに対して薫はこういいました。

「一人で抱え込まずに頼ればよかったんだよ」

孤独で他人に頼れない人は、
犯罪のリスクが高くなるのでしょうか。
そんなことを考えました。

・感想

警視庁に異動したばかりの桐生が気の毒に感じました。組織の性質上、仕方がないと感じました。

ある意味その判断を下す大河内監察官の仕事は
過酷です。
私情を挟むことは許されないと感じました。

ヤクザも半グレも、どっちもどっちと感じました。
どちらも、たちが悪い。
やたら高報酬の仕事は、こういう人たちと接点を持ってしまいかねないと怖さを感じました。

闇バイトに手を出した若者の末路を見た気分です。

以上、ちえでした。
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