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私のアイデンティティは薬剤師

一昨日、母校の大学に行きました。
年2回ある卒後教育に出席。
「研修認定薬剤師」の単位をとるためです。

研修認定薬剤師は、
長男が出産する直前にとりました。

3年に一度更新が必要、
かつ、毎年取るべき単位数の要件があるため
薬剤師の仕事はしていませんが、
講義は受けてます。

幸いなことに、
ネットで受けられるサービスもあるため、
フル活用してます。

休業中なので、現場のことがわからなくなってます。
2018年以降に発売された薬は自信がありません。
そのため、こういう機会でもないと、
知識をアップデートすることがないので
ありがたいです。

2つの講演がありました。
1.薬剤師と政治について。
2.大学病院における医薬分業の成果と課題

1.薬剤師と政治について

講演されたのは、製薬業界の業界紙の記者。
主に薬剤師のワクチン接種についてでした。

去年、コロナワクチンを打つ人が
足りなくなると予想されたため、
薬剤師もワクチン接種するかどうか議論になりました。

しかし、注射は医行為と見なされていたため、
薬剤師がやるとなると、「違法性の阻却」という
超法規的な考え方でやることになります。
(どっちみち違法になりますが)

日本薬剤師会のトップは、
「要請があればやる」と言い、
結局実現しませんでした。

「私も、研修を受けて、
ワクチン打ちに行くことになるのか?」と
気になっていたため、当時注視してました。

当時はなぜやらなかったのは不明でしたが、
その内情を知ることができました。

端的に言えば、
「違法性の阻却」を使ってやりたくなかった。
合法的にやりたかったそうです。

合法的に薬剤師がワクチン接種をするとしたら、
「医師法」の改定が必要になります。
私はこれを聞いただけで、
どれだけハードルが高いかわかりました。
自分たちの職種も簡単ではないのに、
他の職種の法律を変えるのは言うまでもありません。

そこで疑問に思った私は質問。
「薬剤師会の中でも、「違法性の阻却」を使ってでも、ワクチン接種をしようと主張された方はいるのか」と。

講師の先生からは、「いました」と即答。
「マジかぁ」と内心思いました。
それと同時に、「私も含めて、受け身でないか」と
考えさせられました。

この先生の書籍を読んで勉強しようと思いました。
刺激的な話はでした。

2.大学病院における医薬分業の成果と課題

こちらは、母校の大学病院の薬剤部長(教授)が講演。
学生時代からこの先生の講義を受けてましたが、
現場の話がメインなので
毎回楽しみだったのを思い出しました。

人は少ないのに、業務量は増えていく。
しかも、育休者、時短勤務者が多く占める状態。

その中でも、
薬剤部からリフィル処方箋を働きかけたり、
手術部へ薬の管理に関わったり、
近隣の薬局と連携したり、
「積極的に関わっているなぁ」と感心。

「一体どうやって回してるんだろうか」
疑問に思ったので、質問しました。

「職員1人1人数値目標を言ってもらってる」
「残業時間もこれだけ減少してる(データの提示あり)」
「もしよかったら、いつでも見学に来てください」

熱のこもった回答が返ってきました。
まさにアウトプット仕事をしている職場と感じました。

「私の質問の仕方も悪かったかな?」と
反省点はありますが、
質問できたので私の中では合格。

書くと文章が出てくるけど、
口頭だとあまりまとまらないなぁと
課題を感じました。

3.感想

「私は恵まれた環境にいたんだ」と
改めて感じました。
半年に1回、母校の大学に行きますが
「いろいろ挑戦してるなぁ」と感心します。
こんな環境で6年間学べたことを誇りに思います。

司会をやっているのは、
かつてお世話になった研究室の教授です。
「今日も質問してね」と言われました。

別の分野の勉強をしているけど、
「私のアイデンティティは薬剤師」と
改めて思いました。

嫌な部分もいっぱい見てきたけど、それでも
「薬剤師の業界が少しでも
世の中の人のためになるといいなぁ」と願います。

「なぜ薬剤師になったのか」
1.の講師の先生が問いかけてました。

すぐに思い出せませんでした。
まずは思い出したいです。

以上、ちえでした。
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